2日前から9度を越す熱が出た。喉の痛みも咳も鼻水もない。
臭いと消臭剤を掛けられたのが余りにもショックだったのだろうか。
意識は朦朧とする。でも起きて洗濯や家事を片づけないと。這うようにしてしゃがみながら済ませる。
旦那は冷たい視線をぶつけてくる。大丈夫か?の一言もなし。
そのまま無言で腹立たしそうにドアをバタンと閉めてそそくさと出て行った。
下の子が洗濯干しを手伝ってくれた。大丈夫?食べるものある?と心配してくれたので、目の前の自販機で炭酸水を三本買ってきてもらった。
全身痛くて頭痛なんてレベルじゃないような突き刺すような痛み。
涙が零れる。何の涙かわからない。悔し涙なのか、子供の優しい心に対してなのかわからない。
子供達が帰ってきて掃除機をかけてくれたり、洗濯物を入れてくれたり。助かった。
フラフラで晩御飯が出来ないので、冷凍のうどんに、ちくわ、ネギ、のり、梅を乗せてめんつゆをかけただけの物。それなのに、子供達は美味し美味しいと食べてくれた。
いつもなら9時には帰る旦那は、面倒なのか、うつりでもしたら嫌と思ったのか、12時過ぎに帰宅。勿論手ぶら。飲み物のひとつでもと思った私が馬鹿。
それどころか舌打ちが聞こえる。茶碗を流しに投げつける音が聞こえる。晩御飯が気に入らないらしい。ブツブツ聞こえてくる。耳を塞いだ。
翌日、少し熱は下がったものの、激痛は相変わらず。ゴミだしの日なので、ゴミを引きずるようにして、ゴミ置き場まで持っていく。
朝ご飯の支度を済ませて子供達を起こす。旦那は起きて来ない。
皆が出た後、洗濯、風呂掃除、トイレ掃除、を済ませた。本当は寝てたいけど、トイレが汚れてると昨日暴れてたから。
疲れ果てて、横になると母と話したくなった。事情を全部話した。嗚咽するほど泣いてしまった。ワンワン声を出して子供みたいに。会いたくても逢えるような距離じゃない場所にいる両親。世間では一番に頼れる人が旦那なのだろうに。
私は人間扱いすらされてない。死ねば良いくらい思ってないとこんな仕打ち出来ないはず。
頭の中は不倫中の女の事で一杯なのだろう。
さっき、帰った旦那に病院いけよ、うつると迷惑だし。と言われたから「行けないのわかるじゃん。歩くのもやっとなのに」と言うと黙ってた。人が死ぬ思いで、作った豚の生姜焼きとポテトサラダを当たり前のように食べながら。
寝れば良いのにどうしても、こうして、残したかった。手は痺れるし、頭痛もそのまま。熱もまた9度近く間で上がってしまった。
病院に行くか悩む。凄い混雑待って等れるか。でも行かない一番の理由は生活費では足りないから。病院に行くお金もないなんて人にも言えない。
シンドイのに目だけ冴える。こうして書きながら又、涙が止まらない。