槍〆 今年の登山の〆も槍ヶ岳 通算16回めの登頂です。 | 情熱山脈(passion mountains)のブログ

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ともかく山が好き...春~秋はトレッキングを...冬~春はバックカントリースキーを通して雪山の魅力を...

 
  

槍ヶ岳山荘テラスより暁の富士
 
春〰️秋山シーズンも千秋楽...
 
 早くも  山小屋の小屋閉めの時期となってしまいました。 
 思えば今シーズンも色々な山に行けましたよ🎵 10月は引き返しや予定変更が2回というか ...この内のひとつは東鎌尾根を 燕岳ピストンに 計画を変えたりしましたが、 あまり引き返しはなく予定通りに山を歩けたシーズンでした👍
 
  特に3000m峰 を8座 縦走できたのはすごい収穫でした♥️
 しかも 3日間の行動の中で少し天候が崩れたのは1日だけ❗
これは別のブログでご紹介しますね。...
 そして天狗沢からの ジャンダルム も予定通り行けました🙌 ただ、 ロバの耳で 雷が鳴る大雨の中を超えるという非常にスリリングな 山行でもありました⚡。  

 

 

 

 
 さて今シーズンの山〆はどこへ🤔🤔🤔
 
  もちろん🙋 聞くまでもなく "槍ヶ岳"です。
 

天狗原ー天狗原分岐のトラバースからの槍
 
 今年春に腎臓の手術をしたこともあってあまり体に負荷はかけられないので、  1泊目は槍沢 ロッジ、2日目に 槍ヶ岳山荘へ というスケジュールで組みました。 
 
1日目
 
 朝出発して あずさで松本へ🚝 そして ナショナルパークライナー🚌(※1)で 上高地へ直行。 
 

河童橋 賑わっています
 
 上高地からは3時間半で槍沢ロッジです(※2)。 槍沢ロッジは 冬を越すために各所に補強の木材が入れられていました。 
 

明神

延々と続く並木道

横尾より 屏風岩

一ノ俣手前の槍見河原から

ニノ俣 平均台みたいな橋(積雪に備えて晩秋に両側の床板は外される)
 
 槍沢ロッジまではストックを使わず歩いて来たのですが 、やはり 長袖を着て 手袋をはめ
ていても腕が冷えるということが感じられ 次の日は ストックを使っていくことにしました🤔
  要は 筋肉が動かないと 筋肉の代謝が行われない、 つまり 筋肉が熱を発しないのです。 そのため 腕が冷えてしまって そこで血液が冷やされて 体温を奪われやすいという自らが立てた仮説... 
 
 2日目
 
朝から天気も良く 天狗池に寄り道していくことにしました🎶。 やはり 槍沢ロッジに 前泊すると 楽です🎶
 
  天狗原分岐 までは楽勝で行って、そこにザックを デポ してそこからは チェーンスパイクだけ持って登っていきます💨 例の 雪のトラバース(※3) ですが そんなに雪はなかったんですが ...まあ踏み跡もたくさんついてるので 特にアイゼンはつけずに行けました。 そこからの登りも特に問題なかったけれども 帰りはさすがに 滑り止めをつけないと きついかな という感じでした。
この大岩ゴロゴロの区間を抜けた先に天狗池...下りでここからは陰になってて見えない。どうか凍ってませんように🙏
 
   最後の大岩の上を抜けて...天狗池は 凍ってなかったです 💖去年は帰りに寄ってみたんですが凍ってしまってその上に粉雪が降ってしまい 真っ白になってしまっていました。
 
  まあ今年は11月に入っても真夏日が続出するような暖かい気候ですので 凍ってはいないのではないかと思ったのですが...先週 結構 雪が降ったりして冷えたので凍ってしまってるかと思ってました。 
 
 早速 槍ヶ岳と池の水面に映る逆さ槍にうっとり...です。風はほとんどないのですが 、雪が解けた水が地下水で流れ込んで 湧き水となっている関係でどうしても波が立ってしまいます 🥱それでも待っていると瞬間的に ほとんど 波がない 静かな状態になって逆さ 槍は綺麗に撮れました。
定番のアングルですが、残雪期、夏、紅葉とそれぞれ色が変わって面白い
 
  分岐まで戻ってそこからの きつい登りを ジグザグに登っていきます。天狗原分岐へ戻る途中で見た 分岐からの登山道 やはり 急です。 
 しかしながら 去年の春 6月に来た時は ここは雪で覆われており アイゼンをつけて 直登したのが思い出されます。 
 
