お尻で移動する子 | 言葉の魔法

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2011年に息子が11歳、娘が9歳の時に離婚。

保育士とし働く傍ら
真言宗の本宗籍、阿闍梨として仏様にお仕えしています。
嫌な事も大げさに楽しむことでポジティブに変える事で人生楽しむ
そんな自己満足があってもいいんじゃないかという
そんなブログです。



学校や資格取得の勉強の中で

乳幼児の発達の基準や過程を学びますが

実際とは大きく違っていて

働き始めてびっくりすることがたくさんありました


中でも器用にお尻で移動する子

本当に不思議でならなくて

そんだけ器用なら歩けばいいのにって思うことがありました

現在受け持ちのクラスの0歳児クラスにもお尻で移動する子がいます


私たち保育者の言葉は月齢相応に理解していて

褒められれば喜ぶし頑張ってもくれますが

9ヶ月で入園した当初

寝返りをしませんでした

うつ伏せや仰向けも苦手で座りたがりますが

腰が据わっておらずひっくり返る状態でした


10ヶ月で腰が座りようやく安定しましたが

腰が曲がっていて腰骨を立てることはありません

椅子に座っても手足が常に動いているので

揺れでずり落ちていきます

座位を好むけど、そこから体勢が変えられないのでいつも泣いています

いつも座位だと背骨に影響すると仰向けにすると更に泣きます

そんなこんなで

11ヶ月でようやく座位で玩具に手を伸ばしたり、回転したり

少しだけ仰向けやうつ伏せも受け入れてくれるようになりました

そこでうつ伏せから座位になる練習を時々しました

同時に捕まり立ちをして関節に力を入れてバランスを取る練習と、腕で自分を支える練習も始めました

すると

12ヶ月でお尻で少しずつ移動して玩具を取ったり、うつ伏せから自分で座るようになったり、

自分で壁やロッカーに手をかけて掴まり立ちをするようになりました照れ


この感じだとハイハイをしないかもと思ってます

このように座って移動する子をシャフリングベビーというそうです

原因はイロイロ考えられるようで

医師の判断が必要ですが

身体機能に何かあったり

発達に何かあったりする事もあるようです

我がクラスの子は診断は除外して

まず家での様子を伺いました

するとうつ伏せが嫌いなのを周知していて常に抱っこらしいです

納得です

その子は向かい合わせの抱っこを好み

股関節をパッカーンとひろげて脱力します

紐で被われてるので自分でしがみつく必要もないので手足の筋力も育ちません

さらに首の後ろも保護されるタイプの抱っこ紐なので

首は据わってるけど支える筋力がありません

そこでその事を伝え、更に手を床につくことは転けた時に手を出して守ることが出来るかに繋がるので、うつ伏せの時間を作ることをお勧めしました

泣かせてしまうとやる気に繋がらないので

その時は家事を辞めて保護者も一緒にうつ伏せになって目線をあわせて遊んでくださいとお願いしました

さらに筋力をつける為に必要なタンパク質が不足してるように見受けられるため

お肉やお魚などの動物性のタンパク質を食べるように勧めミルクも卒乳する方向へとお話しました

家と園で同じ方向を向くと子どもの発達も良い具合に促されます

ようやく12ヶ月現在に至りました

まだ自分で十分に移動出来ず、周りの同月齢ぐらいの子は歩いて保育者に着いて回ってるのを見て羨ましくて泣いてばかりですが

動きたい意欲を自分で動く意欲に繋げていければと思っています照れ