息子達が住むセントルイスと我々の滋賀との時差は15時間。

現在セントルイスは大晦日ですが、滋賀では元旦の朝なので、息子達は新年の挨拶をLINEのビデオ電話でしてきました。

 

 

息子達が私の誕生日プレゼントに元気の出るシャツを送ってくれたことを先日の日記に書きましたが、あれから数日間続けてそのシャツを着ていたら、身体が軽く感じるようになったのです。

日記に書いた様に、高齢者向けのシャツだったので、少し腹が立ちましたが、ひょっとしたら経絡を刺激して元気が出るシャツはインチキシャツではない可能性が高くなってきました。

ほんの少しですが、明らかに何かが違うのです。

 

 

明らかに違うと確実に言えるのは右腕を伸ばした時の痛みが和らいだからです。

これは畑での力仕事で右腕の使い過ぎによるものであり、初夏からずっと続いていました。

12月に入ってレモン畑での作業がほとんどなくなった後の方が右腕を伸ばした時にビリビリと電気が走る様な痛みが酷くなったのです。

ところがあのシャツを着てから数日経つとその痛みが和らいだのです。

 

多分、気分的なものの影響だと息子達に話していたら、元気が出るタイツとかパンツとか、一通りを送ってやると言うのです。

そのシャツを毎日着られるように同じシャツをもう一枚Amazonで注文すると言いました。

本当に元気が出るかどうかも定かではない物に数万円もお金を出すのは勿体ないので、気持ちだけは貰っておくと答えました。

確かに右腕の痛みが少しは和らいだのは事実ですが、それは他の要因によるものかもしれませんからね。

 

 

 

 

右腕の痛みが少しでも和らいだのなら、タイツやパンツを試す価値があると息子は言うのです。

マザコンの息子は母親には幼い頃からずっと優しいのですが、小学校に入った時から父親だけには凄く生意気だった息子が今になって、そんな優しい言葉を言ってくれるなんて...

 

俺はもう直ぐ死ぬんじゃないのか❓と思いましたよ。

 

去年の9月にワシントン大学の助教授に就任して、それまでの一介の研究者の給料よりもグンと上がったのですが、恐らく息子はそれを父親に間接的に自慢したいのではないかと思います。

以前の日記に詳しく書きましたが、その大学の学生の年間の学費が寮費を含めて1000万円を超えるお金持ち大学なので、職員の給料も公立大学よりは遥かに高いことは知っていましたが。

 

そして息子の嫁のGちゃんがポロっと話した言葉で息子の嘘がバレてしまったのです。

 

息子達2人がコロナに感染したことを以前の日記に書きましたが、息子は初の授業を受け持ち、幸いにも今年最後の授業まではちゃんとやれたと話していたのですが、実は12月に入った頃からは息子の授業はZoomでやっていたのです。

息子は今年最後の授業まではちゃんとやれたとは言ったが、それはZoomで行ったので実質的に学生達には迷惑をかけなかったという意味であり、最後の日まで教壇に立ったとは言っていないと屁理屈を話していました。

 

息子の人生初の授業の最後の方はコロナで大学に出禁になり、Zoomでやったのです。

 

本当にマヌケな先生ですよ❕

 

息子が担当する学生は博士課程の学生であり、数人だけの授業なのでZoomでやれたのです。
授業内容は量子力学。
息子は量子力学の専門家です。
生物物理の分野でPh.Dを取ったのですが、どちらかと言うと息子は物理学の方が得意だと思います。
医療分野に属しますが、量子力学で生命の謎を解き明かし、ノーベル医学賞を受賞して私に二台目のハーレーをプレゼントしてくれるそうです。
 
息子の論文の大半はPNASと呼ばれるアメリカの科学雑誌に掲載されます。
私が息子の論文を読んでも物理式の羅列が多いので、さっぱり理解でません。
しかし私も物理は電子機器の開発において仕事道具みたいなものだったので、量子力学の基本ぐらいは理解していますよ。
近い将来に量子コンピュータが私の業界にもたらす力は恐ろしいものがあります。
 
私も量子力学には興味がありますので、息子の論文が掲載されると息子にその内容を易しく説明してくれといつも言うのですが、お父ちゃんに説明しても絶対に理解でけへん❕の一言で終わってしまうのです。
 
確かに私の頭にある物理学は全然大したことはなく、理系の大学院生なら知っているものばかりですが、そのレベルの低い物理学で学費の高い大学へ行かせてやったのは父親のこの私なのですよ。
父親に失礼な言葉は許しません。
 
私は私の頭の中の量子力学の知識をフルに使用して息子の論文の解説をしてやりました。
少しは息子もエンジニアの私の能力に一目置くだろうと思ったのですが、息子は「お父ちゃんが説明したことは量子力学の基本から間違っているから、絶対に他人に話したらアカンで❕ 恥をかくで❕」と注意されてしまいましたよ。
 
息子の嫁のGちゃんが書いた論文は難しい物理式もなく、英語が読める私には何とか理解が出来るものでした。
Gちゃんが書いた博士論文はイギリスの科学雑誌に掲載され、その論文で大学からも賞も賞金も貰いました。
ミツバチの毒が人間の病気の治療に使えるという内容のものでした。
息子が研究している生物学における量子力学は私には難しかったかもしれませんが、Gちゃんが研究していた薬学に関してはなんとか私も付いて行けたみたいです。
 
そしたら息子が言うのですよ。
 
お父ちゃんが説明した中で合っているのはミツバチの毒だけやで❕ 絶対に他人に話したらアカンで❕ 恥をかくで❕」と再び注意されてしまいました。
 
Gちゃんも笑ってないで、私が得意気に説明していたのを途中で止めてくれる武士の情けは無かったんかぃ❕
 
半分ぐらいまでの私の説明は正しかったみたいですが、肝心なところの全てが見事に間違っていたらしいです。
どんな風にその論文を読んだら、そんな解釈になるのかとまで言われてしまいました。
論文の英語の書き方って独特な言い回しがあり、私が書いていた電子機器の仕様書の英文の書き方とは大きな違いがあるのです。
 
Cut me some slack!(大目に見てよ❕)というスラングを思い出して使いましたよ。
仕事では普通にGive me a break!(大目に見てよ❕ 同じです)を使ってましたが。
中国人のGちゃんの日本語は嫁さんの英語よりも遥かに上達したのですが、息子達との会話の中で少しややこしいものになると英語になります。

 

もうええわ❕ 今の俺は農夫や❕ 

 
私の専門である電子工学の世界から3年も離れたので、私の頭の中にある最先端技術も賞味期限切れだろうし、今の私は美味しいレモンを作ることにだけ集中すればいいと思いました。
 
去年の6月に我が家に遊びに来た息子は私のハーレーの後ろに乗るのも怖がっていた臆病者です。
嫁さんも普通二輪の免許は持っていたので、息子の臆病さには呆れてましたね。
そんな臆病者に馬鹿にされても何とも思いませんよ。笑
 
2024年の元旦早々に息子から馬鹿にされてしまいましたが、少し安心しましたよ。
いつもの息子に戻ったからです。
元気の出るシャツやタイツの一通りを送ってやると優しい言葉を言われただけでは私はもう直ぐに死んでしまうのではないかと感じましたからね。
 
嫁さんは「アンタみたな変なオヤジと1時間以上も話してくれたやん。ええ息子やで、Gちゃんも偉いわ❕ アンタは幸せやで❕」と言われたことも少し腹が立ちましたが、いつも通りの嫁さんなので逆に安心した方が強かったです。笑