読書歳時記
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ブレイブストーリー

『ブレイブストーリー』上下(宮部みゆき著 角川書店)

六十をとっくにすぎたおばあさんの読む本じゃない、と

言われてしまうかも、と思いながら、楽しく読む。

ゲーム感覚でありながら、少年の抱えている問題にも

共感できる。今年10歳になる孫にもぜひ読んでもらいたい。

ビジョンの世界の描写がすばらしい。

娘に話したら、ハリー・ポッターに負けていない、といわれている

そうな。すでにアニメ映画として公開もされているとのこと。


『ハルモニア』(篠田節子著 マガジンハウス)

寝る前に読む。ちょっとこちらは軽すぎ。

精神障害者の女性にチェロを教える設定も、何故チェロなんだ、

と思ってしまう。たしか著者はチェロを弾くので詳しい世界なのだろう

けれど、必然性としてはちょっと、である。

主人公の東野も魅力に欠ける。


『恢復する家族』(大江健三郎著、大江ゆかり画 講談社)

大江氏の文章は難解、と思い続けて避けてきたので、

認識を新たにする。エッセイということもあるのだろうけれど、

分かりやすい文章で、かざらずに家族、とくに障害者の

光氏にたいする思いがあふれていて感動してしまった。

障害者を兄弟に持ってしまった弟や妹の立場というのも

ほとんど書かれていないいないことで、かえって

思いやられる面はあるにしろ、やはり文章としての

格の違いというものはある。

ゆかり夫人の画も優しさにあふれていて好感が持てる。

団地の句会

出席者5人。

いささかさびしい。

誰かいい指導者はいないものか、とは思うものの

変に結社と結びつけるのもためらわれる。

一度結社に入ると、やめる時が面倒だからだ。

しがらみのようなものがどうしても生じる。

句会に出席できないのもそこらへんのところにある。

ましてや、わたしが何者であるか、わかったときのことを、

考えるとひるむ。

坪内さんの今日の一句。

偶然だろうか。


昨夜『騙し屋』読み終わる。

フォーサイス著篠原慎訳。

それなりに楽しめる。

東西のあからさまな冷戦は終わっても

スパイの活躍する場はまだまだありそうに思う。


時々のぞく2チャンネル。

皇室への関心の高さに驚く。

なぜ敬うのか、という本質がみえてこない。

保守的な若者の多さもだ。書き込む層の

程度が低いのかもしれないが。

皇室って何?ともっと思ってもいいのに。

権力になびく若者は小説の世界では

まず魅力なし。


投句完了

月初めは通信句会と結社誌への投句が重なる。

普段作りためておけばよいのだけれど、

追い込まれないと作らない。

苦行のような趣味?と思えど、頭の体操とガマン我慢。

図書館で借りる本は俳句の本ばかり。

小説はじっくり読みたいので買うことにする。


今日は夫はゴルフで泊まり。

投句もすんだしゆっくり読める。

フォーサイス『騙し屋』(角川書店)を用意する。

合格通知

孫が幼稚園に合格。

3年保育の幼稚園は少ないらしく、

娘の話では、一番人気とのこと。

それにしても、ずっと女の子ばかりで、

いいのかしらね。

それでも小学校受験から開放されて

ホッと一息。

彼女のお受験のために先日

青山墓地の清掃にもいってきたのだ。

多少御利益はあったということ?

私立に二人の子供を通わせるのは

経済的に大変だろうに。


唯一の和室をフローリングにする。

6畳ぐらいだと1日で終了。

居間との違和感がまったくなく

思いつきでしたことだけれど満足。

モノレール

3歳の孫をつれて多摩モノレールに乗る。

天気もよしで昭和記念公園まで。

行きはよいよいで帰りは抱っこにおんぶ。


夕方やっと通信句会の投句。

誰も選んでくれないとやはりさびしい。

そのうち少しは上達するものかどうか。

才能ゼロに努力をかけてもゼロはゼロ。

そう思うとさすがになえる。


寝る前に小澤實主宰の『瞬間』を読む。

真の俳人である。


つかれたー

きょうはとりたてて何もしなかったのに、

ただただつかれていて、ぐったり。

栄養失調じゃない?と娘にいわれて、

はたと気づく。最近本当にたべなくなった。

義務で食事をしているよう。

これといって食べたいものがない。

欲しいものもない。

娘の受験がうまくいくこと、孫がごうかくすること、

と自分の力のおよばぬことばかり。

新潮社の「波」をよむ。

佐野洋子の描く母親があまりにわが母に似ていて恐いほど。

北原亜以子の父の記もおもしろい。


『贈る物語 wonder』瀬名秀明編(光文社)

