運命だとか、未来とか、、、
蓼科山山頂に来ると、いつもRADWIMPSが脳内リフレインする。
複雑な雲の形が青空に重なり、空の上の世界のよう。
RPGのラストステージへ行けそうだ。
という天気、からのゲリラ豪雨。
登山道は川になり、靴は浸水してしまった。
大雨なのはここだけなのかよ!?
(運命だとか、未来とか、、、)
動機
まず、某社登山クラブ活動である。
前回は蓼科スカイラインが冬季通行止めで7合目から大河原峠まで歩いたが、大河原峠を起点にした大会コースの下見はできていない。
今回は下見Aコース、蓼科山周回コースを実施します。
次に夜の部。
当初予定ではUちゅーさんの燃す会だった。
蓼科山に登ったら、急いで燃す会場に移動する予定だった。
10日前、上田の猟師Iさんより、ジビエBBQやりますとのお誘いいただく。
こっちも行きたいけど燃す会あるしなぁ〜。。。
ところで燃す会どこてやるんだっけ?と、毎度おなじみ後輩S藤に確認したら、個別に相談して延期になりましたとのこと。
というわけで、蓼科山登った後は菅平に行くことに。
ついでに友人I曽根に声かけたら参加とのことで。
最後に翌日曜日。
せっかくIと菅平にいるなら、四阿山に登りに行こうかという雰囲気。
見聞録1日目:7月27日(土)
前日は16時半にフレックス退勤逃亡して、映画館にモノノ怪を観に行ってた。
夜に準備していたら、登山部のK内さんから急遽の夜勤で明日は欠席との連絡が。
K 内さんに佐久平から大河原峠まで同乗させてもらう予定だったから一瞬困ったけれど、T井さんに乗せてもらえることになってよかった。
そして当日、時間に余裕を持っていたはずが、新幹線の始発に合わせて起きたら、とても眠い。
5時過ぎに起きて6時前に家を出て佐久平には7時前40分に着いた。
T井さんのクルマに同乗して大河原峠を目指すが、今回は新人お二人も同行とのこと。
一人はテント泊で一週間、北アルプスを縦走したとのこと。
もう一人は2回に分けてチャリンコ日本一周をしたとのこと。
この二人、完全にこっち側じゃん。
世紀末佐久平
蓼科スカイラインで大河原峠には8時半過ぎに着いた。
この時間で峠の駐車場はほぼ満車だけど、逆に言えば8月土曜の8時半でまだ停めるスペースがあるから、平日7時前に峠に着けば余裕かな。
4人で時間を潰していると、K井さん、Hさんが到着した。
本日は6人パーティーで、よろしくお願いします。
JAXAの望遠鏡
前回来たときは閉まっていた大河原峠の売店(冬季通行止めだったし)
9時過ぎ、まずどこからスタートなんだっけとウロウロしてから、ヒュッテ裏手に天祥寺原方面の看板を見つけて歩き始める。
スタートして45分ほど下り坂を行く。
この下りで、いきなり150mほど標高を下げた。
この標高を登り返すのが面倒だ。
大河原ヒュッテの裏手に天祥寺平への道があった。帰りは右から帰ってくる
天祥寺から見上げる蓼科山
天祥寺原から将軍平の登りにとりかかる。
分岐近くはぬかるんでいるが、最初だけ。
その後は沢筋を歩き、たまに涸沢を登る箇所もあったが、だいたい木々の下を歩く。
今日イチ大変だったのが、天祥寺原から将軍平の登りだった。
急登がキツい。
標高2000mを超えていても、日が照っていれば暑いもんは暑い。
涸れ沢を登る
将軍平の蓼科山荘
蓼科山荘では帰りにアイスを食べに寄るとして、まずは山頂を目指す。
将軍平から蓼科山頂まで標高差150mだが、岩場があるから注意箇所。
ここを登れば、八ヶ岳の稜線が見える。
振り返れば蓼科山荘を眼下に、縞枯れの山容が見える。
蓼科直下の岩場ゴロゴロ注意
振り返れば縞枯れ
北八ヶ岳の峰々
そして蓼科山頂へ。
見上げる空が広い。
ここ数年、下見で何度も蓼科山に登っているけど毎回天気が悪かった。
赤岳を見られたのは初めてかもしれない。
山頂ヒュッテから、広くて岩だらけで平らな山頂の真ん中、小さな社を抜けて最高地点の標識へは岩の原を横切る。
