第2章 ガイ 16話 | 蜜柑のブログ

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私が密かにハマってるアプリのまとめ。

自分が選択したそのままを載せてるので

ご了承ください。

(あとで確認次第、修正する予定です)

 ※申請した後にメッセ
 送ってもらってもOKです。

無言申請は無効になります。

――ガイさんは、私たちがこの場所に

いることを知っている?

(それは、どういうこと・・・?)

(だってここに来たのは偶然で
 連絡なんていつ・・・)

ジャス「詳しくは説明できませんが」

ジャス、スマホ持ってる?

「私とガイ様はある契約を結んでいるんです」

お、それ面白い。

「その契約がある限り、私がどこに
 いるかガイ様にはわかります」

悠里「それって・・・」

許されるものなのか、と聞こうとして止めた。

そんなことよりも、なぜかストンと

納得できたからだ。

(だからガイさんとジャスさんは
 いつも繋がってるように感じたんだ)

ジャス「悠里さんのことを気にしている
    ガイ様なら、常に私の行動を
    探っているはず」

「その私が、こんな場所にいるんです」

「きっと何かあったと気づきます」

悠里「助けに・・・ケホッケホッ」

息苦しくなり、身体が崩れ落ちそうになる。

とっさにジャスさんに支えられ

寄りかかった。

ジャス「もう少しの辛抱です」

「ガイ様が来るまで、どうか耐えてください

(でも、ガイさんは今ギブルムにいるはず・・・)

(暴れてる魔獣と戦っているときに
 気づいたら、きっと困らせる)

悠里「また・・・邪魔しちゃうのかな・・・」

ジャス「悠里さん・・・・」

ギブルムの魔獣討伐は、ガイさんの今後が
 
かかっている。

それだけ大切な公務だとアキアくんたちから

散々聞いていた。

(待つばかりで、何もできない)

(こんなことでいいの?)

モーナスに来てガイさんの信念や想いを

改めて知った。





ガイ「王位継承どころか、王子としての
   立場も失う」




常に気が抜けない環境で生きて来たことを

知り、驚くばかりだった。

それに、王にこだわる理由や彼の弱さも

知ることが出来た。






ガイ「魔界を統べるほどの力を持つ王に
   ならなくては、何も守れない」






でも、私の中でガイさんはずっと

ガイさんで――

だからこれからもずっと、

傍にいたいと思った。

(ガイさんを応援するって決めたのに
 私が弱いままでいていいわけがない)




・・・・




(ガイさんを応援するって決めたのに
 私が弱いままでいていいわけがない)

ジャス「いざとなったら、貴女だけでも
    逃がします」

悠里「いえ、それじゃダメなんです」

ジャス「悠里さん・・・?」

悠里「何があってもガイさんの傍にいるって 
   約束したんです」

「強い王になるっていうガイさんを
 応援するって決めたんです」

「そんな私が、ただ助けを待って
 いるわけにはいかないですよね」

ジャス「・・・・・」

驚くジャスさんに微笑む。

正直、身体はつらい。

喉は渇くし、熱っぽくて今にも

倒れそうだ。

(大丈夫、魔法は使える)

(ガイさんが教えてくれた、たくさんの
 魔法を今使わないでいつ使うの?)

(まずは、あの魔獣を追い払おう)

炎を怖がっていたことを思い出し

火の魔法をイメージする。

ジャス「いけません!本調子じゃないのに
    魔法なんて!」

悠里「大丈夫です」

「無理そうだと思った時は、
 段階を作って、1つずつ、です」

「ガイさんに教わりました」

ジャス「それは・・・・」

悠里「できたら、ガイさんに褒めて
   もらいます」

ジャス「・・・貴女という人は・・・」

フリ絞るように魔力を練り上げ

周囲に炎を灯す。

結界まではいかないが、これで魔獣は

しばらく近づけなくなる。

悠里「まずは一つ目」

「っ・・・次は、ぁっ」

ジャス「っと・・・・」

ガイ、早く来ないとジャスと何かが
始まってしまうってば。


倒れそうになり、ジャスさんが

腰を抱き支えてくれた。

至近距離で苦笑しているジャスさんに

私は――




選択)

1 お手数をおかけします→下記

2 ありがとうございます→下記

3 ごめんなさい   





「ありがとう、ございます」

ジャス「どうか私もいることをお忘れなく」

「ですが・・・お転婆はここまでに」

「ここからは私が攻撃をします」

「援護をお願いできますか?」

悠里「は、はい!」


 

1の回答→ハ+5ス+5

 

2の回答→ハ+5ス+1




・・・・




「援護をお願いできますか?」

悠里「は、はい!」

認めてもらえたようでうれしくなる。

ジャス「・・・本当に、ガイ様が貴女に
    出会えてよかった」

「これからもガイ様をよろしく
 お願いします」

悠里「っ・・・はい!」

何度もうなずく。

ラミ「なにしてるの!襲いなさい!」

ああ、いたんだった。

ラミさんが指示を出すものの

炎を恐れてか魔獣は近づいては来ない。

ジャス「素晴らしい、上手く弱点を突いた
    ようですね」

「ガイさんに教わって、たくさん勉強
 しましたから」

「では、お手並み拝見ですね」

悠里「喜んで」

ジャスさんは私を支えながら

炎を放つ。

しかし素早い魔獣たちは炎を軽々と

よけてしまう。

(このままじゃダメだ。
 火力を上げるには・・・)

