育児エッセイが好きです。
読むとわたしも育児をがんばろうって、
モチベーションが上がります。
今回読みおわったのは、
みっちゃんママの“2歳半のみっちゃんがくれたもの ネグレクトされた母親が重度知的障害・自閉症の息子と世界一明るい家庭を築くまで”です。
みっちゃんは精神発達年齢は2歳半の15歳の自閉症の男の子。
みっちゃんママは子どものときにひどいネグレクトを受けていました。
医者からもう中絶できないと言われたので仕方なく産んだと母親から言われたり、
母親が出産後に母乳を与えるのすら嫌で隣のベッドにいた妊産婦さんに母乳をあげてほしいと頼んだり、
歯磨きは小学1年のときに友達に教えてもらうまで知らなかったり…
虐待は繰り返されることがある。
虐待されて育った子どもが親になったら虐待をしてしまうことが少なくない。
でも、
みっちゃんママは、
温かくて明るい家庭をつくりたいと思っていて、
長男のみっちゃんも妹のこっちゃんにも愛情を持って育てています。
わたしは親にひどい育て方をされたから自分もいい子育てができないと親を恨んでしまうときがありますが、
親のせいばかりにしてはいけないと思いました。
みっちゃんはこだわりが強かったり、
パニックになったりします。
話すことも苦手です。
こだわり行動は、
ブレーカーを落としたり、
ボイラーのスイッチを切ったり、
物を隠したり…
毎日朝夕パニックになって、
2〜3時間泣き続けることもあったそうです。
そんなときでも、
みっちゃんパパは、
動揺せずに冷静に対応しているそうです。
すごいな…!!
結婚するなら、
絶対に穏やかな人がいいと思います。
子育てをするうえで、
親が穏やかであることって本当に大事!!
親が穏やかなら、
子どもも情緒が安定して、
自己肯定感の高い人になれると思います。
わたしは、
娘がいばったり反抗したりすると、
すぐにイライラしてしまいます。
でも、
みっちゃんパパも、
子どものパニックにも寄り添うように対応しているのだから、
わたしも少しグズられたくらいは我慢しようと思えるようになりました。
わたしもおおらかな人になりたい!!
みっちゃんの家は、
ママ以外はみんな偏食がすごいです。
たとえばこっちゃんは健常児ですが、
マグロは好きだけど身が厚いと食感が気になって食べられないから薄く切るとか、
ポテトの厚さが気になるとか、
野菜、肉、果物はあまり食べずに食べられるものが限られるとか…
偏食というのは、
好き嫌いやワガママではなく体質の問題もあるそうです。
食感や嗅覚、知覚など感覚過敏がある人も多いらしいです。
わたしはグルメではないのでいろんなものをおいしいと思うし、
好き嫌いもあまりないので、
今回この本を読んで偏食について理解ができました。
わたしの娘もあまり食べない子です。
離乳食のときは何でも食べたのですが…
身長は高い方なのでそこまで気にしてはいませんが、
バランスよく食べてくれたらなぁって思います。
でも、
娘は食べ物以外でも、
もしかして敏感な子なのかな?って思うときがあるし、
娘の偏食も単に好き嫌いが激しいだけではなく、
何かと理由があるのかもしれないと思いました。
第6章にあった、
子どもに「ごめんね」と「ありがとう」が言える母になりたいということにわたしも共感しました。
わたしも、特に「ごめんね」は言ってこなかったかもしれない。
娘にムカつくことを言われて謝ってくれないとイライラしちゃうけど、
まずはわたしから謝ることが大事ですよね。
これからは「ごめんね」と「ありがとう」を大事にしよう。
いろんな気づきがあって、
読んでよかった一冊です。