8/26~28、会派で視察を行いました。
初日は長野県小布施町と中野市の視察。
◆小布施町視察
小布施町立図書館「まちとしょテラソ」の視察。
初代館長の花井裕一郎さんの講演を拝聴したことがあり、以前から訪れたかった場所でした。
⇒H25.12/5 blog「まちとしょテラソ(小布施町立図書館)花井氏の講演 おっはークラブ」
開館から10年、町民の学びや交流の場として機能しているようです。
・町内唯一の図書館。町で一つの小学校、町役場の隣地に位置している。
・利用登録は町民の40%が行っている。貸出しの40%が町民、他は周辺自治体の方。広域の方に利用されている図書館。
・音楽が流れていて、会話も飲み物もOKという場。
・交流の場。講演会などの実施。広域の自治体との交流も必要。
・閲覧スペース、インターネットとコンセントは完備
・隣地は小学校。放課後は子供たちが訪れる場になっているとのこと。
▶まちとしょテラソ 公式HP
http://machitoshoterrasow.com/index.html
▶「本がある」交流広場、まちじゅう図書館 / 花井裕一郎(まちとしょテラソ初代館長)
http://current.ndl.go.jp/ca1813
地域の方にご協力頂いている「まちじゅう図書館」も素敵な試み。
・しばりはなく、各店舗任せの運営
・色々な話し合いから出てきた発想。個別に訪問してお願いに行った。
地域住民同士や観光客などとの交流のきっかけになればよい。
行政の支援なしが前提、フラッグ貸出しのみ。
・本来は町立図書館がセンターの役割が出来ればよいが、今のところそのような機能はない。
協力店舗の味噌屋さんで本をきっかけに話しが弾みました(^^)
小布施町と言えば栗、お昼には栗おこわを堪能。
◆中野市視察
視察項目は、
・「健康長寿のまち宣言」の狙いと効果について
・「地域の健康を支える会」について
昭和51年、当時脳卒中の死亡率が高かった中野市の健康づくりにつき、日野原重明先生に指導を受けた。
血圧自己測定促進、保健補導員の積極的な研修などにつながる。
減塩運動として、全国に先駆け昭和54年から24時間蓄尿による尿中塩分排泄量検査を開始。
【「健康長寿のまち宣言」の狙いと効果について】
・合併した新「中野市」が誕生して10周年を機に宣言。
啓発の意味合いが強い。
・宣言をした後に施策が体系化された、というものではない。
ライフプラン21(宣言前に策定)に基づいてやっている。
【地域の健康を支える会について】
・保健補導員という仕組みあり。地域の健康づくりの担い手として期待される。
現在482名の保健補導員、それぞれ35軒の世帯を担当。各区長の推薦、任期は2年間(再任可能)。
保健補導員が自ら学ぶことで健康意識を高める、行政と市民をつなぐパイプ役、経験者を地域に蓄積していくことで市全体の健康意識を高める、などの目的・役割。
スローガン「自分たちの健康は 自分たちでつくり 守りましょう」
・中野市には「ほっぺたまわし」という考えがある。やらなければならないことを順番でやるという慣習。
これにより担い手不足という問題は起きていない。
(しかし、民生委員の欠員はあるとのこと。役割の重たさの違いがあるため)
・保健補導員経験者が「血圧測定友の会」を組織。血圧測定学習会を展開。
自分たちの健康は自分たちで守る、という基本的な考え方が行政や民間の方々に浸透しているのではないかと感じました。
地域住民に関わって頂きながら啓発活動をしている仕組みになっています。
▶中野市HP「健康長寿のまち中野市」