5/25、臨時会が行われました。
今回の臨時会では正副議長や所属委員会など議会の人事の決定、補正予算等の審議を行います。
本会議に先立って行われた議員協議会で報告事項がありましたので概要を記載します。
なお、議会の人事については別エントリーでご報告します。

〈報告案件〉
1.区職員の政治資金規正法違反について
2.新型コロナウイルス感染症の発生状況等について
3.新型コロナウイルスワクチン接種について
4.ウクライナ避難民の状況について
5.区制施行90周年について

【1.区職員の政治資金規正法違反について】
表記の区の調査結果について「区職員の政治資金規正法違反事案における調査について」の報告書の概要の説明がありました。

・再発防止に向けた内容の記載
・調査の概要 対象者・令和3年度における部長職20名、課長職68名
・事案の概要 区議(自民党前区議2名)から渡された3年7月都議選立候補予定者(自民党の堀こうどう氏)のパーティー券を部内の課長へ配布するなどして、政治資金規正法第22条の9第1項に違反する行為を行ったもの。
略式起訴された職員は2名、不起訴処分となった職員は6名。
・自己宛の案内状の受け取り有無(案内状を配布されたのは82名で93% 選管事務局長などは配布されず)、案内状の受け取り時期、受け取り方法や配布状況などの調査結果なども記載
・参加費の支払いは82名のうち38名。政治資金パーティーの認識があったかどうかも調査があり、認識なしが46名(56%)。参加費を支払った者のうちオンラインで視聴した者は38名中10名。
・過去に本件と同様の違法行為があったかどうかの有無は明確には確認できなかった。政治資金規正法の理解不足、政治的中立性の意識不足があったことは明らか。今回の事案を教訓として全体の奉仕者としての政治的中立性の確保を再確認し、高いコンプライアンス意識を持つ組織とするよう取り組む。

⇒5/25NHK「元都議政治資金パーティーに豊島区職員38人参加費払う 区調査

4月半ばまでの経過については先月の議員協議会のblogをご覧ください。
⇒4/15議員協議会blog「自民党区議などの政治資金規正法違反についての途中経過報告

質疑の中で他会派から、配布した側からの説明がないことが大きな問題、との指摘がありました。

自民党からは、分かりうる事実は答えている、とのことでしたが、事件発覚後から2カ月が経過しても殆ど新しい情報が出ておりません。辞職した2名の区議は現在も自民党に所属しているとのことなので、党として責任をもって調査することは可能なはずです。また、原因となったパーティーの主催者である元都議は自民党豊島総支部長に未だ留まり続けていますが、ご自身の責任をどうお感じなのでしょうか。

今後の正副幹事長会などでも、この件は継続して説明を求めることになります。

【2.新型コロナウイルス感染症の発生状況等について】
・5/16-22の新規陽性者数は1週間あたり530名で、前週から約1割減、1ヶ月的比較すると4割減。

【3.新型コロナウイルスワクチン接種について】
◆接種状況(5/24現在)
・2回目接種実績は、接種人数221477名(83.8%)
・3回目接種実績は、接種人数153079名(58.4%)。65歳以上では、同50749名(89.2%)

◆4回目接種について
・3回目接種から5ヶ月経過。
60歳以上の方(努力義務)、18歳以上60歳未満の方で基礎疾患を有する方など(努力義務なし)
・接種券は5月末から順次発送。

【4.ウクライナ避難民の状況について】
現状
・住民登録人数は7名(短期滞在→申請により「特定活動」へ切り替わると住民登録が可能となる)
 

支援体制は下記の図の通り(区資料より引用)



なお、5/9より区相談窓口を設置していますが、5/25現在で窓口での相談実績はありません。

【5.区制施行90周年について】
〈概要〉
・区制施行90周年を次なる10 年に向けたスタートと位置づけ、取り組む。部会活動や企業連携などの新たな取り組みも実施。
キャッチフレーズ:「輝く未来 開こう としま新時代」
コンセプト:「次なるとしま100周年に向けて、区民の皆さんとともに夢や希望を描き、未来を創る人を育てることで、誰もが主役になれる価値あるまちを実現する」


・区制施行90周年実行委員会を立ち上げ

・区民実行委員会活動、企業実行委員会、などの活動


・シンボル事業(区主催事業)、パートナーシップ事業(補助事業)、フレンドシップ事業(冠事業)の3層構造で機運醸成
パートナーシップ事業は、6/1広報としまでお知らせ(募集期間6/1〜30)、補助対象経費限度額は100万円(1/2助成)
フレンドシップ事業は、ロゴデータ提供・のぼり旗・横断幕の貸出

 

【その他・ふるぼう議員、塚田議員による謝罪】

「無所属の会」の、ふるぼう知生議員、塚田ひさこ議員から、公明党や私たちの会派などに対する謝罪の発言がありました。

これは、両議員がそれぞれのSNSやコラムで事実と異なる誤った情報を発信したことを正副幹事長会で糺されたことを受けたものです。

両議員は誤りを認め謝罪すると共に、事実と異なる発信をしたことについて別記事で発信することに同意しています。

また、5月1日からふるぼう議員が会派幹事長、塚田議員が会派副幹事長となっていましたが、公明党からこの事を受けて正副幹事長の差し替え要求があり、無所属の会は幹事長・副幹事長を差替えました(新しい幹事長は和賀井議員、副幹事長は入江議員)。他会派の要求による正副幹事長の差し替えは異例のことですが、これを受け入れざるを得ないほど、事実に基づかない一方的な思い込みによる両議員の発信だったと言えると思います。

 

上記の事案は、自民党会派所属議員2名が不祥事により辞職した責任の一端を示すため、自民党豊島区議団が4月頭に全ての委員長職を辞したことを受け、後任の委員長などを選任する必要が生じたことに関連したものです。

委員長職の割り振りについては、全会派が参加する世話人会で各会派がそれぞれの意見を出し合って決めていきます。無所属の会も世話人会へは当然参加していますし、その会議で(このタイミングでは)役職を求めない旨を明言しています。

ところが、ふるぼう議員、塚田議員は、無所属の会などの意見を聞くことなく一部の会派で勝手にポストの割り振りをした、と誤った情報を一方的な思い込みで発信していました。

会派内での情報共有が不十分だと指摘せざるを得ません。他会派を事実に基づかず一方的に貶めるのはアンフェアなことであり、大変遺憾に思います。

 

議員協議会については以上です。