雪解けの山 地面から融ける雪 地図は必ず持ちましょう。 | 情熱山脈(passion mountains)のブログ

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ともかく山が好き...春~秋はトレッキングを...冬~春はバックカントリースキーを通して雪山の魅力を...

季節はあっという間に初夏!!!

 2月中旬から3月初めにかけて高山にはドカ雪が降って桜の開花も遅れて...とおもったら一気に初夏6月7月の陽気ですか?

 

 日本の気候から春と秋が無くなっているような気がしますね。

 

さて、ドカ雪が降った高山も一気に雪解けです。

雪解け時の注意は何回かこちらのブログでも解説しましたが、ことしはさらに注意が必要かも。

この図は雪の下を流れる水の模式図です。

 雪解け…どこから...って当然日当たりが良いところからです。

谷底よりは上の方の斜面。急斜面ほど、雪が全層で雪崩れて地面が露出し、そこに陽が当たると地面の温度上昇が強い。

 

 それに次いで起きることは...融けた雪が下へ流れます。途中雪の層があれば、その上を流れるのではなく雪の下を流れてボトムの沢へ流れ込みます。

これは踏み抜きの写真ですが、雪の層の下を水が流れて下から雪が融けている状態です。加えて生えてる植物や木々が春の息吹をしだすとですね...

 

 これがボトムの沢になると、あちこちから雪解け水が雪の下を流れて...

もともと沢は埋まっています...って埋まってない場合がほとんどで、上の図のAとBから積雪が張り出してつながっていただけですから、その下には沢の流れがあります。春になり水量が増えて、水温も上がってくると真ん中の部分が崩落します。

 知らずに足を踏み入れると...雪面から水面までの高さは高いので脱出不能、水嵩によっては水没します。

実際の沢の雪解けです。積雪はまだ5m以上あっても、急斜面は雪がずれで地面が出ています。同じ陽当たりでも地面のほうが熱を吸収しますから周辺の雪が融けて雪の下にもぐって流れてきいきます。上の写真では沢に大きな穴が開いています。前方の影になっていたりすると見え済み落ちてしまいます。

 

 まあ、北アルプスなどでは、まだまだ7月くらいまでは沢の上を歩くこともありますので注意が必要ですね。

 バックカントリースキーやスノボでも

こちらのブログで何回も指摘しましたように...

  1. 必ず地形図を携帯。地形を理解してから登る、滑る
  2. 必ず、滑るコースを決めてからスタート。雪の状況でのエスケープルートも見積もっておく。

GWまではまだまだバックカントリーできますので楽しみましょう。