7/8、総務委員会の審議が行われました。

〈審査案件〉
1 第30号議案 令和3年度豊島区一般会計補正予算(第2号)

【1 第30号議案 令和3年度豊島区一般会計補正予算(第2号)】
今回の一般会計補正予算は、18億5964.4万円(特定財源14億8221.2万円、一般財源3億7743.2万円)の規模で、予算総額は約1358.35億円となりました。
以下、主な事業について記載します。


◆商店街キャッシュレス決済ポイント還元事業経費

当初予算及び補正1号で、区内小規模店舗においてQRコードでキャッシュレス決済をした利用者にポイント還元して消費喚起を図る事業が予定されていました。

しかしながら、還元ポイントが豊島区外でも使用できることなどから、事業内容を大幅に変更して実施することになった、と説明がありました。

 

新たな事業として、区商連と連携したプレミアム付き区内共通商品券事業を行います。プレミアムは25%、発行総額は3億円(販売額2.4億円、プレミアム分6000万円)。紙での発行も検討するが、基本的には電子化した商品券。

 

私からは以下の指摘や確認をしました

・元々の事業は商店街の加盟有無に関わらず区内で幅広く利用できる制度だったため、区商連加盟店舗だけでなく、区内で幅広く使用できるようにすべき

区商連加盟店舗だけでなく、参加希望のある店舗では使用できるようにする。商店街の無いエリアはローラー作戦で店舗の参加を呼び掛けるなどしたい

・電子化した商品券は、店舗によっては不慣れではないか。店舗ではどのような準備が必要か。店舗への使用方法の指南なども必要ではないか

店舗ごとのQRコードを発行し、利用者がQRコードを読み取って決済する方式。店舗側に端末は不要。使用方法などは説明会を開き対応したい。

 

商店街ごとの商品券事業は既に展開されており、事業内容が重なるところがあります。この点も指摘しましたが、発行時期が若干ずれることなどで対応できるのではないか、とのこと。

大塚三業通り商店街でも商品券事業を予定していますが、使用できる時期は重なります。プレミアム率が区の事業よりも更に高い予定なので、お得感で違いを出していくことになりそうです。

 

◆コロナ禍における子育て家庭支援事業経費

私たちの会派が要望していた、国の特別定額給付金と都の出産応援事業の狭間になっている新生児に対し、支援を行う事業が実現しました。

⇒blog「5/13 区へ会派から緊急要望 制度の狭間の新生児支援、ワクチン接種体制、酒類販売業者の支援など

 

対象は、上記2つの制度を利用できない、令和2年4月28日〜12月31日までに出生した新生児のいる家庭

支給内容は、1人当たり10万円分の豊島区商店街振興組合連合会が発行する区内共通商品券(デジタル又は紙商品券)。

※先ほどの項目でご紹介した商品券と同じものです

 

◆としまビジネスサポート経費/中小企業支援経費

区の「新型コロナウイルス感染防止対策費用補助金」の追加補正です。当初予算分は200件、2千万円でしたが、今回の補正で800件、8千万円分の予算が追加されます。

予算上限に達した場合は申請受付期限を待たずに終了となる予定です。


◆生活困窮者自立支援事業経費/生活困窮者自立支援制度関係経費
住居確保給付金の期間が延長され、追加補正予算が組まれました。

住居確保給付金の受給の傾向は以前と大きく変わらず、就労支援や食糧支援、社協などにつなげるなどの自立支援等を行なっている他、必要に応じて生活保護につなげることも行なっていると確認。現状では生活保護受給者が大きく増えるという状況にはなっていないとの事(他のセーフティネットの施策でカバーできていると思われます)。

 

◆生活困窮者自立支援事業経費/新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金支給経費

緊急小口資金等の特例貸付を利用できない世帯で一定の要件を満たす生活困窮世帯に対する「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金(仮称)」を国が創設することが決定し、補正予算が組まれたものです。制度詳細はリンク先をご覧ください。

⇒厚労省HP「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金

 

◆予防接種事業経費/予防接種(定期)経費

高齢者向けの肺炎球菌ワクチンについて、区では令和3年10月以降の接種に係る自己負担額4000円を無料化します。

対象者は、令和3年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方、又は60~65歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能障害や免疫の機能障害がある方。

肺炎球菌ワクチンは生涯に一度接種すればよいとされています。なお、現在は新型コロナワクチンの接種を優先しており、今年の接種券はまだ送付していません。

 

◆若年女性つながりサポート事業経費

困難や不安を抱えた若年女性が行政サービスにつながれるよう、出張相談会の開催や相談機関等の周知強化を実施する経費が計上されました。

7月に委託事業者を選定し、8月より事業開始予定です。

 

◆ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)経費

一時的に保育を必要とする家庭などがベビーシッターを利用した際の利用料の助成

 

◆公園・児童遊園新設改良事業経費/公園トイレ等改修事業経費

池袋駅北口専用公衆便所の改修費用を、既に繰越明許費で3500万円見込んでいます。補正予算では更に3300万円追加して、美装化を行うものです。

この公衆便所はウィーロードの北口側出口の上に位置します。ウィーロードがせっかくきれいになったのですが、公衆便所は以前のままで、地元からも一体で綺麗にして欲しいという要望が寄せられているのとのこと。

 

◆SDGs達成の担い手育成事業経費

区立小中学校の各校において、SDGs達成の担い手育成につながる事業を行うための予算が組まれました。

1校当たり上限額が300万円設定され、各校での取組みを行うもの。

11月には、としま文化の日に合わせて、SDGs週間・SDGsフィスティバルを行う予定。

 

私からは、以下の質疑

・11月は各校で学校行事が立て込んでいるはず。特に今年はコロナ禍で運動会を秋開催にした学校が多い。学校現場で受入れ可能なのか。確認は取れているのか

⇒校長会で実施は伝えている。11月は中間発表でもよいとしている。11/8のフィスティバルでは、全ての児童生徒の参加を見込んでいる訳ではなく、準備が整った学校の参加、映像参加も想定。

・各校上限300万円というのは、かなり大きな規模の予算。最新鋭の設備を整えた新設校ではない学校においては、将来の教育環境を整える観点で備品購入などにも充当できるようにしてはどうか

⇒教育環境を継続可能なものにする必要あり。

 

◆学校におけるインクルージョンに関する実践的研究事業経費

昨年指定を受けた要小学校の補助事業が今年も予定通り実施されることになりました。補正予算は都から600万円組まれ、講師謝礼、教材費、ソフト開発費などに充てられます。

 

補正予算は全会派一致で可決されました。

総務委員会の審議内容は以上です。