へなちょこ登山人〜初日の出ナイトハイク:宝篋山〜 | いつもだいたいむかいかぜ

いつもだいたいむかいかぜ

 走ればだいたい向かい風、止まっていても、逆に行ってもだいたい向かい風。

 そんなオヤジ顔のツーリングだったり、ローカル線だったり、散歩だったり、車に乗ったり、ゲレンデ滑ったり、本を読んだり、映画見に行ったり、

 そんなオヤジの徒然日常備忘録。

 
 雲の向こうに日が昇る。
 光の塊が雲の隙間から見える日の出の瞬間だった。
 丸い形で現れたのは雲の飛び越えて、ようやく。
 明るい、眩しい、今年の始まりの陽。
 今年は良い年になりますように、まばゆい太陽に一年の願いを込める。

動機

 年末に津から東京に戻る途中、後輩S藤と「で、年末の登山どうするよ?」という話になった。
 その中で、クルマがあるから、初日の出を見に行くかという流れになった。
 天気予報的には年末の天気は良くないが、太平洋側は晴れ予報である。
 太平洋側で、日の出が見られる山で思いついたのは筑波山。
 調べてみると、朝4時半からロープウェイの初日の出運行しているようだが、同じことを考えているヤツは全国にごまんといるだろうな。
 絶対に混む。
 それに、筑波山は日の出方面が見られる山頂のスペースが狭い。
 筑波山はやめておこう。
 
 そこで思い出したのが、筑波山の南に位置する”宝篋山”だった。
 簡単に登れる初心者向けの山だが、山頂からの見晴らしは良いらしい。
 「初日の出 宝篋山」で調べると、霞ケ浦越しに初日の出は見られるようだ。
 筑波山に比べれば知名度低いから人もそれほどは集まらないだろうと予想する。
 
 じゃあ、初日の出を見に宝篋山に行くか。
 それだけを決めて、年末12月28日の夜に後輩S藤と別れたのだ。

見聞録:12月31日(日)

 大晦日である。
 今年は年末大掃除について、30日に自室を掃除し、大晦日は実家ビルの掃除する。
 朝に姉貴オカンと年越しそば食べに行く予定であり、朝から掃除を始めて中途半端に作業中断するのと、中断後にやる気がなくなるだろうから、あえて朝はグダグダ読書に勤しんでいた。
 
 朝の10時半、姉貴から「そば屋に並んでいるからすぐに来い」とメールが来たので、高田馬場から西早稲田のほうに歩き、甲州屋に行ってみると、姉貴が一人で2番目に並んでいた。
 オカンとオヤジは後から来るとのことで、その間にオリンピックに掃除用品を買いに行って、戻ってきたところで自転車を押して来たオカンと、よぼよぼオヤジが歩いてきた。
 店に入って、イベリコ豚南蛮そばと小エビのかき揚げの年越しそばを啜る。
 
 そして実家に戻って大掃除。
 年に一回しか使わない高圧洗浄機は調子が悪い。
 ホースが短いから部屋の中に洗浄機を置いて、ノズルを外に引っ張りだして廊下の掃除をするのだが、部屋の中で水漏れしてびしょ濡れになってしまった。
 まぁ、実家のビルは空いてる4部屋はゴミ置き場(ついでに住居部分もゴミ屋敷)なので、ゴミが濡れた程度ほっときゃ乾くだろというスタンス。
 とはいえ階下の水漏れは困るので、またオリンピックに行って5mのホースを買ってきた。
 ついでにティッシュ箱も買うよう頼まれてイラッとする。
 
毎年恒例の大掃除。今年は高圧洗浄機の調子が悪かった
 
 15時過ぎ、お掃除おしまい。
 これで年を越せる。
 いったん自部屋に戻って昼寝した。
 
 で、18時過ぎに起きる。
 年末の夜メシどうしようか問題で街に出ると、バーガーキングしかやっていない。
 スモーキーワッパーJrセットを買って帰って、年内にアニメ消化しようと”薬屋のひとりごと”の一気見を始めるも、9話までしかたどり着けず。
 22時半、山道具を担いで家を出た。
 
