温泉地を歩いていると、なぜか何度も出会う川の名前があります。
それが「湯川」。
地図を眺めては「また湯川か」
と思うのですが、実際にその流れを前にすると、ちゃんとその土地ごとの“顔”をしているから不思議です。
一枚目の写真は、栃木県 那須湯本温泉の象徴とも言える「鹿の湯」の建物の間を流れる湯川。
石垣に囲まれた細い流れは、どこか遠慮がち。
けれど、水の色を見れば「ただ者ではない」ことは一目瞭然です。
白く濁った流れに、ゴロゴロとした石。
「川です」と言われなければ、
誰かがうっかり露天風呂?と思ってしまいそうな光景です 😅
二枚目は、栃木県 奥日光・日光温泉寺の源泉が有る「湯ノ平湿原」を流れる湯川。
こちらは一転して、湿原の中をのびのびと蛇行する姿を見せてくれます。
湯ノ湖を源流とするこの湯川は、地獄の湯けむりをまといながら、
「ここは、少し様子が違いますよ」
と、静かに、しかし確実に主張してきます 😤。
他にも、野沢温泉(長野県)、渋温泉(長野県・湯田中渋温泉郷)、奥飛騨温泉郷・新穂高温泉(岐阜県)、修善寺温泉(静岡県)にも「湯川」があります。
まさに 温泉があれば湯川あり
しかも、昔の人の命名センスは、とても正直で分かりやすい 👍
湯川は、いわば温泉地の名刺代わりです 📇
考えてみれば、
「この川は、ただの川ではありませんよ」
と一目で伝えるには、湯川ほど適した名前はありません。
・白く濁っている
・湯気が立つ
・妙に石が丸い
・川なのに硫黄の匂いがする etc
湯川を眺めていると、その温泉地の“性格”まで、なんとなく分かってくる気がします。

