12/16、豊島区消防団運営委員会が行われました。

委員の委嘱、委員長である高野区長からの挨拶のあと、報告事項と議題へ。

 

【報告事項 前回の諮問について】

報告事項は、前回の答申結果と対応方針について。

前回の諮問は「特別区消防団の組織力を強化するための方策はいかにあるべきか」

1回目の審議のあと、2回目の審議はコロナ禍で書面開催でした。

⇒7/24blog1回目審議「消防団の組織力強化のための方策

 

これまでの基本団員に加えて、以下の団員を導入。

・機能別団員(特定の活動・役割のみに参加する消防団員)

・大規模災害団員(大規模災害時の活動に従事する消防団員)

来年度から運用できるよう都条例改正予定とのこと。

 

【今年度諮問事項について】

今年度の都知事からの諮問事項は、
「水災時において消防団員が効果的に活動する方策はいかにあるべきか」

近年は超大型台風や局地的豪雨による災害が発生しており、昨年発生した台風19号では、多くの消防団員が対応し、浸水防止活動や排水活動に従事。

こうした中で、消防団の活動体制、避難所支援等の対応、装備資機材・分団本部施設の充実強化などの課題があるため、具体的な方策について諮問。

 

検討項目

1.活動体制

①災害状況等に応じた、招集及び任務班の編成時期

②水災活動時の教育訓練及び安全管理

③河川越水等による浸水時の機能移転計画

④広範囲の浸水による長時間活動などに伴う相互応援体制等

⑤情報収集体制の強化

⑥住民等からの避難所支援の要請対応

 

2.装備資機材・分団本部施設

①予想を超える水災に対する装備資機材の増強

②分団本部施設のスペース等の確保及び機能向上

 

台風19号時の主な課題

1-① 団員の招集が早すぎた。段階的な召集の検討

1-③ 消防署内に浸水の可能性がある署があった。区内でも分団庫でそのような場所がある。

1-④ 多摩川沿いで長時間の出動があった。広域の応援体制が必要。

1-⑥ 区内で8カ所の救援センターが立ち上がった。その際に消防団への救援センター運営の応援の相談があったが、指揮命令系統の都合から実現せず、課題として残った。

 

私からは、

・1-②に関連して、水害が想定される地域には、地域防災訓練の際に水のうを作る訓練などを追加した方がよい、との提案。

(ごみ袋に水を入れて作る水のうを、レジャーシートなどで巻くと浸水防止に効果があります)

・1-⑤に関連して、消防団分団と本部との連絡は無線で行うが、分団と団員は手持ちの携帯電話などを使用している。また、本部への連絡で、避難者数などを口頭で回答するが、入力する方式だと間違いが少ないと思われる。このような観点から、情報収集や報告の手段を増やした方がよいと思う、と考えを述べました。

・1-⑥に関連して、台風19号の際には、本部へ分団から救援センターへの避難者数を報告する必要があったため、たびたび救援センターへ訪れ人数の確認をしていた。救援センターに常駐させてもらえれば、連絡員として機能するばかりでなく、救援センターの運営補助も出来たかもしれない。これも検討した方がよいと思う、と考えを述べました。

 

今後も、昨年の台風19号や、平成25年8月の大塚三業通りの水害などの経験を踏まえた意見を申し述べるつもりです。

 

参考:平成25年8月の大塚三業通りの水害について

⇒細川正博HP「ゲリラ豪雨対策

 

次回の委員会は、令和2年3/24の予定です。