3/18、第2回基本構想審議会が行われました。

資料⇒区HP「豊島区基本構想審議会 会議実績(令和5年度)

参考⇒2/22blog「第1回基本構想審議会

 

<議事>

1.人口の現状分析と推計について

2.基本構想(素案イメージ)について

 

◆1.人口の現状分析と推計について

資料の主な内容

・将来推計人口は推計方法により際はあるものの、足元では人口増が続くという試算結果。東京都による本区の推計人口は令和7年がピークでその後は減少に転じるとしていますが、国立社会保障・人口問題研究所の推計では令和27年(2045年)まで緩やかに増加とされています。

・平成26年(2014年)5月に本区は「日本創生会議」から東京23区で唯一の「消滅可能性都市」との指摘を受けましたが、「消滅可能性都市緊急対策本部」の設置など対策を進めた結果、若年女性人口は大幅に改善され消滅可能性都市からの脱却を果しました。

・1世帯当たりの人員は、平成5年(1993年)の1.98人から令和5年(2023年)の1.65人に減少、世帯の小規模化が進行。

核家族世帯は平成12年(2000年)比で令和2年(2020年)は約2割増(50365世帯⇒60515世帯)、3世代世帯は同6割減(3410世帯⇒1420世帯)

・平成15年(2003年)と令和5年(2023年)比較で、年少人口(0~14歳)が1.2倍、75歳以上が1.5倍

・在留外国人はコロナ禍で一時減少、令和5年には平成25年以降で最多の31033人へ回復。国籍は中国が14493人(46.7%)で突出、以下ミャンマー3039人(9.8%)、ベトナム2603人(8.4%)と続きます。

・本区の人口は、自然増減数がマイナス、社会増減数がプラス。社会増減数は分譲マンションの供給戸数と密接に関係。

 

◆2.基本構想(素案イメージ)について

資料の主な内容

・3つの理念 

(1)みんながつながり、みんなでつくる

(2)だれもがいつでも主役

(3)「としまく」らしさがあふれる

 

・まちづくりの方向性

(1)共に支えあう安全・安心なまち

(2)ぬくもりのある子育てしやすいまち

(3)子ども・若者が自分らしく成長できるまち

(4)多彩な文化と産業で賑わいにあふれるまち

(5)誰もが地域で共に暮らせる福祉のまち

(6)生涯にわたって健康で輝けるまち

(7)地球にも人にもやさしい持続可能なまち

(8)誰もが居心地の良い歩きたくなるまち

 

※上記内容の詳細は、区HPの審議会資料をご参照ください

資料⇒区HP「豊島区基本構想審議会 会議実績(令和5年度)


私からは、「地方との共生」の観点が欠けている点を指摘しました。

この事については前回の審議会で「地理的要因」という角度で触れていたのですが、反映されていませんでした。

都心部は地方部からの人口移動に支えられている側面があります。

そうした中で、地方部と如何に連携してヒトモノカネを還流していくか、という観点が大事であると私は考えています。

本区は日本有数のターミナル駅である池袋駅を有し、埼京線・西武池袋線・東武東上線等で繋がる埼玉県などから見ると東京への玄関口のような場所に位置します。

地理的要因は則ち本区の特性ということにも繋がります。

この観点を基本構想・基本計画から欠かすべきではありません。

 

上記以外にも、文化政策の位置付け、今年度も改定が進む他の下位計画との関係、などについても整理が必要だと考えています。

 

有識者や公募区民の委員が多くいらっしゃる中で、やむを得ないことですが発言できる機会はかなり限られます。

その中でもポイントを絞って今後も意見を述べていきたいです。

 

次回の審議会は、5/24に行われます。

基本構想の素案が提示される予定で、基本計画の内容の審議にも入っていくとのことでした。