 最後の水場 清水沢で 綺麗な水を汲んでそこから さらにちょっとのぼると グリーンバンドです。
 
  ここからは雪がちらほら 残っていて、取り敢えずそのまま行って播隆窟まで行ってみました。 そこで チェーンアイゼンを装着しリスタート💨。 また雪は薄いし ざらめがちょっと硬くなったような雪で時々ズ ボット 足を取られてしまいます。 でも 雪がない時に比べると 雪が積もってるので 平らになっているので 登りやすいです。最後の小屋下の壁...ジグザグに 最後の苦行。 
 
 槍ヶ岳山荘には13時10分頃到着。 とりあえず 午後は天候が少し崩れるかもしれないという予報だったので 槍の山頂を極めてから 昼食(槍のスパイシーキーマカレー)にしようと いうことで、 さっさと登り始めます。
 今回は前にも後ろにも 誰もいなくてマイペースで登っていきました。 やはり 途中の岩と岩との間には雪が少し残っていますが 特に問題なく 登っていけます 。
 
 いや~でも疲れた~~流石に途中で息が切れて...
 
  山頂に着くと素晴らしい 景色です 視界が悪くなる可能性があったので 最高でした💖 やはり 先に登って良かったです。 一人だけ そちらにいらっしゃった方に写真を撮っていただいたりして山のお話で少し盛り上がってしまいました。 (山頂からの写真はこちら↓)
大喰岳から前穂高岳に連なる槍穂高連峰
北穂高岳と北穂高小屋
ジャンダルム(右)とロバの耳(左端)
前穂高岳
槍ヶ岳山荘
東鎌尾根
西鎌尾根
常念岳
北鎌尾根(中央が独標)
 
 さて、先に登っていた方が降りるというのでその後に続いて降りていくことにしました。 何しろ 最後に槍のスパイシーキーマカレーを食べなければいけません。これも大切なミッションです。というわけで難なく 降りて行きましたが ...やはり ちょっと山頂で素晴らしい景色にうっとりしすぎました。 10分遅刻して14時のラストオーダーに間に合わず ランチは終わってしまいました😭。 
槍の穂先からの下山ルート
 
 まあ仕方がないので レトルトの持ち帰りのカレーを2食分 買いました。 家で槍カレーを作るけどご飯をどうやってあの山の形に盛るか...それがこれからの悩みのためです。 (※4)
 
 
 ありがたき 山荘にはお世話になった 南岳小屋の方とか以前 岳沢小屋でお世話になった スタッフの方なども いらっしゃって 久しぶりの再会を 喜びました
 やはりいいですね。 どこの山小屋もいろいろ思い出があります。 南岳小屋は シーズンによっては3回ぐらい行った山小屋ですまる 大キレットを狙って行っても天候が悪くて引き返すことが続く💦💦💦 そんな シーズンもありました。岳沢小屋はやはり 登山の中継基地としてなくてはならない小屋です。 しかも遭難 救助の思い出がある 非常に感慨深い 小屋です。 
 
 そんなことを思い返してコーヒーを飲みながら持ってきたパンを 平らげてしまいました。やはり ここまでの登り... かなり 体力を使っているので お腹空いています。 そこからはストーブにあたりながら 時間を過ごして夕食。 中華の夕食ですが やはりこの 辛さが食欲をそそります。 夕食後はもう喫茶も営業していないので 早々と寝ました。
 
 3日目
 
  次の日の朝 天気はそんなに悪くないです 。もう1回穂先に登ろうかなとも 思ったけれども今日は 大正池を散策する予定もあるので 降りることにしました。丁度テラスから日の出が拝めたので槍のモルゲンロートを狙いながら...
  グリーンパンドの最後まで アイゼンをつけて下りていきます。で、そこで気づきました!
 
YAMAP再開してない😠😭💦😰😱🥶
 
やっちまった!!
再会すると...槍ヶ岳山荘からグリーンバンドの最下部まで一直線!ドローンで飛んできたような真っすぐな軌跡...YAMAPの一時停止...たしかに電池は少しは節約になるんですが、むしり機内モードにした方が節約効果は大きいですね。今後は一時停止機能は使わんようにしようか...ただ、槍ヶ岳山荘のような大きな山小屋ではトイレに行ったのまで軌跡が残る(笑)
 
 そこからは 延々と降りていくだけ。 昨日の ハードな山登りのせいか 喉が乾きやすく 清水沢で水分を補給してさらに降りていきます。 
 
 そして...
 
