予算特別委員会の質疑について、4回に分けて記載します(3/4)

 

【環境清掃費・都市整備費】

私からは、

・住宅ストックの是正(ワンルームマンションのファミリー附置)

・インクルーシブ遊具の設置

について取り上げました。

 

◆住宅ストックの是正の考え方(ワンルームマンションのファミリー附置について)

Q住宅ストックの是正についての方針は

A:住宅マスタープランで基本目標の一つとなっている。中高層住宅条例、ワンルームマンション税などが具体策

 

Q:他区でワンルームマンション税はないが、ファミリータイプの住戸の附置義務を設けている。本区と他区の状況は

A:23区の附置義務、条例や要綱で謳われている。条例で17区、要綱で4区。

 

Q:税制検討会議で、ワンルームマンション税は「適正なストックバランスが実現されるまで本税は存在意義を有する」としている。ここでいう「適正なストックバランス」とは何を指すのか、住宅政策との関係は。

A:住宅マスタープランの指標にはある。基本目標2に良質な住宅ストックを掲げている。50m2以上の住宅を成果指標に定めている。

 

Q:ワンルームマンション税に一定の抑止効果があるのは理解するが、ファミリー層を誘導したいという大きな目標があるのであれば、更に踏み込んだ対応をすべき

ファミリー世帯の構成割合の目標率は、策定時の平成26年は20%、32年までが22%、37年は25%だが、令和元年度実績で19.7%にとどまっている。更なる対策が必要な証左、

一定規模以上のワンルームマンションの建築の際に、ファミリータイプの附置義務を課すべきではないか。

A:(副区長)区ではワンルームマンション税という抑止策をとっていて、規制ではない。一定の効果があるものの、50m2以上を増やしていくという手段としては更に充実させても良い。規制、条例、要綱など誘導策を検討が必要と強く思っている。どのような形が良いか、住宅審議会などに諮ることも検討。

 

この件、決算特別委員会でも取り上げました。

 ⇒過去blog「令和元年度決算認定 決算特別委員会」(歳入でワンルームマンション税について取り上げ、踏み込んだ対応を求めています)

全般的にはワンルームマンションの建築が悪いのではなく、本区の住宅ストックの観点からアンバランスになっていることが課題です。

最近では駅から少し離れた閑静な住宅街にもワンルームマンションの計画がされることもあり、この場合は地域コミュニティとの調和の観点からの課題があります。

これらの課題が少しでも解消されるよう、今よりも踏み込んだ対応が必要だと強く感じます。

今回の質疑で、副区長からかなり前向きな答弁がありました。

今後、議論が進んでいくよう引き続き提言する所存です。

 

◆インクルーシブ遊具の設置について

Q:事業内容、具体的な設置場所は。

A:障害の有無に関わらず遊べる場の設置。都の補助制度が始まり本区でも行う。

具体的な設置場所は検討中で、中規模公園プロジェクトでヒアリングを実施する

 

障害のある子もない子も共に遊べる場が欲しい、という当事者団体の要望を受け、インクルーシブな遊具の設置の流れとなりました。環境整備が更に進むよう事業の進捗を注視します。

 

私たちの会派からは、他に以下の質疑を行いました。

・池袋の都市再生について(予算の重点テーマの一つ)

・中小規模公園活用事業(モバイル遊具配置など)

・道路カラー舗装に関する協定(商店街のカラー舗装につき、補修のサポートなど要望)

・食品ロス削減について(TABETEの運営事業者との協定締結を提案。今月中に協定締結の見込みとなりました)

・家庭ごみの集積所(地域住民からの相談があった場合はきめ細かな対応をするよう要望)

 

次の記事に続きます。