 湘南新宿ラインのタイミングを図ると、22時42分に山手線に乗れば、浦和に23時10分に着く。
 高田馬場から浦和まで30分かからない。
 割とよく来る、勝手知ったる浦和駅だ。
(国芳一門の企画展が多いので、うらわ美術館に行く機会が多い。他にお気に入りの美術館は府中市美術館)
 
 改札出てすぐのところで待とうと、ヒマつぶしの本を荷物から出したタイミングでS藤が来た。
 よぅ、3日ぶり。
 なんか無駄に腹が減ったので牛丼でも食べていこうと思ったら、図ったかのように松屋・すき家・吉野家の年末営業は終了している。
 そこでやってるラーメン花月に集まる浦和市民。
 花月ではラーメン食べずに、鉄板イタ飯しか食べない。

見聞録:1月1日(月)

 からの、初詣は調神社へ。
 行ってみたら予想の3倍くらい人が並んでた。
 さすが浦和の総鎮守。
 並んでいる間に年を越してた。
 年明けから1時間ほど並んで、初詣を済ませ、おみくじを引いたら大吉だった。
 「旅行:雨ふるも行くがよし」なので、今年もお出かけ続けます。
 
神社の前の道を封鎖して、4列一往復半でようやく神社に入る
 
調神社本殿前はお賽銭ネットが張られていた
 
今年は辰年です。昨今、年賀状作らないから何年なのか分からなくなる
 
 そして2時近くになって、ようやく筑波に向けて出発した。
 浦和の市街を抜け、越谷バイパスに乗るとすぐに辺りは真っ暗。
 年末は飛ばすクルマが多くて「酔っ払いか!」と悪態をつきながら東へ向かう。
 やたらと、ママチャリに乗った3,4人組の中高生が多い。
 年末で浮かれてるなぁ。
 
下道を適当につくば方面に向かう
 
茨城にはセイコーマートがあるが、夜は営業時間外
 
 浦和をでて2時間弱、4時前に宝篋山登山口の小田休憩所に着いた。
 着いたら駐車場には既にクルマが多く、この後もひっきりなしにクルマが来ていた。
 隣に停めようとするハイブリッド車のバックの音がうるせぇ。
 歩き始めを4時半として、30分ほど車で仮眠する。
 30分後にアラーム鳴ったら、割とぐっすり寝ていたようで目が覚めた瞬間の気分が悪い。
 4時半、今から宝篋山に向かう列に混じって、出発した。
 
宝篋山に向けて登山開始
 
 ヘッドライトの明りが山へと続く。
 この間作ったばかりのアライグマ帽子をかぶって、その上からヘッドライトを装着した。
 しばらくは田んぼの畦道を歩き、山へ向かうとイノシシ除けの扉から山に入る。
 最初の登りは沢沿いに登り、二度ほど渡渉する。
 夜でも道に迷うことはなく、なんとなくで登っても大丈夫だ。
 
 30分ほど登ると、関東平野に広がる夜景が木々の向こうに見えてくる。
 光スカイツリーが分かり、その周辺の東京夜景はビルの赤色灯で赤い。
 夜景を背にして登ると、ヘッドライトの明りが集まっているのが見えてきた。
 山頂か?と思ったらトイレだった。
 
木々の向こうに関東平野夜景
 
 山頂直下のテレビアンテナ施設では、地元ボランティアの方から振る舞い甘酒を頂く。
 ここから見える夜景は関東平野を一望し、東京夜景の真ん中にはスカイツリーが見える。
 拡大すると東京タワーも分かる。
 キッズたちに囲まれて、どこが東京タワー?とスマホで見せたらワー!東京タワー!!と騒ぐキッズたち。
 
