・単行本:2021年10月 KADOKAWA
・文庫本:2024年6月 角川文庫
<内容紹介>
あいつらが来ると、人が死ぬ。 辻村深月、初の本格ホラーミステリ長編!
転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。
背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。
優等生の澪は、クラスになじめない要に気を遣ってこわごわ話しかけ徐々に距離を
縮めるものの、唐突に返ってきた要のリアクションは
「今日、家に行っていい?」だった――。この転校生は何かがおかしい。
身の危険を感じた澪は憧れの先輩、神原一太に助けを求めるが――。
学校で、会社で、団地で、身の周りにいるちょっとおかしな人。
みんなの調子を狂わせるような、人の心に悪意を吹き込むような。
それはひょっとしたら「闇ハラ=闇ハラスメント」かもしれない。
「あの一家」が来ると、みんながおかしくなり、人が死ぬ。
だから、闇は「祓わなくては」ならない――。
辻村深月が満を持して解き放つ、本格長編ホラーミステリ!
読了日:2024年6月23日
辻村深月の文庫新刊が発売されたので、手に取りました。
巻頭にこのような記載があります。
・ヤミ-ハラ【闇ハラ】闇ハラスメントの略。
・ヤミ-ハラスメント【闇ハラスメント】
精神・心が闇の状態にあることから生ずる、
自分の事情や思いなどを一方的に相手に押しつけ、
不快にさせる言動・行為。
本人が意図する、しないにかかわらず、
相手が不快に思い、自身の尊厳を傷つけられたり、
脅威を感じた場合はこれにあたる。
やみハラスメント。闇ハラ。ヤミハラ
モラハラの強烈版というところでしょうか? > 闇ハラ
日々、色々なニュースを見聞きしますが、
その元凶は「闇ハラ」なのではと思ってしまいます。
本のタイトルは「闇祓」です。
「闇ハラ」を祓うことを意味します。
巻末には「闇ハラ」に加えて、
「闇祓」についての語彙解説が載っていますが、
それは全編読み終わってから読むのがいいでしょう。
個人的には「闇ハラ」する人は言語同断ですが、
その影響を受ける各章の主人公(語り部)にもなんか共感できる性格の人が少なかったかな。。。
(闇の攻撃でだんだんおかしくなっているにしても・・・)
第4章「班長」に出てくる草太には共感^^