12時に最高地点に到着。
見下ろすと白樺湖は見られるが、美ヶ原は雲の中。
小一時間ほど昼飯休憩した。
バーナーでお湯沸かしてそうめん茹でるT井さん、最近はバーナー持って登らないなぁ。
と思ってたらお湯こぼして手にかかってわちゃわちゃする。
蓼科山最高地点
北八ヶ岳と俺
少し早めにK 井さんと山頂ヒュッテに行って、登山大会でバッジを100個くらい買えないか、とか話聞きに行った。
お仕事中にお邪魔しました。
今日の登山で、数年前に買った山頂ヒュッテTシャツ着てたら、山荘おばちゃんから珍しいの着てるわね、その色もう売ってないのよとコメント頂く。
次に将軍平に下って蓼科山荘で同じこと聞いてみると、こちらはオーナーに聞いてみないと分からないとのことで、あまり情報が得られなかった。
牧場のアイスをここで買うのが蓼科登山の楽しみでもある。
蓼科山荘の定番、長門牧場のアイスクリーム
あとは大河原峠に下るだけ。
稜線沿いに下るから、往路の天祥寺原からよりは緩い斜度が続く。
下り始めたら、ゴロゴロの音が近づいてきた。
と思ったら、あっという間に土砂降りになった。
ゲリラ豪雨に捕まってしまった。
俺には珍しく雨具を羽織るレベル。
道は緩やかだが、ほんの数分で川になってしまった。
大河原峠への下り
土砂降りの境界
大河原峠には15時に着いた。
コースタイム大幅に超えたのは、途中で山小屋に話を聞くのが長すぎたかぁ。
あと30分早ければ雨には捕まらなかったなぁ。。。
帰りはK井さんのクルマに同乗させていただく。
T井さんのクルマの俺一人空いたスペースには、全く関係ない人が収まることになった。
では、解散!
お疲れ様でした。
蓼科スカイラインを下る途中で天気は晴れに変わる。
上田駅までの途中、軽井沢時代によく油売ってた産地直売所ちゃたまやに寄る。
ここのジェラートオイシイのだ。
久々にちゃたまや
上田に16時45分着、ありがとうございました。
そしてここからはジビエBBQに話題が変わる。
待合所でお待たせしていたI曽根と合流し、車を借りて菅平に向かう。
I曽根は今朝は高尾山で30km走って暑かったそうだが、距離がバグってるんだよ!
菅平に向かう途中、真田の日帰り温泉に寄っていく。
レンタカーの軽バンは馬力が無さ過ぎて、べた踏みしても菅平への登りは50km/hしか出ない。
そしていつもの解体場へ、どうも、お久しぶりのこんにちはっす!
I畠さん「さっそくですが、やまなかさんは内ロースを取ってきてください」
と、到着してすぐにナイフを渡される。
う、、、うぃっす。
サラリーマンたるもの、いつなんどきでも解体ができなければ務まらない。
さっそく、解体場の中にぶら下がってる獲物の内ロースを取ってくる。
ふぃ~ひと仕事した(解体久しぶり)。
ということで、今回のメインのアナグマ🦡いただきました。
たまに道を歩いてるアナグマを見かけるけど、あいつら逃げるそぶりなく堂々トコトコ歩いてかわいいよね。
シュッとした目の黒いラインがかわいい。
ぜひ、なめしたい。
そして肉の味は、何肉と形容しがたいがクセがなくておいしい。
アナグマ頂く
前回2月のBBQでお会いした地元の方や、東京から来た親子、ワンコ2匹で夜が更けるまでワイワイやっていました。
いつもお誘いいただき、ありがとうございます。
23時過ぎ、車中泊に軽バンに引っ込んだ。
おじさんは火を見るだけで満足
花火ではしゃぐおじさん
その夜、全然寝付けない。
すげー頭痛い。
ロング缶3本しか呑んでないのに。。。
ひっきりなしにトイレに目が覚めてしまい、一時間おきに軽バンのドアを開けてトイレに行く。
これが朝まで続くのだった。
一日目の登山コース:大河原峠→天祥寺原→将軍平⇔蓼科山→大河原峠
見聞録2日目:7月28日(日)
朝6時前、野宿にとって起きる直前が一番ダルい。
そしてまだ頭が痛い。
さて、空を見上げると青空だが、四阿山をてんきとくらすで調べると、朝からCランクが夕方まで続く。
嘘やろ!
