先日の微博之夜/Weibo Night、レッドカーペットが中止になってしまい、とても残念でした。
ファンが会場に集まりすぎて…とのことでしたが、私がそうした理由を知ったのは、少し経ってから。
PCの画面が突然、「ライヴは終わりました」となり、何が起こったのかしらと。
受賞者たちはそれぞれ、さまざまな思いを込めて、うつくしい装いを準備していたでしょう。
ほんとうに残念でした。
単なるファッションチェックであれば、ステージに上がった姿を見れば済むのですが、レッドカーペットを歩くスターたちのあの華やかさは、祭典ならではのもの。
その臨場感を味わいたかったのです。
迪丽热巴(Diliraba)さんのドレス、彼女の容姿に似合っていて素敵でした。
楊冪(Yang Mi)さんのドレスは、おとなの魅力。
スタイルのよさが際立って、とてもきれいでした。
中国のスターは皆、姿勢がよく、堂々とした立ち居振る舞いなので、ハイファッションが似合います。
そして、Zhan Zhan!
ゴージャスなレース刺繍。なんて、うつくしい装い。
先日、『オートクチュール』という Dior のアトリエを舞台にした映画を見て、お針子さんたち、プロフェッショナルな職人の手仕事のすばらしさにあらためて感動したのですが、あのこだわりの世界観が甦るような服でした。
Zhan Zhan は、ミラノのGUCCI でのあのたおやかさ、そのままの、花が綻ぶような雰囲気で、春の訪れといった感じでした。
表情もやわらかく、なんだかとっても倖せそう。
レッドカーペットを歩く姿を見たかったです。
Yiboくんは対照的なブラック。
撮影の合間に駆けつけたとのこと。
お顔はお疲れ気味にも見えましたが、一昨年から心血を注いできた映画俳優としての受賞ですから、是非とも参加したかったでしょう。
シンプルなデザインでも、ウエストが絞られていてエレガント。
豪華な CHANEL のブローチが映え、凛とした Yiboくんらしい装いに感じました。
手袋はダークグリーンとか。
わがPCでは黒にしか見えず、ステージ上ではライトのせいか、スーツも濃いプルシャンブルーに見え、それでもインナーは黒に見えるので、素材の差なのでしょう。
黒にもさまざまな黒色がありますものね。
まあ、靴にもキラキラが!
ああ、レッドカーペットを歩く姿を見たかった!
Zhan Zhan のこの服は、やはりレッドカーペットのためのものだったのですね。
受賞でステージに上がった時にはお色直し。
この時には、もう Yiboくん、帰ってしまった…。
ひさしぶりに同じイベントに参加ということで、過去の同台の時のようすを思い出し、ふたりとも、おとなになったと感じました。
外見も内面も。たしかな月日を感じます。
上目遣いを不安気にZhan Zhan に彷徨わせていた 弟弟感いっぱいの Yiboくんがなつかしい。
しっかりと人生を歩んで、今はふたりとも自信に満ちていますね。
今日は3月28日、328の日。
彼らを知るまで、数字を暗号のように読み解く文化があること、知りませんでした。
2018年の3月28日は、Yiboくんが『陳情令』藍忘機/藍湛役に決まった日。
いちばん最後に決まったキャストでした。
そして、2019年の3月28日は、『陳情令』主題歌『无羈(無羈)』のレコーディング日。
日本版のタイトルは『忘羨』。
ドラマの中でも、藍湛は魏嬰に「忘羨」と伝えていました。魏嬰は遠退く意識で聞こえていなかったのですが。
幾度となく聞いた『忘羨』。
2019年の彼らの姿は、“倖せ”に対して、まだまだ初々しい。
以前、このブログの『无羈(無羈)』と『忘羨』にも書きましたが、『忘羨』というタイトルは、前世の魏嬰と藍湛にふさわしく、16年後の彼らには『無羈』が合うと思っています。
そこにあるのは、魏嬰と藍湛、ふたりの想い。
他者には計り知れないふたりだけが知る想いが込められていると感じます。
それは、現在(いま)の彼らにも言えるかもしれません。
通りがかりに、綻ぶ花の香をふと感じるように、やさしく舞い散る一片の花びらを偶然この掌に受けるように、私は倖せのお裾分けをいただければ、満足です。
花は手折ってはいけないし、ましてや持ち帰って自分のものにしてもいけない。
それは、もう、その花ではなくなるから。
心身を削って咲かせる花は、その花のものだからうつくしい。
それぞれが、それぞれ自分の花をたいせつに育んでいかなくては。
彼らを見ると、より強くそう思います。