昨日のこのブログで、

私たちが北海道北部の美深町で営んでいる

3室だけの小さなホテル

「青い星通信社」の敷地に咲いている

黄色い花の群落のことを紹介しました

(昨日付「秘密の花園」参照

https://ameblo.jp/hoshitsuru/entry-12510737916.html)。

うんうん、その黄色い花を

ぜひ見に来ていただきたいんですが、

もし東京なり札幌なりから

「そんじゃあ美深町まで行ってみるか」と

考えてくださる方がいらっしゃるなら、

とりわけいまの時期、

オススメのルートがございます。

それは国道275号線を北上する経路です。

 

国道275号線というのは札幌市を起点とし、

オホーツク海に面した浜頓別町までを結ぶ道。

北海道内では2番目に長い国道だそうです。

で、なぜいま、この道がオススメなのかといいますと、

そこで広大な白銀の丘の風景と

出会うことができるからです。

 

 

森がまるで白銀の海に浮かぶ

島のようにも見える場所。

ここは美深町に隣接する幌加内町です。

幌加内はね、このブログでも

以前に書いたんですが

('18年7月25日付「蕎麦の国から」参照

https://ameblo.jp/hoshitsuru/entry-12393139017.html?frm=theme)

日本一の蕎麦の町。

作付け面積も生産量も、

こと蕎麦に関しては

この過疎の町が日本最大です。

ですからこの時期、

幌加内町の中をドライブすると、

人の気配がほとんど感じられない

静謐の空気の中で

白く小さな蕎麦の花をつけた畑が

ただ広がっている情景と出会うことができるのです。

 

 

これはね、ちょっと(あるいはすんごく)

感動すると思いますよ。

なんかね、“白い丘”というのが、

不思議で、そして美しい。

北海道では美瑛の丘陵地帯が

美しい風景の代名詞として名高いですが、

幌加内の蕎麦の丘も、

その静かな美しさでは負けてないと思うなあ。

 

あ、もちろん食べたほうがいいですよ、蕎麦。

せっかく幌加内に行くのなら。

私たちは先日、札幌に行く途中で

この幌加内町を通ったのですが、

そこで評判の「八右ヱ門」という蕎麦店に

勢い込んで行ってみた。

休みだった。

がっくし。

それで、やっぱり評判の「雪月花」に

方針変換(2軒はすぐ近くです)。

いや、うまかった。

蕎麦って不思議だよなあ。

蕎麦を麺状にして茹で、

汁をつけて食べる。

すごくシンプルだ。シンプルだけど、

なぜか奥深い。

それを確認させてくれる味でした。

ちなみにこの店ではね、

ざるそばともりそばが同じ値段。

かつ、ざるそばに海苔はかかっていない。

じゃあ、“ざる”と“もり”とは

どう違うのかと言いますと、

汁が濃口か薄口かの違いなのです。

おんなじ蕎麦と汁で、

刻み海苔をふりかけただけの

“ざるそば”を100円増しとかで出す店とは

姿勢が違う。うん、なんだか清々しい。

 

ちなみに、札幌での用事を終えて、

翌日、同じルートを帰ってきた私と家人は、

昨日のリベンジだとばかりに再び

「八右ヱ門」へ。

……休みだった。

うん、そういうことは昨日、確認しておくべきでした。

きっとお盆時期に頑張ったからということなのでしょう、

3日間、臨時休業をとっていたのでした。

仕方なくあきらめて、

私たちは美深町へと向かったのですが、

美深との町境に近づくころ、

一軒の蕎麦店を発見!

時刻はもう6時近くになっていて、

これが都会なら6時に蕎麦店が営業しているのは

当たり前と思われるでしょうが、

この過疎地帯の人気ない峠道で

6時を迎えてなお暖簾を出している蕎麦店が

存在しているとは!

しかし、見た目はね、かなり草臥れた店構え。

ホントにやってんのかなあ……。

とりあえず、車を停めて、

玄関の引き戸を開けてみます。

開いた!

やってた。

しかも驚愕すべきことに

店内に入ると、客もいた。

当たり前だけど、蕎麦を食べてました。

うーん、なんか狐か狸に化かされているみたいだ。

蕎麦だけに、狐や狸には縁が深いのではないか?

 

 

でもね、食べてみたら、

ここも実にうまかった。

そのお店「霧立亭」は、食べログで3.38

(田舎の店としてはかなり高め)、

Googleでは4.1!

 

ということで、繰り返しますが

札幌から美深に行くのなら、

幌加内経由はオススメですよ。

狐か狸に化かされて

美味しい蕎麦を食べられる土地なんて、

この日本にそう残されてはいないと思うので。