 槍沢ロッジの手前で迂闊にも前へ 転んでしまいました。 相当疲れて足が上がらなくなってるんだな と少し反省。そこに至るまで特に右足が出ている石などに小つまづくようなことがあったので要注意だったはず。
 
  槍沢ロッジについて トイレを 使わせてもらおうと思って”トイレ使ってもいいですか ”と聞くと、 いいですよ ただ外のトイレはもう終わってるので中使ってください。 ということで ロッチの中の トイレを使わせてもらいました もう営業が終わったので電気もなくて真っ暗になってました。 親切にありがとうございます🙇‍♂️
 
  そこからは また延々と降りて 最後 横尾の手前でわさび沢という沢がありますが 、そこでお水を補給です。 この水をそのまま持ち帰って家に帰ったら コーヒーを入れようという計画です。
わさび沢 気を付けて見て行かないと気付かずに通り過ぎてしまうかも。
 
横尾からは 新村橋の架け替え工事のため 右岸へ迂回します。 自動車用の道路 なので 歩きやすいです。 そしてまた うっかり 直進してしまい、 徳澤へ戻る 分岐を通過してしまいました まる まあ 明神で 穂高神社にお参りしていくのもいいなと思い そのまま 歩いて行き 明神へ。 
 
 ここまで来ると結構人が多いです。上高地へ 来られた方が明神 ぐらいまで足を伸ばして 穂高神社へお参り という方が多いようです。 おみくじは"吉“でした。 ”過去にとらわれないで未来を見ること” という 思し召しがあってなるほどと思いながら ...そうだな 未来をいつも見ていかなければということで→ 今度はどこの山に登ろうか なんてことを考え出す 楽しい おみくじです。 🎊
岳沢湿原
 
 上高地について今日は上高地に泊まるので 宿に荷物を預けてから 大正池 へ向かいます 。、まだ13時半です。今まで背負ってきた 10kg の荷物がなくなったのですごい楽です 。何しろ 40km以上 10kgの荷物を背負って歩いてきたわけですから...
 
  大正池について 逆さの 穂高連峰が見られるかな と思ったのですが... 残念ながら見られませんでした 😰
 これは相当運が良くないと見られないです。 もっと早い時間じゃないとダメだと思うし 今日は曇りだったから難しいのでしょう。 
大正池から焼岳
田代池
 
 そして最後に 河童橋に向かって歩いて行きます。 田代橋を過ぎると 美しい 唐松の黄葉が見られます。今年も見事でした。 写真を撮ってそのまままる 修正をしない方が 綺麗な写真です。 最後に 河童橋を渡って 今日の宿に到着。 やはり 50km 近く 歩いているのでお風呂がまず第一でしょう。 浴衣に着替えると真っ先にお風呂。 気持ちいいです。 今日帰ることも可能ではあったんだけれども やはりお風呂に入りたい そして美味しいものを食べて帰りたい これは人間の本能 かもしれません。
 
 というわけで 今シーズンの山 締めは槍ヶ岳で無事に終わりました 。 槍ヶ岳は通算16回目の登頂です。 来年は20回達成になるかな、 来年は春にスキーを担いで登りたいななんて思っています。まあ当分槍中毒という病気は治らないようです。
新島々からは整備終了して塗装も鮮やかなアルピコ交通上高地線3000形第3編成(旧松本電鉄色)に乗れました。2年まえの西松本-渚の鉄橋崩落時 松本駅に停車していて橋の修繕が終わるまで新村車庫へ帰れなくなっていた編成です。
 
※1 ナショナルパークライナーは松本駅前の松本バスセンターから発車する上高地直通のバス。アルピコ交通が運行。予約が必要です。
※2 上高地から槍沢ロッジまでの標準コースタイムは上高地から遊歩道で横尾、そこから槍沢登山道経由で260~300分(4時間半~5時間)です。槍沢ロッジに16時までに到着できるように自分のペースや途中休憩を考慮して計画を立ててくださいね。
※3 天狗原分岐から槍沢をトラバースして右岸へ。そしてS字に進んでいくと日陰で雪が溜まっている部分があり、そこからの登りは雪がつきやすい。
※4帰宅後作りました。ご飯を槍の形に盛るのはしゃもじ2枚ひつようでした。勢いあまって小鑓まで作りましたよ。