2/28、総務委員会2日目の審査が行われました。

 

〈審査案件〉

1 第23号議案 令和5年度豊島区一般会計補正予算(第9号)

2 5陳情第31号 対外的情報省と横田基地並び意見書提出についての陳情

 

〈報告事項〉

報告1 区民ひろば長崎複合施設全面改修に伴う冷暖房換気設備工事請負契約について

報告2 区民ひろば長崎複合施設全面改修に伴う電気設備工事請負契約について

報告3 特別区道31-1181歩道拡幅工事請負契約について

報告4 区民ひろば朝日リース契約の変更・改修経費について

報告5 「週休2日促進工事試行実施要領」の実施について


【1 第23号議案 令和5年度豊島区一般会計補正予算(第9号)】

一般会計補正予算第9号の総額は、約21.52億円(一般財源38.08億、特定財源▲16.56億)

5類移行に伴う新型コロナワクチンの予算減額や再開発事業の進捗遅れによる減額などにより、国庫支出金への返納が14.09億、都支出金への返納が2.47億などがありました。

 

歳出:

・基金積立 48.17億円(財政調整基金8.17億円、公共施設再構築基金40億円)

・子宮頸がんワクチン接種追加経費 0.43億円(当初見込みを上回ったため)

・新型コロナ感染症対策経費など ▲4.16億円

・ベビーシッター利用支援事業追加 0.45億円(当初見込みを上回ったため)

・南池袋二丁目C地区市街地再開発経費 9.69億円(想定より進捗が早かったため)

・東池袋一丁目地区市街地再開発経費 ▲33.05億円(進捗遅れによる減額、次年度再掲上予定)

 

繰越明許費(今年度予算立てしたが、年度内に執行が終わらず翌年度へ繰り越すもの)

・滞納処分事務経費(システム入替え関連の経費繰越)

・旧第十中学校跡地野外スポーツ施設整備経費(契約案件にあった通り、工事が6年度に跨るため)

・大塚駅周辺整備事業経費(都電荒川線施設の移設工事の遅れ)

・公園トイレ等改修事業経費(6年度へ繰越す工事があるため)

・小学校大規模環境整備経費(高南小プールろ過設備改修が電気ケーブルの調達の関係で遅れているため)

全会派一致で可決

 

【2 5陳情第31号 対外的情報省と横田基地並び意見書提出についての陳情】

※題名は誤植ではなく、原文ママです。

 

過去から何度も似たような内容の陳情が他県の同一人物から提出されています。

元陸上自衛隊陸将補の今浦さんが豊島区の危機管理監を務めておられた時期にも審議され、陳情の趣旨は既に我が国としては対応しているような内容であることを確認済み。前回審議時から、国の体制などにも変更がないことも確認しました。

都外の自治体住民から、豊島区政と直接関わりがない内容が、繰り返し陳情として提出されています。陳情が出される度に、区議会の審議時間もそうですが、審議準備に区職員のリソースも割かれています。陳情は審議せず回覧のみとしている区もあり、本区でも対応を検討すべきと考えます。

 

全会派一致で不採択。

 

【報告1 区民ひろば長崎複合施設全面改修に伴う冷暖房換気設備工事請負契約について】

【報告2 区民ひろば長崎複合施設全面改修に伴う電気設備工事請負契約について】

区民ひろば長崎複合施設の全面改修工事の契約案件の報告。

冷暖房換気設備、電気設備工事の2件。

 

冷暖房換気設備

契約相手方:株式会社経塚・新特定建設工事共同企業体

契約金額:1億6335万円(税込)

 

電気設備工事

契約相手方:愛工大興・中央特定建設工事共同企業体

契約金額:1億1990万円(税抜)

 

・休日診療所は運営しながら工事を実施

・設備機器の老朽化が著しいため、全面改修を実施。

 

