壱・源氏物語より | 神も仏もあるもんや

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源氏物語 【若菜下】より 女楽のシーンでございます。

 

真ん中の御簾のむこうに座ってるのが光源氏。

その前に座っている男性は夕霧です。

 

むかって左。

琵琶(びわ)を手にしているのが【明石の御方】、琴(きん)をひいているのが【女三宮】です。

 

むかって右。

筝(そう)をひくは赤い衣装の【明石の女御】、紫の衣装で和琴(わごん)をつまびくのが【紫の上】です。

 

つづきまして、源氏物語 【玉蔓】より 歳暮の衣配りのシーンでございます。

 

紫の上と源氏が、屋敷に住む女人たちへ贈る衣の相談をしていますね。

 

奥に見えるもっとも高価な紫の衣は、春の御殿に住む源氏最愛の【紫の上】に。

 

手前の衣は、冬の御殿に住む【明石の御方】に。

この衣を選ぶとき、紫の上は『めざましと見たまふ(不快な気持ちでご覧になった)』そうです。

 

奥の黄色い衣は、夏の御殿に住む源氏の養女【玉蔓】に。

手前の水色の衣は夏の御殿の【花散里】に。

 

奥の衣は、春の御殿に住む源氏の娘【明石の姫君】に。

 

手前の衣は二条東院に住む【末摘花】に。優婉な由緒ある文様が冴えない風貌の末摘花に不相応だと源氏が思わず微笑んだ装束。

 

ちなみに、こちらが源氏と各女人との相関図でございます。

 

弐(に)へ続くでおじゃる。