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独身時代。
趣味の場でよく顔を合わせる男性に交際を申し込まれた。
とくに親しいわけでもなく、驚きつつも一旦は向き合ってみたところ
彼の態度にも表情にも
私に対する熱がまったく感じられない。帰り際や連絡も超淡白〜
結論。
これは
何かの気の迷いに違いない。
ハッキリ断るのが苦手な私は
スルーを決め込んだ。ウヤムヤ狙い…
しかし、ほとぼりが冷めかけた頃?
相手は再び交際を申し込んでくる。スヌーズ機能?
そんなやり取りを繰り返すうち
いつしか食事や遊びに出かける間柄に。
すると、これが意外に居心地がよくて
頭が良くて会話にストレスがない。
趣味や笑いのツボも似ている。
文系人間の私にはない発想をする。
人柄も裏表がなく謙虚で穏やか。
考え方がフェアで、いつも私ファースト。
とにかく楽ちんなのですよね。
それまで付き合ったことのないタイプの彼と
意気投合して交際をはじめるや
すぐに結婚の話に。
しかし、私は結婚願望の低い女…
のらりくらりかわしていたところ
彼はついに勝負に打って出る。
いわく、
私の誕生日に
めちゃくちゃ高価な品をプレゼントしたいと。 受けとるからには結婚の覚悟が…←小心者
腹をくくったつもりが、やはり踏み切れず
誕生日、彼の怒りを買う覚悟で
泣きながら私は伝えたのです。
「ごめんなさい。
やっぱり受けとれない。
結婚できない…」
ああ、もう、これまでか…。
願いは叶わないと悟った彼は
うつむいて、沈黙した。
そして
「…わかった。
でも、これは
Pちゃんへのプレゼントだから
嫌かもしれないけど
どこかにしまって大事にしてくれたら、
嬉しい。」
どんなときでも
穏やかに私を受け入れてくれた彼は
怒りなど微塵も見せることなく
最後まで寛容で誠実でした。
恋愛の真の勝者は "グッドルーザー"。by 大豆田とわ子と三人の元夫
そのとき、運命の歯車が大きく動く。
思えばこれが
理系アスペルガーの夫との結婚の決め手でした。