履行期間は7年3月14日まで。

なお、建築工事に関しては5年第4回定例会で審議済みです。

⇒blog「R5第4回定例会総務委員会」第52号議案

 

【報告3 特別区道31-1181歩道拡幅工事請負契約について

特別区道31−1181の歩道拡幅工事の契約案件の報告。

現場はJR大塚駅周辺で、南口交番脇のガードから北口の宮仲公園通り(都道)までの歩道拡幅などの工事です。

ガード下の歩道は2m程度の幅しかありませんでしたが、この工事により大塚駅側は4m、巣鴨駅側は2.5mへそれぞれ拡幅されます。

(図面はいずれも区資料より)

 

契約相手方:特力建設工業株式会社(総合評価)

契約金額:1億3365万円(税込)

 

工期は令和6年11月末まで。

 

ガード下の車道部には、速度抑止用のハンプを設置。

北口側横断歩道には、スロープになって少し高くしているスムーズ横断歩道が設置される予定です。


 

今回の工事で都電線路沿いにある北口路上駐輪場と隣接している植栽帯は撤去されます(上記図面の左上)。

植栽帯撤去のみならず、駐輪台数が合計100台⇒86台へ14台分も減らされてしまいます。

これは警察協議により、都電の視認性確保・交差点付近の歩道幅を拡げる、などの理由とのこと。

ここの駐輪場は稼働率が高いところです。

かつ、大塚駅側の交差点で人が溢れるということはあまりなく、交差点付近の歩道幅を拡げないと危険、という場所でもないように思います(折戸通り入口のモスバーガー側などは歩道部が狭く、交差点付近は拡げた方がよい場所です)。

交差点付近の歩道部は現行の約3.5mから、最大7m余りまで拡幅されます(7m程度にしなければならない基準はありません)。

道は広い方がよいというのは分かりますが、他の行政需要もある中で折り合いをつけていく考え方を持つべきです。

 

【報告4 区民ひろば朝日リース契約の変更・改修経費について】

区民ひろば朝日のリース契約の変更等について報告がありました。

指名競争入札により、大和リース株式会社東京本店が契約の相手方になっています。

 

契約金額(税込) 5億9400万円⇒6億3360万円

履行期間 5年1/27〜11年3/31⇒変更後11年11/30まで

 

当初設計による入札不調に加え、地元からの追加要望で屋上利用できるようにするため設計変更が必要になったことなどで変更が生じました。

 

【報告5 「週休2日促進工事試行実施要領」の実施について】

時間外労働時間上限規制が定められた働き方改革関連法が本年4月1日から建設業などへ適用されます。

いわゆる「2024年問題」と呼ばれるものです。

本区では、「週休2日促進工事試行実施要領」を定めて対応します。

⇒豊島区HP「要綱・要領等」(工事関連の要綱・要領等が掲載されています)

※後日上記にUPされる見込みです

 

①発注者指定型

・区が入札に先立ち、週休2日促進工事である旨を指定し、発注する工事

・適用工事は、新築、解体、大規模改修を想定

・単価割増を設け、成績評定には加点減点なし

・要件は4週8閉所、1ヶ月以内の振替可、4週8閉所できない場合は契約変更

 

②受注者希望型

・入札後、4週8休以上を希望し、それを確保する方法や現場の状況を考慮し、区と受注者との間で協議が整った工事

・適用工事は、発注者指定型での想定以外の工事

・単価割増は設けず、成績評定には加点あり減点なし

・要件は4週8休、分離発注の場合1社単独で希望可能

 

施行時期

・6年4月1日以降に契約する工事案件に適用

・経過措置として、残工事期間が30日以上ある工事中の案件は、②受注者希望型について協議できるものとする

 

国、東京都の取り組み

・国土交通省官庁営繕部⇒「週休2日促進工事実施要領」(2年4月1日施行)

・東京都財務局⇒「週休2日促進工事実施要領」(6年4月1日施行)

 

総務委員会の案件については以上です。