思い出トロトロ 鼻血 | 三遊亭鳳笑 五代目円楽一門会 の ブログ

鼻血の思ひ出、短いエピソード を 三つ。

 小学生の頃、体育館で 新体操 を 

 浜松の、高校女子新体操部員が 演技してた。
 
 私は まだ 中学年。退屈な 時間だった。
 
 「ダンスでチャチャチャ」みたいな 流行歌が かかる。それだけは はっきり 覚えてるが 演技は まるっきり 思い出せない。
 
 チャッチャラ、チャッチャラ、チャ! チャチャチャ! って曲 わかります?分かるわけないね…。
 音は 覚えてるけども 私も 知らない。
 
 と 曲の途中で 高学年の 方が 騒がしくなった。
 先生が トイレットペーパー持って 駆けつけている。
 男子児童の 体操着が 血まみれ… 鼻血を 垂らしてた。
 
 チャッチャラ、チャッチャラ…と 曲の流れるなかの退場!
 
 プロレスの流血試合みたい。体操着は 紅白マダラ鯉。
 
 私は 鼻血の 意味がわからなかったが…
 後日、漫画読んでたら そんなシーン読んだ。 読まずに 劇画 を 見たのだ!
 以来 上級生を 見ると 漫画 を 体現した男と、 あつーい 眼差しを 送ってしまった。
 歩いてる…漫画が、漫画人! 私が 鼻血を 出さんばかりに 興奮したものだ。
 
そのニ 同級生と 夕方の町内ソフトボール まで 河原で 遊んでいた。
 
 堤防の 勾配に 蔓が 伸びて 赤い実を つけていた。
 イチゴ らしき つぶつぶ。
友達は 食べてみると 言ったか 食べてくれと 頼んだか 定かではない。まっ 食べてくれた。
 
 私は庭の プラムや柿すら 食べたくない。
ましてや 住宅地を 横切る 溝川に 毛の生えたような 川だ。
 
 友人は ビックリマンチョコを ばあちゃんの小遣いで 大量に買う。
 シール抜いて、チョコウェハス は 捨ててた。私は もらって 食べた。
 彼は 腹は空かせてたわけでもない。そういう 習性の生き物でもない。
 
 やはり、私が 食べてくれと 懇願した気もする…頼まれると しぶしぶ 悪ふざけに つきあってくれる 優しい友人であった。
 二番目の 姉は グレていた…関係ないけど。
 
 見知らぬ 大人が 町内に 侵入すると、二人で ナイフと 小刀を 持って つけまわした。
 そんなコトにも つきあってくれたのは この友人だった。
 
 快く 図工で貰った 小刀のつかを握り 私は 研いだ 肥後ナイフの 刃を出して 大人の後を きゃっきゃっと どこかかへ 消えるまで つけていった。
 
 昔は おおらかだったのか?? 
抜き身の 刃物を 持ってる 子供を 注意しなかった。
 
 二人は、スパイの つもりだが マフィアと言う 名前の 遊びだった気がする。
 意味が よくわからなかったのだ…
刃物を 持ち歩くコトの 危険も、良し悪しすら 知らなかった。
 
 町内で 不穏分子を 暴き 治安を 守るコトが 目的だったが、満面の笑みを浮かべて 刃物を チラつかせながら 歩く 子供が 一番 あやしいコトには 気づかなかった。
 
 その友人の 最後に 消息は 十代後半、髪の毛が緑にして 名古屋で ホストになった との 噂だった。
 
 快くつきあって くれたが 友人も 少し変わった 奴だったのだろう…。
 
 イチゴの食後、グローブを とりに 家に戻った。夕方、グラウンド で 再会した 友人は 元気がない。
 
 グラウンドに 向かう途中で 鼻血が 吹き出して グローブで 抑えながら 来たそうだ。
 蛇苺だったみたい…と 茶褐色シミを 見せながら 言った。
 
 蛇苺って なんだ??! 未だに わからない 鼻血との 因果関係も わからない。何となく 蛇苺に 注意を 払う様に になったが 未だに 遭遇していない。
 
 その三  父が 車を ぶつけられた… ぶつけた 若い人が 謝りに来た。
 
父は 若者が来る前に 念入りに 鼻毛を 切ったり ほじったり していた。
 
 若者が 謝ってる 最中に 鼻から 血が垂れたのだ。
 
 事故の 加害者は 青くなって 今から病院で 後遺症の 検査しましょうと 迫る。
 
 やたら検査 されて 鼻血の 原因を 調べられては 困る父。
若者を なだめるのに 必死。
 今 鼻血出たら 病院直行だ!
 
 そして 鼻毛 抜きまくったり ほじりまくったことが 露見すれば 良いのにと 思った…青い青年と 赤くなる父。
 鼻血 にまつわる エトセトラでした …終わり。