先日も書きましたように、

9月は私たちが営んでいる

客室3室だけのささやかなホテル

「青い星通信社」に、

思いがけず多くのお客さまにお越しいただき、

まあ、そのためにあんまり(というか全然)

ブログを更新することができなかったわけです

(10月3日付「いや、まあ、なんと申しますか」参照

https://ameblo.jp/hoshitsuru/entry-12532214249.html)。

ただですね、その間も

ブログのための写真は結構撮っていたわけです。

その写真が溜まっちゃったからねえ、

これからブログにちょこちょこと

上げていこうとは思っているわけですが、

時間が経つとともに

写真を撮った瞬間の

感情とか想念とかといったものは

薄れていっちゃうわけじゃないですか。

中には、あれ? なんでこんな写真を

撮ったんだっけ?

なんていうふうに、

前後の記憶がまったく残っていない

カットも出てくる。

そういったものにテキストをつけるのは、

それはやっぱりちょっろ難しい。

なんだかね、夏休みの

宿題の絵日記

8月31日にまとめて書いている

子どもの心境です。

例えば、この写真。

 

 

データを確認すると、

9月8日に撮られたものらしい。

うん、思い出してきた

この日は確かお客さまがいなくて、

夕方に散歩に出たのだ。

そしたら日の入り直後の

まだ青みが残る空に、

月がひときわ美しく輝いていて、

それで何枚も写真を撮ったんだった。

……あれ? おかしいぞ

お客さまが多くて忙しかったから、

ブログが書けなかったんじゃなかったっけ?

 

ま、いいや。

ともかくこの写真は、

「青い星通信社」から徒歩1分ほどの

紋穂内橋の上から撮影したものです。

下を流れるのは、

日本で4番目に長い川、天塩川です

(4月13日付「ある橋の物語」参照

https://ameblo.jp/hoshitsuru/entry-12453904558.html?frm=theme)。

流れが月の光を跳ね返して、

まるで光の川のように見えたのでした。

月光の川

 

晴れ渡った日の日没後、

それも月がこの高さにあるときにしか

見ることのできない、

それは幻の川です。

そして幻であるからこそ、美しい。

次に見られるのはいつのことでしょう。

この日、同じ月は

「青い星通信社」も照らしていたのでした。

 

 

蛇足ですが、

私が以前に書いた小説「月光川の魚研究会」。

この“月光川”という川は実在する川でして、

山形県の遊佐町を流れています。

いま確認したところ、

Amazonでのこの小説の古本での最安値は

2,600円!

最高値は9,514円となっております。

「青い星通信社」にお越しいただければ

客室に置いてあるので

タダで読めますよ。

それも青く冴えた月を窓の外に見ながら。