私は
手のひらの中で動かなくなった赤ちゃんを、
なおも30分以上優しくマッサージを続けた
何かにすがるような気持ちと、現実を受け入れる交錯の時間だったのだろう
しかし…
赤ちゃんは、一度も産声をあげることなく息を引きとった…
夜中の二時頃だったか、記憶も曖昧だが、
何故か隠さなければという気持ちが働いた
綺麗な布で丁寧にくるみ、小さな箱に入れ、げた箱の上にそっと置いた
合掌も忘れなかった
結局、お産の奮闘劇は朝方まで続いた
ホトママも私も疲労困憊であったが、何よりドリーに
『お疲れ様!』
と声をかけた
ドリーの簡易お産室の隣では、ウォーマーの上で七匹のミニドリー達が、背中をお互いに寄せ合って蠢いていた
ドリーも大役を果たした安堵感からか、優しい顔付きになっていた
突然の事だった![]()
それは外が白々としてきた時のことだ!
突然、ドリーが起き上がりウロウロし始めた!
部屋中を、家中を、グルグル周り始めたのだ
焦りを感じているドリーの顔
私達に、すがるような眼差し
トイレを促しても、そうではない
私もホトママも顔を見合わせて、この不可思議なドリーの行動をしばらく眺めているしかなかった
そして!
びくん!!
(((゜д゜;)))!!!!
私もホトママも同時に理解した!
やさがしのように家中をウロウロするドリー
それは、失ったジグゾーパズルの最後のワンピースを探していたのだ!!!!
ドリーは躰でわかっていた!!
八匹の赤ちゃんを産んだのを…
ホトママと二人で、強くドリーを抱きしめた
それしか、してやることができなかった
しばらく抱きしめてやると、ドリーは安心した顔になり、おとなしく簡易お産ベッドへと戻った
そして深い溜め息をひとつ吐いて、眠りへとついた…
…続く
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