・単行本:2014年5月 新潮社
・文庫本:2017年1月 新潮文庫
<内容紹介>
タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花(いちのせらんか)は自身の美貌に無自覚で、
恋もまだ知らなかった。
だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近(しげみほしちか)が、
彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。
五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。
蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が――。
男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。
読了日:2024年5月11日
収集癖があり気になる作家さんの本は「全部読破してやろう!」などと
意気込んだりする私。読むのは文庫化されたものです。
そして、辻村深月作品。
この作品の読了を持って、文庫化された作品完読でございます^^
他に完読しているのは、日本人だと
池井戸潤、三浦しをん、窪美澄、阿部智里あたりかな?
今野敏、伊坂幸太郎、森博嗣、東直己、誉田哲也、宮部みゆき、大沢在昌、
京極夏彦あたりも結構な数読んでますが、
彼らはいかんせん刊行数が多くて・・・
で、肝心の本作の感想ですが、
ちょっとイヤミスチックですねー
前半は恋に盲目になっているヒロイン視点で、
後半はそのヒロインの "親友"の座に執着する女友達視点で綴られてます。
(前半のヒロイン視点で綴られた出来事を、
後半では女友達視点で振り返るような感じ)
で、後半が前半の時間に追いついたところで
最後のドカーンって感じです。
ハッピーエンドでない作品を読むと、
メンタル弱い私は引きずってしまいます。
なので、せっかくの天気の良い週末の午前中に本作を読み終わった私は、
今鬱々としております(苦笑)
気晴らしに散歩にでも行こう!