12月5日(木)、まちとしょテラソ(小布施町立図書館)の前館長である花井裕一郎氏のご講演が、八重洲の地域活性化センターにて行われました。

(写真は東京駅)
豊島区議会議員 細川正博のブログ-東京駅

主催は、おっはークラブ。
おっはークラブとは、内閣府の職員の方が主宰している早朝からの勉強会。
参加者の世代は様々、経営者から学生まで色々な方でした。
今回初めて参加しましたが、主催者サイドの方々の元気がよく、四角四面で勉強するという感じではなく、とても楽しい雰囲気の会でした!

さて、この日ご講演下さったのは、小布施町立図書館「まちとしょテラソ」の前館長、花井裕一郎氏です。
まちとしょテラソは、「死ぬまでに行きたい世界の図書館15」に選ばれている図書館です。
テーマは「『妄想』が描くまちづくりの極意~演出マネジメントを身につけよう~」
豊島区議会議員 細川正博のブログ-花井氏

・図書館からのまちづくり。
居心地のよい場所、あいまいな空間を演出するのに、風呂、劇場、図書館があるが、小布施では図書館を選択。
デザインコードを考える。外観も大事。
・「ないのに、ある」を可視化。→おもてなし
「あるのに、ない」単なるハコモノ行政からの転換。
・大切にしていること、広場、コミュニケーション、未来を考える。
・何十冊もベストセラー本を揃えるのが図書館の役割ではない。
・お客様をもてなすために、専門用語、貼り紙を止める。広場を作る。デザインに拘る。倉庫学からの脱却。禁止するのを禁止。ルールは簡単に。
・「まちとしょテラソ」は、建築前に二年間かけて町民など約50人と50回以上打合せ。予算の制約、建物が1階建てなどの制約の中で話し合いをして作り上げた。
・小布施町は妖怪が有名。妖怪本は一番目立つところに置いていて、妖怪関連本は片っ端から購入。こだわり。
・交流の場、「わくわくな場」、としての図書館。飲食OKのコーナー、おしゃべり、BGMなど。美術、体を動かすなどの時間や場所。シンポジウムも行う。利用者から騒がしいという声もあったが、ずっとやっている訳ではないので、タイムシェアリングして欲しいと答えて定着。

他にも、「まちじゅう図書館(町の色々な店舗にそれぞれ好きな読み終わった本を置いてもらい、貸し出しもする)」、被災地支援の取組み(単に本を被災地へ贈るのではなく、仕分け、リスト化含めて行う)、ワークショップでできたアプリの紹介など。

とても興味深いお話しが満載のご講演でした!
豊島区議会議員 細川正博のブログ-講演数字

図書館の活用、まだまだ研究の余地がありそうです。
機会を作って「まちとしょテラソ」へ伺い、まちじゅう図書館の取組みや、その他のまちづくり等についても見てきたいです。