私は風を起こし、ジャスさんの放つ

炎に勢いをつけた。

大きく膨れ上がった炎は避ける間もなく

魔獣たちを襲う。

その隙に崖から離れ、走り出す。

ラミ「小賢しい・・・!」

悠里「ジャスさん!」

後ろから飛び掛かってきた魔獣を

とっさに風で押し返す。

ジャス「・・・っ、危なかったですね」

「ありがとうございます」

「それにしても、楽員にいる時より
 魔法が上手くなっていませんか?」

シリーズ2にもなれば上手くなるがな。

悠里「モーナスに来てからも暇があれば
   魔法の練習をしていたんです」

「部屋から出るなって言われてたので
 時間はたくさんありましたから」

ジャス「なるほど・・・頼もしいですね」

「ガイ様にぜひお見せしなくては」

走りながら魔法を放ち、魔獣との距離を

離していく。

ここで倒れるわけにはいかないと

2人で森へと駆け込んだ。




・・・・



ジャス「っ・・・・」

悠里「はぁっ、はぁっ・・・・

森を逃げ回り、魔獣を追い払っては

また逃げた。

体力はボロボロで、私もジャスさんも

ボロボロだった。

ジャス「これ以上の長期戦は厳しそうですね」

悠里「っ、はい・・・はぁ、っはぁっ・・・・
   ケホッ、ケホ」

ジャス「悠里さん!ゆっくり呼吸をしてください」

(体力の限界・・・)

(それに、ジャスさんもかなり厳しそう)

ラミ「本当にしぶといわね」

そのまま返すわ。

「でも、それもここまでかしら」

休む間もなくラミさんが木々の影から現れる。

ジャス「そちらも、魔獣はもういないようですが」

「2対1で、勝てるとでも?」

ラミ「ふふ、心配しないで」

「しもべを呼べばいいの」

ラミさんが笑うと、地面がゴボゴボと

浮き上がりヒト型を作っていく。

ジャス「ゴーレムまで・・・」

んっ、なんかそれ聞いたことある。

「なぜ、貴女が!」

ラミ「ふふ、これで終わりね」

ゴーレムはラミさんの横に立ち

目を光らせる。

次の瞬間、私とジャスさんめがけて

光線が放たれた。

ジャス「危ない!」

悠里「あっ」

間一髪のところで避け、

地面に転がる。

ガイはまだか。

光線の威力はすさまじく、私たちの

背後にあった岩が溶岩のように

溶けていた。

(なに、あれ・・・)

(こんなの強すぎる)

ジャス「さすがにまずいですね・・・」

ガイと繋がってるんじゃないんかい。

「あとどれくらい攻撃できるのか・・・」

話している間に次の光線が放たれ

間一髪で避ける。

ジャス「大丈夫ですか?」

悠里「・・・はい、なんとか。でも・・・」

(逃げずに戦ったけど、これ以上は・・・)

攻撃を避けることしかできず、心まで

折れそうになった、そのとき――





?「悠里ッ!」

やぁっと来たか。

(この声は・・・)

ガイ「ッ、見つけた」



・・・・・



「ッ、見つけた」

悠里「あっ」

空から飛び掛かるように降りて来た

ガイさんに、強く抱きしめられる。

おう、人目もはばからず。

悠里「ガイ、さん・・・?」

ガイ「無事だな」

「ケガはないな」

「悠里、答えろ」

悠里「は、い・・・だいじょ、うぶ・・です」

(ガイさんだ・・・)

(ガイさんが来てくれた)

いつになく焦った様子は珍しかったけれど

安堵から力が抜けそうになった。

ガイ「悠里」

悠里「あ・・・」

引き上げられ、ガイさんと見つめ合う。

なんか、炎の光線飛んでくるで?

ガイ「少しだけ耐えろ」

「すぐに終わらせる」

悠里「っ・・・・」

返事の代わりに抱きつくと、

ガイさんはゴーレムに魔法を放つ。

けれど、いつものような強さはなく

ガイさんの息が乱れていることに

気が付いた。

悠里「どうして・・・」

ジャス「すでに魔力をかなり消耗して
    いるんです」

それだったら・・・供給が必要だな?

「最速で飛んできましたね?」

そりゃあもう。

「ギブルムからここまで、どれだけ
 離れているか・・・」

ガイ「・・・・・」

(そうか、短時間でギブルムから
 来てくれたんだ)

(しかも、ロレリザードとも戦って
 きたってことだよね)

私ならガイさんの魔力を増幅させる

ことが出来る。

そう思ってガイさんに顔を寄せた。

悠里「ガイさん、私を使ってください!」

ガイ「必要ない」

あれっ、そうか。ふうん。

悠里「何言って・・・」

ガイ「そんな身体で馬鹿を言うな」

(そうか、私を心配して拒んだんだ・・・)

(そういうことなら、引かない)

悠里「だけど、ここで倒れたら同じことです」

「ここまでジャスさんとあがいたんです」

訴えると、ガイさんはジャスさんを睨む。

おいおい。そうじゃなくてw

ジャス「・・・頼もしかったですよ」

ガイ「ジャス」

悠里「私も最後まで戦わせてください!」

「ガイさんの力になりたいんです!」

力を振り絞り、ガイさんにしがみつく。

すると、ガイさんは眉を寄せ、

長い溜息をついた。

ガイ「お前にこれ以何かあったら
   俺はもう耐えられん」

うそっ、えっ、なんか言ってるんだけど!

「だから・・・後悔させるなよ」

悠里「絶対にさせませ、んっ」

強く抱き寄せられたかと思うと

唇と唇が重なる。

ふわりと、柔らかな口づけは

戦いの場に不釣り合いなほど優しかった。

さて、ジャスは何を見せられてるのだろうか。





絆ミッションです。

必要Pは25000。次回までにはクリアしときます。