11/15、豊島副都心開発調査特別委員会が行われました。

〈調査案件〉
1 池袋駅周辺・主要街路沿道エリア地区計画の変更について
2 (仮称)池袋駅コア・ゾーンガイドラインの検討について
3 無電柱化推進計画の策定について
4 (仮称)造幣局地区防災公園の名称について


【1 池袋駅周辺・主要街路沿道エリア地区計画の変更について】
都市計画審議会で報告されたものと同様の案件です。
⇒11/12 都市計画審議会「池袋本町3-20・21番南地区の都市計画手続きについてなど 都市計画審議会

地区計画変更のポイントは2点
(1)地区計画の区域の拡大、分割
・歩行者優先のまちづくり推進のため、区域を拡大した上で7つの地域に分割
・地域特性に応じたきめ細やかなまちづくりルールの検討を行う


(2) 景観計画との整合
・今年度の変更では、現行の制限内容を基本的に踏襲
・区域全体に敷地面積の最低限度・建築物等の形態・色彩・意匠の制限をかける
・景観計画との整合を図るため建築物等の形態・色彩・意匠の制限の内容を見直す

景観計画の変更内容は1点
(1)景観形成特別地区の区域の拡大
・地区計画の区域拡大に合わせ、池袋駅東口駅前広場・グリーン大通り沿道景観形成特別地区を拡充
・池袋駅西口については、駅前開発の状況を踏まえ来年度以降見直し


◆今後のスケジュール
11/26~12/9 都市計画原案 公告・縦覧、
11/26~12/16 都市計画原案 意見募集
11 /26,28 都市計画原案 説明会
令和2年1月~2月 都市計画案 公告・縦覧、意見募集、説明会
令和2年3月 都市計画決定・告示(7つに分けた地区計画)
令和2年4月~ 各地域のまちづくりの進捗に応じて規制及び緩和のルールを検討

【2 (仮称)池袋駅コア・ゾーンガイドラインの検討について】
9/13副都心委員会で報告のあった内容です。
⇒9/13副都心委員会「IKEBUSの運行について、池袋駅周辺歩行者優先化・駐車場整備など

この事につき、現在パブリックコメント中です。
パブリックコメントは11/1〜29まで
⇒区HP「(仮称)池袋駅コア・ゾーンガイドライン(案)についてご意見を伺います


今後の予定
・令和元年度末…(仮称)池袋駅コア・ゾーンガイドライン策定(池袋駅周辺地域再生委員会へ報告)
・ガイドライン策定後… 本ガイドラインを踏まえた、民間都市再生事業の推進
※社会状況の変化やまちづくりの動向等に応じて本ガイドラインを更新 
※区の関連計画(都市づくりビジョン等)の更新時に本ガイドライン内容を反映

【3 無電柱化推進計画の策定について】
兼ねてより求めていた「豊島区無電柱化推進計画」の策定に向け、概要版の報告がありました。

11/21~12/20に計画素案に対するパブリックコメントが行われ、令和2年3月に無電柱化推進計画が策定される予定です。

 

◆無電柱化の基本方針

(1)【防災】都市防災機能の強化
・災害時の電柱倒壊による道路閉塞防止
・電線類の被災軽減
・災害時の救助活動の円滑化や避難道路機能の充実


(2)【安全】安全で快適な歩行者空間の確保
・歩行者、ベビーカー、車イス等が移動しやすい空間の確保
・商店街の活性化
 

(3)【景観】良好な都市景観の創出
・無電柱化等により道路を生かした景観形成
・まちの風格・風情を感じる街並みづくり 

◆無電柱化推進計画の期間

10年間…令和2年度(2020年度)から令和11年度(2029年度)まで

◆豊島区の現状(令和元年9月現在)

区道全体延長…283.1km 無電柱化済み延長…約21.6km 無電柱化率…約7.6%

 

推進計画に無電柱化の目標値が記載されておらず、質疑をしました。

豊島区基本計画には目標値10%とありますが、この10年間ではまだ目標値を定められる段階ではなく、技術を蓄積する段階とのこと。

区道は狭あいなところが多く、そうした課題を乗り越えられる技術、ノウハウが必要になるとの見立てです。

◆対象路線の選定方法など

・無電柱化の対象路線は全ての区道とする

・優先的に整備する路線は以下のフローで選定

整備効果(防災・安全・景観)→施工性→優先整備路線の選定→効率性→財源→事業化路線の選定

このフローにより、全1490路線に対して順位付けを行って選定。

技術革新や財源手当てなどがあった場合に、順位の変動がある可能性があるとのこと。

 

◆事業化路線、優先整備路線について

事業化路線…既に財政計画に組み込まれていて、施工が決まっている路線

・巣鴨地蔵通り(32-180 整備延長800m)…事業中(一部)

・立教通り(12-960 812m)…事業中

・防災公園周辺(41-460 240m)…事業中(一部)、済(一部)

・防災公園周辺(41-340 180m)…事業中(一部)

・西巣鴨橋通り(31-240 300m)…事業中(一部)

 

優先整備路線…整備効果・施工性などで優先順位が高い路線。財政計画には含まれておらず、事業化は今後検討。

・南大塚三丁目交差点から大塚五丁目交差点までの通り(31-1180 260m)…済(一部)

・劇場通り・首都高から池袋二丁目交差点まで (11-430 480m)…済(一部)

・空蝉橋通り(31-690 300m)…済(一部)

・空蝉橋北交差点から大塚駅までの通り(31-780 210m)

・西巣鴨中学校前の桜並木通り(31-880 430m) 

 

 

私からの主な質疑は、以下の通り

・無電柱化の整備率の目標値(記載済)

・事業化路線、優先整備路線の違いについて(記載済)

・優先整備路線の選定方法について(記載済)

・「31-1180」(南大塚三丁目交差点から大塚五丁目交差点までの通り)は都の第4次優先整備路線であり、平成27年度からの10年間で優先的に整備することとなっている。これとの関係は?
→現時点で担当部署としては令和3年度くらいから着手したいと考えている。財政課とのすり合わせは終わっていない。

 

その他質疑

・無電柱化は電線が断線した時に復旧が遅くなるのでは。台風では地中化の方が強いが、地震の際は地中の方が電線の被害があるのでは。

→架線と地中化で電線の切れやすさは地中の方が影響を受けづらい。メンテナンスに関して、20~30mに1か所点検孔を設ける。

 

・巣鴨地蔵通りで行ったような地上機器をやや遠くに設置することやアーチの上に載せるなどの対応を行えば、地上機器の設置場所の問題は大分クリアできるのでは。

→巣鴨地蔵通りの件は多少無理をして実施したもので、色々な場所で応用できるやり方ではない。

地上機器を設置する場所の確保は課題の一つ。技術革新も必要。


【4 (仮称)造幣局地区防災公園の名称について】
来年6月に開園予定の(仮称)造幣局地区防災公園につき、条例名称のほかに親しみやすい愛称を公募していましたが、公募結果について報告がありました。

◆決定した愛称名
「イケ・サンパーク」「IKE・SUNPARK」


◆条例名称
「としまみどりの防災公園」

次回の委員会は12/17に行われます。