【ジャンボ餃子ミッキーハート#05】めちゃっ!餃子 餃飯軒/新高根 | BOOGIEなイーブニング!

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ジャンボ餃子が好きだ!

ちまちました小さい餃子になんかにゃまるで興味がない。
そう、漢として星の下に産まれたのなら、ハフハフしながら飛び上がるほど熱いジャンボ餃子にカジリつくのだ。

グレイトフルデッドのドラマー、ミッキー・ハートは自分の父親のギャラ持ち逃げ事件の責任を負って脱退するが、3年後の1974年にパワーアップし、フェアウェルコンサートでカムバックする。彼は脱退していた3年間、世界中のさまざまな打楽器を求め旅をしていたのだ。

▼ミッキー・ハートさん


 そんなミッキー・ハートのように世界中のジャンボ餃子を求めて彷徨う企画「ジャンボ餃子ミッキーハート」。今回は地元船橋にある餃子専門店「めちゃっ!餃子 餃飯軒」を訪れた。訪れたなんて言ったらまるで真剣にリサーチしているように聞こえるが、本当のことを言うと店の目の前のコインランドリーに用事があって、洗濯物を乾燥させている50分間暇だからぶらりと立ち寄っただけである。


 テレビにも取材され、行列店なのは知っていた。ただ、あまりの行列にオープンしてから1年ほど放置していたのである。いや、1年間寝かせておいたのだ。梅雨前だというのに小雨がパラつき、ジメジメした空気。昼時をとうに過ぎた辺り、テレ東ならB級映画を垂れ流しているだろう時間帯に恐る恐る入店すると店内は客0状態というラッキーなシチュエーションだった。そういや昔、近所の文房具屋で根暗なおばさん一人でやってて、店に入ると何か買わないと出られない魔王の城のダンジョンのような空気出してて、しょうがないから欲しいものが無くてもBOXYのボールペンだけ買うっていう事が数回あったな。まぁBOXYのポールペンはバネを強化して、スーパーカー消しゴムの落とし合いに使うから何本あっても損はしないんだけど。いや、違う。違う違う、そうじゃそうじゃない。この餃子屋は人気店なので客0は純粋にラッキーなのだ。

 メニューを見ると餃子、炒飯、唐揚げ、ラーメンというドラゴン藤波のような無我ストロングスタイル。ただ気になったのは餃子3個で240円、プラス1個80円という強気な値段設定とキャバクラのような追加システム。この時、俺はこの店が隠れジャンボ餃子店だということを知らないので、プラス2個の5個でもまだ不満だった。キャバで言うなら30分を2セット延長というやや腰の引けた試合展開。ワンタン麺と炒飯と唐揚げも注文してもしも不味かったら「この店に思い残すことはないです」宣言を無言でした。

まずはワンタン麺が着丼する。


 スープの上には刻みネギと白胡麻がわんさかふりかかり、パワフルなルックス。ワンタンはかなり大きく丼の中で羽を広げ、まるで水族館のマンタのように丼の表面を占拠している。琥珀色の正油スープはうっすらと生姜が香り、スッキリとしたキレのある味わい。胡麻と刻みネギもいいアクセントになっている。余計なことを一切しないシンプルなワンタン麺である。悪くない。悪くないぞ。

 そして、炒飯の盛りは多めだった。通常の1.5人前はある。これも味の素香る実に昔ながらの炒飯で、私の炒飯ランキングに軽くエントリーするような美味である。餃子がメインの店なのでサイドメニューにはまるで期待してなかったのだが、これはなかなかアベレージが高い。




 ザ・スターボウリングで解説の須田開代子が結果を見ずに選手の球が指から離れた直後にストライクを当てるように、俺もまだメインの餃子が来る前からつい言葉が出た。

ナイスカーン!

サイドメニューこれだけ美味ければ、食す前から「餃子美味い」を確信した。そして、いよいよメインの餃子が着丼した。

着皿!

三沢光晴のローリングエルボーのように
不意打ちを食らった。


 そう、ここにきてまさかのジャンボ餃子だったのだ。むっちりと分厚い皮を食いちぎると細かく擦られた餡からジューシーな肉汁が口に広がる。

菊池えりのようなムチムチ感ある皮と沙羅樹のように繊細な餡のギャップ感がたまらない。

餡は博士ラーメンの餃子に似ている。俺は博士ラーメンの餃子が世界一好きなのだ。つまりはこの餃子ど真ん中に当てはまる。

ここにきて餃子3個の意味がやっと身をもって理解できた。ジャンボだから5個だと多いのである。

まるでくまのプーさんに出てくるティガーのように白飯にワンバウンド、ツーバウンドさせて、かっ込む。スープは先ほどのワンタン麺の残り汁だ。ほどよく肉汁と醤油で汚れた白飯をすくい上げるようにしてさらに箸でかっ込む。それを幾度となく繰り返した。5つの餃子はあっという間に私の腹に収まった。