書をかざし 家にいよう! | 三遊亭鳳笑 五代目円楽一門会 の ブログ
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 『東海落語往来』 という 磐田の
有志方々 が 発刊 している 冊子。
 以前は 県内の 情報が 多かったが 厚みが増して 東海 地方を 網羅するように なった。
 
 仕事の 無い中、 投函 されていた 。
 
 自分が 載ってたので これを  仕事をしたこととカウントしておく!
 
 うーん 充実! … 言ってて 虚しいか??
 
 別に… 落語家 なぞは 大抵は 忙しい 商売ではない。
 
 前座は さておき 二つ目 なれば 季節関係なく 魔の  ゴールデンウイーク を 体験する だろう。
 
魔と 書いたのは 待望の 休みではない。仕事にあぶれたことになる。
 我々は 身体が 資本!  日雇い 労働者 なのだ。
 
 当然 無給に 陥るのだから 弱るに 違いない…
 
 私は 勤勉 では 無いので それはそれで イイのだ。 けど たまに ならばだ。
 
しかし まぁ コロナ渦中 ほど ひどい 有様は 体験したことはない。
 
 落語興行 始まって以来の 状況だろう。
 
 関東大震災の 後も すぐに 再開、 戦時中ですら 空襲が あろうが 演ってたんだから すごい。
 
 今回は それ以上だ。 首都圏ダメなら 旅まわり という 選択肢も ない。
 
 現に 決まっていた 地元での 興行は 飛んだ。
 
 静岡の 実家に 帰ったとする… まず 親は 嫌がる。 昔の 結核患者 あつかいだ。

 村では かったいすじ ろうがいすじ と 呼ばれる。 座敷牢に 幽閉される。
 
 しかし 麦飯を 持ってきた 親父を 突き飛ばし 逃亡する。 
 
 半鐘が なる。 広報 袋井が 住民に アナウンスする。 広報とは 7時 17時に チャイム 鳴らす あれだ。
 
 通常は チャイム以外は 迷子とか 火事の時に アナウンス 避難訓練に 使われる。
 
目ざとい  近所の ガキに 見つかる。
 石を投げられる。
 
 戦時中から 疎開者には 厳しい のだ。
 
だって 私が ガキなら そうするもんね。
 
非国民め! 反乱分子! と 縄で縛り 自己批判せよ! と 迫るだろう…国家の 非常時に 落語 落語とは ふてー 野郎だ。
 
 『毛沢東語録』 を 大声で 読め!
 ハイル 安倍! 百合子マンセー! と 言ってみろ!
  圓朝の 踏み絵を 踏んでみろ!
 
と 特高警察 と ヒットラー ユーゲントと 紅衛兵 、組み合わせて 官憲に 楯突くものを いたぶる 所存だ。
 
 もしも 私が ガキだったら そうして ウサを 晴らすことだろう。
 
 そんなこと想像していれば 日が暮れる… 
 
  サルトルは 言う 
人間は 自由の刑に 処せられている! 
 
 辛辣な 言葉だ。
 サルトルの 傲慢とも言える ヒューマニズム は 置いておく。
 
 でも、 不自由な 状況で 何も選択できず 、いらだつのは 幼児が 言葉にできなくて 駄々をこねるのと 同じだ。
 
 私は短絡的な 娯楽 奪われたって、 平気だ。 世の中、家の中すら 刺激に 満ちているのだ。