『日本人に謝りたい』モルデカイ・モーゼ著
この本の初版は1979年11月。
今から42年前です。
その後、出版社の倒産により絶版となり、2019年に復刻版が出されました。
沢口さんという個人が自費出版で復刻されました。
40年以上前に書かれた内容ですが、読むと「自分で考えて生きている」ようで、実は「誘導されて生きているのでは」と真実を探求したくなります。
内容の真偽は読んだ人それぞれが考えることですが、現代の日本の問題について原因を考えるうえで一度は読んでおきたい本だと思います。
著者 モルデカイ・モーゼが書いた「はしがき」から内容を紹介していきます。
「はしがき」
戦後すでに30数年を経た、今日、日本人は真の日本歴史を構築してきたという実感を全然感じない、とよくおっしゃる。
私にはその意味がよく分かるような気がするのである。
それの意味するところは、経済の驚異的高度成長に反比例する精神面の退化現象と、この二者にみる跛行(はこう)性のことではないだろうか…。
戦後は虚妄だと言われて久しい。
私がここで考えることは、何よりもこの跛行性の原像を日本人はまだつかんでいないのではないかということである。
この病理のルーツがわからないと治療法も発見できないのは至極当然であろう。
日本をこよなく愛する私としては、この問題を解明して日本人が真の日本歴史を生き生きと構築できるように側面から及ばずながらお助けしなければならないという、強い義務感、責任感におそわれるのである。
何故か。それらの病巣のルーツがほんとんど誤れるユダヤ的思考の所産であるからに他ならない。」
『日本人に謝りたい』より
*跛行…釣りあいの取れないこと。順調でないこと
戦後の日本において「経済面の成長と反比例している精神面退化」の問題は、いじめや虐待の増加などを通しても感じることではないでしょうか。
その原因が「ユダヤ的思考」にあると述べている点にまず興味をそそられます。
続きは徐々に紹介していきます。