「保守」とは何か | ほしゅぶろぐ

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純粋に「日本に生まれてよかったなぁ」という幸せな気持ちを、日本人みんなで共有できればいいなと思ってます。
※決して他国を貶めることを主な目的としてる訳ではありません!(ここ重用)

前の記事でコメント欄がおかしなことになってしまったので
今後のためにも
今日は「保守」について書きたいと思います。

※あくまで僕の捉え方のお話です。


僕は、少なくとも社会科学の分野においては完璧に正しい意見など存在しないと思ってます。
今自分の目の前にある問題に対して、正しい選択肢などないのです。

例えば、
自分は誰と仲良くするべきなのか、自分は今遊ぶべきなのか勉強するべきなのか、自分はどこの大学に行くべきなのか、自分はどの企業に就職するべきなのか、等など
人間が普通に生きていく過程で色んな問題に直面すると思います。

その時に「絶対に正しい答え」など存在しません。皆、どうすれば良いのか分からずに悩みます。
悩んで悩んで、それでも答えが見えないけれど、それでも自分で決めなくてはいけない。先に進まなくてはいけない。
だから人間は必ずどこかで失敗するのです。

しかし、
失敗した時に初めて「あの時はああすべきだった、こうすべきだった」という自分なりの答えを見つけることができるのです。
失敗の数が多い者ほど、それを成功への糧にできるということです。

言い方を変えれば、
経験値が多ければ多いほど、より良い選択肢を取れるようになる。完璧にすることはできなくても、完璧に近づくことはできる。


ここまでは「一人の人間」という単位でのお話をしてみました。
その方が考えやすいかな?と思ったので。

社会」にも同じことが言えます。

人類は今まで、長い歴史の中で様々な経験をしてきました。
木の実を拾って食べるしかなかった時代。石を磨いて武器を作り、狩りをする時代。稲作によってお米を食べられる時代・・・

このように人類は、様々な経験をしながら
その時々でどうするべきなのかを悩みながら、多くの失敗を経験しながら、少しずつ進歩してきました。

沢山の人が一緒に生活する中で、揉め事が起こっては悩み、その度に一つずつ解決してきました。
そして色んなルールが少しずつ出来て、社会というものが形成されてきました。

その結果として、
今僕たちが生きている社会がある訳です。



・・・



このお話で僕が言いたいことは、
政治に正しい答えはないということです。

僕は今の政治を見ながら、
このブログに自分の意見を書いている訳ですが
正しい答えなど存在しません
何も分かりません。分からないから悩む。悩んでも分からないからもっと悩む。
それでもやはり完璧に正しい答えに辿り着くこと出来ません。

しかし、考えることには意味があります。
なぜなら、考えたことが結果として残るから。

現代を生きる僕たちがどんなことを考えて、どんなことをやったのか。そしてどんな失敗をして、どんな成功をしたのか。
これを後世を生きる僕たちの子孫が、見て判断することができる。
その時には、また失敗するかもしれない。でも、僕たちよりはましな失敗の仕方をしてくれるかもしれない。
そうやって少しずつ進歩していけば良いのです。

そんなことを何千年もかけて繰り返してきたのが人類の歴史なのですから。


だから、歴史を学ぶことって凄く大切だと思うんです。
政治を語るときには必ず、歴史を見て、自分なりの判断をして、そして自分の意見を持つ
そして自分が失敗した時には反省して次に生かす。

そうやって順を追いながら、一歩ずつ着実に進んで行くというのが
僕の考える「保守」の在り方です。


単純に昔の方が良かった、昔に戻りたいというのは
保守」ではありません。


ですので、僕は「日本人らしさを取り戻すために江戸時代に戻った方が良い」などとは思ってません。

幕末の日本人が、これからどうすべきなのか、と悩みに悩み抜いた末に
開国して近代化しました。
その過程でも、数々の失敗と成功を経験しました。

「高度経済成長期」でも同じです。
その時代を生きた日本人が、これからどうすべきなのか、と悩みに悩み抜いた末に
日本は高度経済成長を成し遂げました。
その過程でも、数々の失敗と成功を経験しました。


現代人は、これらの失敗と成功を見て判断して、
今出来る限りの範囲で自分なりの答えを手にすることができます。


これと同じことがTPPにも言えるのではないでしょうか?
賛成か、反対か。
色んな角度から色んな意見を持っている人がいる。
メリットデメリットがある。
そういう問題の答えが分からないにも関わらず、現代人が判断して前に進まなくてはならない。
だからこそ、過去の失敗と成功から判断して行くべきなのです。

それも、極論で言うのではなくて
一つひとつの良い部分と悪い部分を考慮して、
より良い意見を生み出していく。



僕はTPPには反対であるという立場で前回の記事を書きましたが、
納得できる理由があれば、意見が変わるかもしれません。

前と言ってることが違うじゃないか」と言われても、
その時々で状況は変化します。
僕も自分自身の失敗から学ぶという過程を経て成長していきたいたいと思っておりますので、その辺はお許し下さい。

現時点ではTPPには反対であるという立場でありますが、
今後の安倍総理の交渉次第では状況が大きく変わると思います。
その過程を慎重に見守りながら、その時々に応じて自分なりの意見を持ちたいと思います。




【コメント欄に関して】

自分と異なる意見を持つ人に出会ったときに、
相手を論破してやろう」と考えるのではなくて、
相手と議論してより良い意見を生み出そう」という姿勢が大切です。

前回は僕も煽りに乗ってしまった部分があるので凄く反省しています。
ですので、これからは相手に敬意を払いながら建設的な議論ができたらいいなと思っております。

よろしくお願いします。


※今後は単なる煽りや荒らしのようなコメントに対しては、スルーさせて頂きますのでご了承ください。