3/24、令和2年度第2回豊島区消防団運営委員会が行われました。

議題
豊島区消防団運営委員会答申(案)について
「水災時において消防団員が効果的に活動する方策はいかにあるべきか」
諮問内容等については、前回の消防団運営委員会のblogをご参照ください。
⇒令和2年12/16blog「水災時の消防団員の活動の方策

1.活動体制
①災害状況等に応じた、招集及び任務班の編成時期
⇒水防態勢に合わせて団員を段階的に参集させ任務班の編成を行う

②水災活動時の教育訓練及び安全管理
⇒実践的訓練方法をとる(実水害に基づいた想定訓練、eラーニング活用など)、水災活動時における安全管理(安全管理要領の研修、資機材の取扱い訓練など)

③河川越水等による浸水時の機能移転計画
⇒浸水可能性のある拠点の該当分団の機能移転を計画(可搬ポンプ、発動発電機及び投光器、水災対応資機材は最低限移動が必要な資機材と位置付け。移転先は直近分団本部や区施設等。退避時期は区から神田川氾濫危険情報が発表された時点)

④広範囲の浸水による長時間活動などに伴う相互応援体制等
⇒応援体制が必要な場合、隣接消防団が相互応援体制により活動支援。事前取決めの覚書等作成。

⑤情報収集体制の強化
⇒現行通信手段の強化(PC、タブレット、スマホなど配置整備、Wi-Fiによる環境整備など)、現行情報収集体制の強化(オンライン環境の活用、SNS活用など)

⑥住民等からの避難所支援の要請対応
⇒消防団は避難者に対する情報収集及び応急救護活動の実施。避難所運営は区救援センター運営マニュアルなどに基づき、避難住民などが運営。

2.装備資機材・分団本部施設
①予想を超える水災に対する装備資機材の増強
⇒継続的な新入団員促進活動実施。新たな資機材導入(フローティングストレーナー、救命胴衣等増強、救命ボート・浮輪等の導入など。資機材の改良、コロナ禍を踏まえた感染防止資機材整備。

②分団本部施設のスペース等の確保及び機能向上
⇒望ましい規模に満たない分団本部施設の整備、女性団員へ配慮したスペース確保、資機材整備など。

前回私が申し述べた意見はいくつか反映されていました。
1-⑥の避難所運営補助については、避難住民等との役割分担がされているために消防団員は運営に携わるべきではない、という検討結果になりました。
ただ、連絡や応急救護活動の要員としての配置は可能となりそうなので、運用次第では避難所運営の補助程度はできるのではないかと思います。一昨年の台風19号時の教訓が活かせそうです。

今後は、5~6月頃の委員会審議で答申を承認、7/31までに都知事へ答申、というスケジュールです。