やめ時をを見極める | 二十六夜待ち

二十六夜待ち

50代半ばの男です。四捨五入すれば還暦なのでそろそろ終活と思い、人生で起きた出来事を書き残して行くことにしたのですが、煩悩が衰えず、昔の人が"月待ち"で興じたように"待ち"を楽しむ日々です(苦笑)

ITのプロジェクトでよく耳にする言葉として「デスマーチ」という用語があります。

 


「デスマーチ(death march)」とは、不適切なプロジェクト管理や進行により、

メンバーの物理的・精神的負荷が高まり、チームが疲弊・混乱し、

プロジェクトが破綻寸前にある状況、過酷な労働環境を指します。

日本語では「死の行進」、または略して「デスマ」とも呼ばれます。

 

デスマーチは元来、捕虜や囚人の過酷な状況を表す表現でしたが、

アメリカのプログラマーがIT業界の過酷な納期管理やプロジェクトマネジメントの課題を「

デスマーチ」に例えたことをきっかけに、IT業界用語として使われるようになりました。

 

近年は、働き方やマネジメント、労働環境の課題を表す表現として業界を問わず広く使われています。


 

「ん? このプロジェクトヤバいぞ!」と思った段階で

一度立ち止まる(場合によっては止める)という決断が必要かもしれませんね。

なかなか難しいとは思いますが・・・

 

♪走り出したら止まらないゼ! という横浜銀蝿の歌がありましたら、

そんなプロジェクトはデスマーチに陥り、多くの犠牲者が出てしまうかも。。。

 

 

 

例のドラマも最初の脚本が怪しかった時点で

中断する or 止めるという選択ができたらよかったのに。

 

その段階では、広報活動・タレントのスケジュール確保 etc

走り出していたのでしょうね。

原作者が脚本書くなんて、デスマーチと呼ぶには十分な状況だと思いました。

連載抱えながら脚本なんて「過酷な労働環境」そのもの・・・

 

 

 

プロジェクトの管理要素としては、主にQCDの3つがあります。

それぞれ、以下の意味です。

 Q (Quality):品質

 C (Cost):コスト

 D (Delivery):納期

 

♪走り出したら止まらないゼ!系は、D重視なんでしょうね。

「もう放送日も決まっているから、なにがなんでも間に合わせる!」という感じで、

雑な仕事になるのかも。。。

 

 

QCDに "S (Safety):安全" を QCDSとして管理することも。

働く人の健康を考えれば、"S (Safety):安全" を最優先しなきゃ。

 

 

 

 

 

状況は違いますが(こちらは単発ドラマ)、

過去にこんな事例がありました。

 

撮影開始前に中断でよかったと思います。

出版社も原作者を全力で守ってくれたんですね。

 


NHKが、直木賞候補作の「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」のNHK BSプレミアムチャンネルでの

ドラマ化の撮影直前の拒否による損害で、辻村深月の著作権管理委託者の講談社を相手に約5980万円の損害賠償を求め、

2012年6月21日東京地方裁判所に提訴。

東京地方裁判所は、2015年4月28日にNHKの訴えを棄却する判決を下した。

訴状によると、講談社は2011年11月制作を許諾。辻村深月が脚本チェックをしてNHKと修正の話し合いをしたが、

納得できないと撮影開始直前の2012年2月6日に許諾を取り消した。

制作側はすでに主演の長澤まさみをはじめキャスティングを決めており、

キャンセル料が発生。脚本は完成し、美術製作も終わり、莫大な損害が出たうえ、

撮影開始直前の中止は例が無くドラマ制作での信用が低下したと主張していた。

講談社側は、主人公とその母親の関係の表現方法など

「原作の改変が著者の意向に大きく反していたことから、

NHKと話し合いを続けていましたが、合意に至らず、部分的な脚本訂正でなく、

脚本とスケジュールの抜本的な再検討をお願いしたが拒否されたため、

ドラマ化を見送りたいと、お伝えした」とコメントした


 

まぁ、この例はNHKなので民放と違って

「スポンサー」という巨大ステークホルダーがいないので

出版社としても戦いやすかったのかな???

 

 

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)

 

 

 

 

 

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