イノシシの生け捕りは、スゴい。
絶対むり。
あいつら本気で殺りにくるから怖いもん。
獣をどうやって美味しく食べるか。
そして筆者がたどり着いたのが”生け捕り”だった。
確かに生け捕りのメリットは大きい。
・止め刺しのタイミングは自分の都合でできる。
・何より肉が美味しくなる。
だけど、生け捕りだよ?
怖いよ。
本書は東京で造園業をしていた筆者が、岡山に移り住んで狩猟を始めたことが語られている。
狩猟について、狩猟者自身の考えも十人十色。
筆者は有害鳥獣駆除のスキームには否定的で、被害にあうのが嫌なら農家が自衛すればいいという考えだ。
この考えは狩猟から入った狩猟者はそうだろうけど、対して農家側の視点から見ると、自分たちの生活の糧を荒らされているので、有害鳥獣は抹殺すべしという考えも分かる。
今の俺の考えというと、獣だって食糧を求めて里に下りてくるのは当然だけど、それがあまりに増え過ぎた。
有害鳥獣で駆除するのは致し方ないといえ、でも生きていた命なんだから、せめて美味しく食べたいよね。
ついでに皮も利用できればいいよね。
というわけで、せっせと鞣してカバンを作るのである。
とはいえ原皮の在庫が無いので、拾いに行きますから皮をください。