登るの無理じゃん(頭痛いし)。
今日は朝から皆さん罠の見回りへ行くのを見送り、さてどうするかとI曽根と周辺の山を調べる。
群馬県境の御座山あたりは天気よさげだが、菅平からだと2時間40分って、遠いな。
その手前の名前忘れたけど、新幹線乗ってると三角形が見えるあの山もいいな(茂来山でした)。
で、結論は上田と坂城の境の虚空蔵山にした。
近いし。
トレランコースになってるようで、I曽根が稜線を確認しておきたいとのことで、断る理由は無し。
そんじゃ、市内に下りますか。
その前に、冷蔵庫からアナグマの半身を頂いて帰る。
せっかくもらったアナグマ肉、悪くさせずに東京に持ち帰るために、二度ほどスーパー寄って氷をもらって持ち帰った。
で、菅平から西上田の登山口に移動して、8時過ぎに登り始めた。
虚空蔵山の山頂までは700mアップ。
昨日の蓼科山の登りよりも、地味に高い。
そして蓼科に比べてこちらのほうが標高が圧倒的に低いから暑い。
クソ暑ですわ。
坐摩神社から山頂まで、一気に直登して700mアップ。
滝汗ダラダラ。
ほとんど山頂直下、兎峰は見晴らし最高転落注意。
ここから見下ろす上田市街を抜ける千曲川が東に蛇行し、山に挟まれた街が遠くまで見える。
夜景がきれいだろうなと思うも、夜にここまでたどり着くのはキツい。
坐摩神社からスタート
直登と暑さでぐったりの俺氏
村上連珠砦。村上氏が築いた砦跡が行く先々に残る
岩場を登る
兎峰に到着
兎峰俺氏
この尾根を行けるらしいが、行きたくないな
よく見たら、下の新幹線高架橋にクルマを見つけた
そして最高地点の虚空蔵山は1077m。
ここへ来るのは9年振りだ(↓9年前の日記)
見晴らしは兎峰のほうがよかった。
虚空蔵山山頂
ナンジャモンジャどんなもんじゃ(どの木だか分からなかった)
稜線は虚空蔵山直下の下りが急だった。
そこを過ぎれば、あとは緩い稜線歩き。
和合城跡から下塩尻に下る。
旧北国街道を歩いて駐車場に戻って11時半、お疲れ様っした。
和合城から坂城
風呂は坂城町のびんぐし湯さん館へ。
サウナしてから水風呂でアイシング。
裸で外気浴していれば、日差しが気持ちいい。
寝湯で普通に寝てしまう。
昼飯も食べていく。
二度と食べまいと誓った、かつて辛さに腹壊した、ネズミ大根のしぼり汁で食べるおしぼりうどん。
もしかしたら、食べた場所が悪かったかもしれないと、再チャレンジしてみたら、やっぱり舌に合わなかった。
もう5年は食べないでいいや。
おしぼりうどん。もう5年は食べないでいいっす
そして14時過ぎ、上田駅に戻って来た。
クルマを返して、14時40分発の新幹線で東京に帰ります。
アナグマ肉が重い。
ビール一本飲んだら爆睡していて、気が付いたら大宮に近づいていたので、I曽根とはここで分かれる。
9月ごろに05会やらなきゃね。
それより前にアナグマ肉食べに来いよ。
二日目の登山コース:座摩神社→兎峰→虚空蔵山→和合城跡→下塩尻→座摩神社
家に帰って17時過ぎ、アナグマ肉をこのまま冷凍庫に入れるわけにはいかないので解体作業を始めます。
まな板に乗りきらない。
疲れてるし、肉が取れればいいかと、割と適当に大バラシしてジップロックに入れて、冷凍庫へ。
台所でアナグマの解体
この作業で18時過ぎ、この後ホームセンターにベニヤ板を買いに行きたい。
なぜなら、今なめし途中のイノシシ毛皮を乾かすときに、今のベニヤ版では足りないと思う。
そんなわけで中野の島忠に行ってベニヤ板を買って帰って20時半。
蓼科山登山、ジビエBBQ、虚空蔵山登山、充実した長野の週末だった。
翌日譚
月曜日から21時過ぎまで働いてしまって、都会生活は体に悪い。
スーパーで回鍋肉の素を買って、家に帰ってさっそくアナグマ肉を食べる。
肉の臭みがなかったはずが、火を通したら隠し切れない獣臭。
さらに翌朝起きて部屋のドアを開けたら獣臭が抜けきってなかった。
つぎから、家で獣肉焼くときはこれでもかと生姜を使った生姜焼きにしよう。
翌朝まで残る獣臭