鳴子温泉……やっぱり名湯でした。
後ろ髪どころか全身を引っ張られる思いで、湯船から脱出。
外に出てみると、山の斜面には低い雲がべったり貼り付いていて、雨のせいかまだ午後3時なのに“夕方5時半”のような静けさ。
でもその薄暗さがまた、不思議と心地よくて――まるで別世界に迷い込んだような、ちょっと幻想的な景色でした。
名残惜しさを温泉に置き去りにしつつ、いざ今日の宿泊地の盛岡へ向けて再スタートへ。
北へ向かう道はお約束通りに一般道です。
道はアップダウン多めのハード仕様。
「ここ道で合ってるよね…?」とナビに問いかけながら森の中へ突入。
しばらくすると、民家ゼロ、対向車ゼロ。
“ゼロだらけの道”を独占する自分。
気づけば辺りはだんだん暗くなり、雨粒も「ちょっと本気出していい?」とばかりに強化されていく。
そして、ついには滝のような豪雨。
フロントガラスの向こうがほぼ“水族館の大水槽”。
どこが道路なのか、もはやクイズ。
「ヒエーー!」
叫んでも雨は聞いちゃくれません。
それでもゆっくりゆっくり走ること30分。
前方にまばゆい光……文明の象徴・コンビニ発見!
駐車場に滑り込み、雨脚が過ぎ去るのをじっと待機。
ありがたや、コンビニ。まるでオアシス。
しばらくして雨が落ち着いたところで再出発。
岩手県矢巾町のビジネスホテルにたどり着いた頃には、時刻は19時を回っていました。
無事で何より。
そしてお待ちかねの夕食は、宿のすぐ近くの「焼肉・冷麺 ヤマト」。
頼むものはもちろん盛岡冷麺一択!
甘酸っぱくてさっぱりしたスープに、あの独特のコシのある麺。
そしてキムチの程よいアクセント。
「これこれ、この感じ!」と心の中で拍手喝采。
雨にも負けず、霧にも負けず、でも、冷麺には完敗(美味しくて)。
盛岡の夜はこうして深まっていくのでした。
