おはようございます！
スキル才能発掘鑑定
占い師の星月ひなたです
好評連載中
タロット大アルカナ
プレゼンツ
愚者のぶらり旅。
前回はこちら
チチチチチ・・・
愚者
「・・・朝か？」
隠者からもらったランプが
もういらなくなるほど
明るい日差しが
差していた。
ふと空を見上げると
とてつもなく
清々しいほどの
青が広がっていた。
寝ぼけまなこで
ゴシゴシと目をこする。
愚者
「今日もいい天気だーーー」
旅は天気に恵まれるほど
有難いものはない。
腕を上げ、
グ～っと伸びをした。
しばらく空を眺めていた。
すると
愚者
「・・・ん？」
空中がモヤモヤと
渦を巻き始めた。
愚者
「・・・？」
見間違えかと
何度か目をこすった。
しかし相変わらず
一部渦巻いている空。
奇妙だと思いつつも
目が離せず、
その様子を見ていると
激しい光と共に
空中に何か現れた。
１０．運命の輪
愚者
「うわっ！！
なんだあれ！！」
空中には
時計のような文字盤。
その上には
スフィンクスのような生き物が
剣を携えこちらを
見据えている。
その周りには
天使だったり
ワシだったり
この世の生き物
ではないものが
雲に乗って
本を読んでいる。
愚者
「なんだありゃ。」
もはや理解不可能な光景に
唖然としてしまっていた。
すると
空全体に広がるような
澄んだ声のようなものが
キーーンという音と共に
振動で伝わってきた。
運命の輪
「選ばれし者よ。
あなたはこのチャンスを
手にする時が来ました。
与えられた運命を
変えるきっかけを
あなたに与えましょう。
そのチャンスを
掴み切れるかどうかは
あなたに掛かっていますよ。」
愚者
「え・・・
チャンス？
チャンスって・・・」
と言いかけたところで
また激しい光と共に
謎の生き物たちは
跡形もなく消えてしまった。
愚者
「・・・なんだったんだ？
チャンスって・・・？」
何もかもが謎のまま
その場にただ残された愚者。
そこには
いつもと変わらぬ光景が
ただただ映し出されていた。
運命の輪
「さて。
彼は偶然というチャンスを
掴んでいけるだろうか。
これからが
見ものですね。」
１０という数字について
１は「始めること」を意味すると
魔術師の回でお伝えしました。
今回はそれに０がくっついています。
０は「自由」や「宇宙」
を表します。
何もない、何も持たない。
そこに広がるのは
可能性しかない。
これが０です。
１０は「始める」ことと
「自由」がセット
になっています。
これは最高の偶然性を
意味しています。
偶然は必然。
この偶然を偶然と思わず
意味のあるものにしていく。
これが運命を掴んで
変えていくチャンスですよ
読んでくれてありがとう
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