山頂直下のアンテナから関東平野夜景
 
スカイツリーの右に、拡大すると東京タワーが分かる
 
 山頂はアンテナからすぐで、6時半に登頂完了。
 初日の出が見える方向にて待機場所を確保する。
 俺はヘリノックスチェア、S藤にイノシシ毛皮ケツ敷を貸す。
 その間に、津で手に入れた五徳を使って、固形燃料でお湯を作る。
 コンビニで買っておいたカップヌードル(カレー)を作ると、うまくできた。
 次にS藤のBIGカップヌードルのお湯を作ったら、ぬるかったとのこと。
 BIGサイズのお湯沸かす能力は低いようだ。
 つーか、普通にガス缶のバーナー持って来なさいよ、俺。
 
宝篋山山頂。すでに人がわちゃわちゃしている
 
筑波山は人が多そうだなぁ
 
初日の出待ちの場所を確保
 
固形燃料でお湯沸かす(沸かない)
 
 土浦市街の夜景と、霞ケ浦を見下ろす山頂は、カップヌードルを啜っている間に、だんだんと明るくなってきた。
 6時半にはだいぶ明るくなり、土浦市街の灯りが見られなくなった。
 空と地の間には、雲が帯のようにたなびき、日の出の瞬間は見られなさそう。
 
段々明るくなってきた
 
だいぶ明るくなってきた
 
 そして6時50分、雲の向こうに光の塊が現れた。
 それは時間が経つにつれて、雲の帯の上に出てくるとかッと日の出の光を放つ。
 日の出を拡大すると、鉾田あたり何かの工場の煙突が見える。
 橙色の朝日を放った太陽は、しばらくすると昼光色になっていく。
 それでは、山を下りますかの。
 
日の出の瞬間
 
今年の初日の出
 
初日の出に照らされる俺氏
 
 日の出の方向から山頂を逆に行くと、くっきりと筑波山が見え、遠く富士山も見える。
 トイレに寄ってから、登って来た道とは違う登山道を下る。
 この道からは富士山の展望がよく見えた。
 
山頂から筑波山。向こうに日光連山の男体山・女体山が見える
 
山頂から関東平野越しにフッジサーン
 
以上、宝篋山でした(正月仕様)
 
途中、展望台から俺氏
 
下山途中
 
ツルツル硯石(これ人工物っすよとS藤君謎のコメント)
 
 国道に出る前に、びっくりするほど社に何もない愛宕神社と、八幡社に参って初詣。
 休憩所の駐車場に戻って、初日の出ナイトハイクおしまい。
 駐車場からは宝篋山山頂のアンテナがよく見えた。
 
社の中はがらんどう、愛宕神社
 
 まず向かったのが、TX研究学園駅前のホテルの立ち寄り湯。
 サウナがあって入浴料500円は安い。
 しっかりとサウナと水風呂2往復して、正月から整いました。
 
下から宝篋山と、向こうに筑波山
 
 次に守谷のM村君の家にドッキリを仕掛けに行く。
 もちろん事前通告は無しだけど、家にいることは分かってんだ。
 (いい加減に嫌われそうな厄介な先輩二人。いい年こいて何やってんだ)
 11時前、守谷駅近くのM村君の家に行くも、部屋番号押すタイプのオートロックじゃん。
 ドアピンポンすることを想定していたから、これドッキリにならないjじゃん。
 6時に寝てから目が覚めたばかりで、風呂に入る30秒前だった神がかりのタイミングのM村君にS藤君がカレンダーを渡し、帰り際に「よいお年を!」と一日間違えた新年のあいさつをして守谷を辞した。
 
守谷に向かう途中、常磐道から富士山
 
 昼飯やってる店が少ないので、帰りは守谷SAでメシを食べる(フードコートぼてじゅう。店舗で食べたい)。
 三郷JCTが渋滞しているから、帰りは下道通る。
 野田の理科大前を通り、松伏町、越川を抜けて、浦和に帰って13時。
 お疲れっした。
 俺は帰って昼寝しますよ。
 
守谷SAにて、ぼてじゅうのモダン焼きを食べる俺氏。実店舗で食べたい
 
守犬神社に初詣
 
反社会勢力製造所 野田支部を通過

以上。

 燃す会あるから、また4日後に会うんだけどな。
 

本日のコース:小田休憩所→宝篋山→愛宕神社→小田休憩所