(1000件目の投稿)異界めぐりの1日でした | 神も仏もあるもんや

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神社やお寺めぐりを楽しみます。

龍王さまのお使いのあと、東西線に乗って京都ヘ向かいました。

京都文化博物館で開催中の【異界ヘのまなざし】を見るためです。

1日で神社→龍宮→異界を巡るなんて忙し~

赤レンガがステキな京都文化博物館は、旧・日本銀行京都支店だった建物です。

歴史を感じます…

この日は妖怪研究の第一人者、小松和彦氏の講演会だったのです。

【魔界京都の「発見」とその後】
(撮影OKでした)

小松氏が妖怪の研究をはじめた頃は、今ほど妖怪が市民権を得てなくて

「好事家の趣味を真面目に研究するなんて…」と、かなり苦労されたそうです。

いろいろなお話のなかで私が興味を持ったのが式神の話。

(信貴山朝護孫子寺の絵巻より)
全身に剣を背負い空を駆ける式神・護法童子

(信貴山朝護孫子寺の絵巻より)
この飛倉も「目に見えない蛇の式神が米の倉を浮かせて運んでいる、と思う」だそうです。

こちらは違う絵巻物。
陰陽師の後ろに控えるのは…ちいさな2人の式神。

「1人は斧や剣で道を切り開き、1人は食料などを運ぶ。どうやら式神は2人で1組らしいのです」と聞いたとき

パッと私の頭にひらめいたのが、役行者に従う鬼・前鬼と後鬼です。

斧を持った前鬼、水瓶を持った後鬼。
この2匹の夫婦鬼が【式神の元ネタ】なのではないでしょうか🤓

って、小松和彦氏にお手紙を出してみようかな。

講演会のあと、じっくり時間をかけて見た異界ヘのまなざし展はなかなか興味深かったです。

展示のあと、さすがに一息つきたくて前田珈琲に行きました。

メニューを見ていたら、通りがかったおじさんが「ここは旧・日本銀行京都支店の時代の金庫をリノベした喫茶店やで」と教えてくれました。

ほほぅ…金庫のなかで飲むコーヒーかぁ✨
(このあと満席になりました)

コーヒーは濃いめで、求肥で包まれた抹茶ケーキともよく合って…美味しゅうございました❣️

建物のなかに小路がありました。

この土地は、日本銀行京都支店が建つ前は尼寺で、その前の平安時代末期は後白河法皇の皇子・以仁王(もちひとおう)の御所だったのですね~

以仁王のエピソードは以前、アニメ平家物語で見たことがありましたから感慨深いものがあります。

(看板より引用させていただきます)
平安時代以来、この地ではずっと人の活動が続きます。この歴史の厚みを示すのが土の堆積です。

平安時代の人々が暮らした地面は、およそこの庭の深さあたりでした。


外に出ると、すでに黄昏時(たそがれどき)。
逢魔が時とも申します。
平安時代は高倉通でも百鬼夜行があったとか。

楽しげに笑いながら、すれ違う人々は
本当に人?それとも…

神社→龍宮→異界編おわり

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