往きに来た坂道をゆっくり下りながら駐車場へ戻ります。
緩やかな坂道ですが、でも下るのは快適。
周りの景色を観ながら歩いていると、大湯から50m ぐらい歩いた道路の左に、建物の脇にぽつんと立っている小さな建物を発見。
「往きには気づかなかったな。こんなところになんだろう? 」
ちょっと気になって覗いてみると、木造の小さな屋根と案内板がありました。
どうやら、温泉を利用した足湯「大湯薬師の湯」と洗い場のようです。
案内板を見ると、別所温泉には、こうした洗い場がなんと十三ヶ所もあるとのこと。
温泉が昔から、この町の人々の暮らしの中にあったことがよく分かります。
そして、洗い場の反対側には、木でできた背の高さ位ぐらいの大きな壁が有ります。
「木の壁の向こう側は、いったい何だろう?」
気になって、さらに壁の上から奥を覗いてみると……
「キャー!」
突然、女性の叫び声が……‼️
こっちもびっくりです。
「えっ、まさか女湯だった……?」
一瞬、そんなことが頭をよぎります。
ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ🫀……。
いやいや、でも男女別の「足湯」なんて聞いたことがないぞ??
恐る恐る、もう一度壁の向こうを覗いてみると……
そこにあったのは、いたって普通の足湯。
そして、手で本を広げて、足を湯に浸けている女性が一人。
「すみません、驚かせちゃって」
本に集中していたので、人の気配に気づかなかったとのこと。
でも、建物の陰から、いきなり“おじさんの顔”が現れたわけですから、そりゃ驚きますよね(笑)。
失礼しました🙇
出典:別所温泉観光協会HP
話をしてみると、その女性は別所温泉が大好きで、時間があると訪れているとのこと。
「お湯が最高なんです。でも、残念ですけど、昔に比べると少し寂しくなりました」
そう話す声には、別所温泉を長く愛してきた人ならではの温かさがありました。
その後は、足湯に浸かりながら、しばし温泉談義。
「別所温泉では、どこのお湯が好きですか?」
なんて話しているうちに、初対面とは思えないほど話が弾んでしまいました。
こういう、旅先でのちょっとした偶然の出会い。
やっぱり旅って、こういうところが面白いんですよね。
最後に「道中お気をつけて」と声をかけていただき、こちらも「ありがとうございました」とお別れ。
そして、次の目的地に向かいました。