ふつうだったら読みそうもないものばかり。

「窓鴉」式 貴士

「ニュースおじさん」大庭 惑

作者もなじみがないがふしぎなおもしろさあり。

冬物へ

ようやく衣服の入れ替えをする気になる。

ひとつ手をつけると途中でやめるわけにはいかない。

クタクタになってしまった。

こんな時はむづかしい本はうけつけない。

寝ながら、

『凶手』アンドリュー・バックス著 佐々田雅子訳(早川書房)をよむ。

原題はshella。

刑務所からでてきた男がかつての相棒であるシェラを探す話。

感情のなきがごとき殺し屋であるにもかかわらず、哀愁感あり。

チャンドラーの「さらば愛しき女よ」によく似た設定。

しばらくしたら忘れてしまうだろう。


長女のところでは幼稚園の二次試験。

3歳児の何を見ようとしているのか不明。

それより連れ合いの結石の症状のほうが心配。

主が元気でいてくれての私立だろうに。

いろいろありました

孫の幼稚園の一次発表日。

まだ第二段階があるというのだから恐れ入る。

合格すれば、大学はともかくも高校まではOK

というのだから、いいのかなー?

女の子ばかりで純粋培養されることが、はたして、

とは思うものの、昨今の事件をみていると、

公立が怖いという娘の気持ちもよくわかる。


近くの幼稚園のこと。

いじめが幼稚園からすでにはじまっているのだから。

ちょっとでも異質のものを排除しようとする発想がこわい。


今月のエッセイの会は休み。

ほっとしている自分がなさけないのだが。

俳句だけはついていけるといいのだが。

怠け癖は底なし。あきらめたところから坂道をころがるよう。


読み中の本

『季語集』坪内稔典 岩波新書

『読みなおし日本文学史』高橋睦郎 岩波新書

『異界歴程』前田速夫 晶文社

結社のこと 2

句会の主宰者にやめる旨の手紙をだす。

多分、気分を害してしまったのだろう、返事がない。

次の句会でいままでの礼をつくすつもりでいたのだが、迷うところ。


兄の状況はそのまま。母の晩年の十年、既に亡くなっているS兄も姉も

十年以上の闘病生活。

我が家はみんな死にべたなのかも。私も、と思うとちょっと怖い。

なみの闘病生活ではなかったから。

母は100までいきたのだからまだいい。

S兄の場合は口もきけず、ほとんど植物状態での晩年だった。

おしゃれであれほど見栄っ張りだったのに。悲惨すぎた。

今でもS兄のことを克服できていない。

かの世であったら何といおう。


『白き女神を救え』(クライブ・カッスラー著 土屋晃訳 新潮文庫)

カッスラーのものはほとんどすべて読んでいるのだけれど、

ダーク・ピットシリーズのような爽快感が新シリーズになってから

得られない。人種差別のはげしさが随所にみうけられるのに

めげずに読んできた。

殺人をおかしても正義という大義名分が

ありさえすれば、英雄と言う扱いでも、活劇として許容できるから。

疲れている時にはこの単純さが笑えたのだけれど。

そろそろ、作者も限界かな。

ただ日本のものにはない、発想と舞台の大きさは魅力。

死を待つということ

兄が救急車で運ばれて、一週間、明日をも知れぬ、と

覚悟を決めて、すべての予定をキャンセル、

いってみれば、その時を待つ準備に入ったのだった。

義姉にいわせれば小康状態とのこと。

ずっと眠らされて、酸素吸入を受ける状態になたまま。

この状態でどのくらい持つものかわからない。

死を迎えることは当人にとっても大変なこと、と言わざるを得ない。

一人づつ見送る立場もつらいものがある。

 

俳句結社も今月で購読切れ。

やっと、の思いが強い。

不義理をどういいつくろえば、傷つけずにすむのか。

新主宰についていけない、といえば簡単なことではあるのだが。


『罪なき血』(P.D.ジェイムス著 青木久恵訳)を再読。

ほとんどわすれているので、新鮮。

18歳の主人公の身勝手さは今に通じる。

犯罪者である実の母親も。30年近く前の小説でありながら、

少女への性犯罪、ネグレクトの問題なども。

今の日本の状況に近い設定だったのだとあらためて思う。

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