1/21、防災・震災対策調査特別委員会が行われました。

〈調査案件〉
1  各種防災訓練の実施結果について
2 豊島区危機管理フォーラム2019の実施報告について

【1  各種防災訓練の実施結果について】
目的が異なる3つの防災訓練について、実施結果の報告がありました。
 1.図上訓練(元年9/2実施)
 2.としま DOKI DOKI 防災フェス 2019(元年10/20実施)
 3. 帰宅困難者対策訓練(元年11/14実施)

〈1.図上訓練(元年9/2実施、災害対策センター(本庁舎 5 階))〉
◆目的
・首都直下地震発災時の災害対策本部等の訓練。
・区の災害対策能力及び災害対策本部・各部要員の業務処理能力の向上を図る。
・発災3日後を想定した訓練(昨年は発災直後の想定で訓練を行った)

◆訓練内容
(1)災害対策本部
・被害状況の把握と本部長指令の徹底、今後の応急復旧業務の報告
(2)災害対策各部
・各部において与えられた課題を関係各部間で調整し、対応案を提
・危機管理監主催による調整会議

◆訓練参加者
約100人(区、区議会、警察、消防、自衛隊、都職員、ライフライン事業者等)

1/21に事後検証を行い、訓練成果のまとめも行なっている。

次年度は風水害の図上訓練を行う予定。

〈2.としま DOKI DOKI 防災フェス 2019(元年10/20実施、総合体育場・朋有小学校)〉
◆目的
・イベント型の訓練を実施することで、より多くの区民が参加しやすくする。
・自助・共助の重要性を認識する。
・若い世代を含めた多様な世代に継続的な訓練の参加を促し地域防災力強化を図る。

◆訓練内容
体験型脱出防災アトラクション、初動対応訓練、避難訓練、救出・救護訓練、トリアージ訓練、消火訓練、簡易給水タンクを使用した給水訓練、自衛隊炊事車による炊き出し訓練、はしご車体験、各機関展示等

◆参加人数
・約2,500人(昨年の参加者の約2.5倍)

 

参加者へのアンケートを実施したところ、約40%が初めて参加。訓練のハードルが下がったのではないか。

来年は、イケ・サンパークで行う。体験型は集客効果があり、ベースにしていく。

〈3. 帰宅困難者対策訓練(元年11/14実施、池袋駅周辺)〉
◆目的
・首都直下地震により、池袋駅周辺に多数の帰宅困難者が発生したことを想定。
・豊島区災害対策本部、現地連絡調整所、情報提供ステーションなどの災害対策活動拠点と各事業所の連携し駅周辺の混乱の防止に努める。
・訓練を通じて参加者等への防災意識の啓発を図る。

◆主な訓練項目
・区災害対策本部および各活動拠点の適切な運営と連携/帰宅困難者の一時滞在施設等への円滑な誘導/一時待機場所および一時滞在施設の適切な開設・運営/総合防災システムの活用による情報収集・配信/テレビ会議等の実施

・新たな訓練内容…

要配慮者・外国人への対応及び災害福祉カード(要確認)の検証/ペットボトルを活用による応急心肺蘇生/災害対策本部における区民等の訓練拠点の映像視察
 

◆参加人数
・約1,000人
 

【2 豊島区危機管理フォーラム2019の実施報告について】

元年12/18に行われた危機管理フォーラムについての報告がありました。

・参加者数は277名

 

◆講演内容

・第1部 「爆発物テロ・災害と医療対策 ~ ターニケットによる止血 ~ 」
 山口 芳裕 氏 (杏林大学医学部教授/高度救命救急センター長)
・第2部 「池袋を焼き尽くす放火テロの恐怖 ~ 放火テロからのサバイバル ~」
 西村 金一 氏 (軍事・情報戦略研究所 所長)/神山 クロスディ 氏 (株式会社 FA-MAS 代表取締役)/今浦 勇紀 (豊島区 危機管理監)
・第3部 最新の防災危機管理資機材のプレゼンテーション
・第4部 「化学テロ対策 ~ 正しく恐れてパニックを回避しよう ~」
 岩城 征昭 氏 (帝国繊維 株式会社 顧問 理学博士)

 

私は1部、2部に出席しました。簡単な内容などをblogに記載しています。

⇒12/18「テロ・災害対策 豊島区危機管理フォーラム2019

 

私からいくつか質問をしました。

Q:かなり具体的な想定の下で議論がなされていた。車両テロへの対策は取れるのか。

A:ターゲットになり得る通りを想定。車両侵入を防ぐ器材などは設置の方向につき、検討済み。トラックを横付けするという方法も取れる。

テロでは爆発物が最も使われる。市販の薬剤から爆発物を作ることも可能だが、大量の廃棄物が出る。既にゴミの調査は行っており、異変があれば情報共有がされるようにしている。

Q:ターニケット(止血帯)の有用性が提言されていた。本区での導入の必要は。配備の際にネックになるとしたら、課題は価格や調達方法などになるのか。

A:爆発物などによる負傷者は、四肢の損傷による失血死が多い。現状本区は装備品としてはターニケットをもっていない。

救急救命訓練では使用法について訓練している。区の職員などは年間600名くらいこの訓練を受けている。

理想はAEDと共に配備をしていくこと。

価格はそれほど高価ではなく、調達の問題もない。使用できる人が少ないことがネック。

消防庁は既に車に1セット積んでいる。今後も訓練を積んでいく。

Q:以前はテロ対策の訓練も行っていたが、昨年の訓練報告にはなかった。テロ対策の訓練の実施の考えは。

A:警察ではテロ対策訓練を行っている。目白署ではやっている。目白署との連絡で3年前に訓練。

池袋署は昨年は東アジア文化都市の実施に備えて、バスジャックに対応する訓練を実施。

今年度はたまたまテロ対策の訓練を行わなかったが、今後も訓練は行う。

危機管理フォーラムは知識の共有が目的。

 

次回の委員会は、4/10(金)です。