桑田佳祐とユーミン(松任谷由実)の「共演史」と、クリスマス・ソングの変遷(後編) | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~

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少々マニアックな事なども書くと思いますが、お暇な方は読んでやって下さい。

昨日(2024/1/1)このブログで記事を投稿した直後、石川県で、大きな地震が起こった。

現在、大変な被害が起こってしまっているが、被災された方達には心よりお見舞い申し上げたい。

さて、昨年(2023年)桑田佳祐ユーミン(松任谷由実)「共演」し、実に36年振りに、

『Kissin' Chiristmas(クリスマスだからじゃない)』

という曲を「リメイク」したが、

当ブログでは、それを記念し、桑田佳祐ユーミン(松任谷由実)「共演」の歴史と、

日本のポップス界のクリスマス・ソングの歴史について書いている。

前回の記事では、山下達郎『クリスマス・イブ』が、JR東海「クリスマス・エクスプレス」のCMソングに起用され、それが、日本人の「クリスマス観」に多大な影響を与えた…という事を中心に書いた。

 

 

そして、今回はサザンオールスターズ桑田佳祐による、

「クリスマス・ソング」

の系譜について、書かせて頂く事としたい。

今回の記事は、

「サザンと桑田佳祐のクリスマス・ソングの大特集」

である。

それでは、

「桑田佳祐とユーミン(松任谷由実)の『共演史』と、クリスマス・ソングの変遷」の「後編」を、ご覧頂こう。

 

<1980(昭和55)年11月21日…サザンオールスターズ通算11枚目のシングル『シャ・ラ・ラ』リリース~桑田佳祐と原由子の「デュエット」による、サザン初の「クリスマス・ソング」>

 

 

サザンオールスターズの楽曲で、桑田佳祐原由子「デュエット」で歌っている曲は、実はそれほど多くはない。

桑田と原による「デュエット・ソング」というのは、貴重である。

そして、そんな貴重な桑田と原による「デュエット・ソング」の一つが、

1980(昭和55)年11月21日にリリースされた、サザンオールスターズの通算11枚目のシングル、

『シャ・ラ・ラ』

である。

桑田佳祐原由子による「掛け合い」が素晴らしい曲であり、何とも優しい雰囲気に満ちた曲で、私もとても好きな曲である。

という事で、

『シャ・ラ・ラ』

の歌詞を、ご紹介させて頂こう。

 

 

 

『シャ・ラ・ラ』

作詞・作曲:桑田佳祐

唄:サザンオールスターズ

 

何するにせよ そっと耳元で語ろう

例えば言葉が無くても心は

不思議な期待などもてるこのごろ

 

Let me try to be back to this place anyday

Let me try to be back to this place anyday

 

女誰しも男ほど弱かないわ

乱れた暮らしで 口説かれてもイヤ

横浜じゃ トライディショナルな彼のが

 

※Let me try to be back to this place anyday

 Let me try to be back to this place anyday

 

えり好みなどばかりいいわけないじゃん

目移りがクセなのさ

あなたの事が頭にチラついて Sha la la ※

 

※Repeat

 

雪になりそな merry merry merry

Chiristmas Amen

今年もなにゆえ さかのぼれば夢

二人でいて楽しけりゃ なおのこと

 

Let me try to be back to this place anyday

Let me try to be back to this place anyday…

 

 

…という事であるが、

今回、この記事を書くにあたり、久し振りに、

『シャ・ラ・ラ』

を聴き直してみたが、やっぱり、惚れ惚れしてしまうぐらい、素晴らしい曲である。

なお、「余談」だが、昔、私が好きな女性に、

「この曲を練習しといてよ」

と言って、その人に『シャ・ラ・ラ』を聴かせて、後でその人とカラオケでデュエット(?)した思い出が有る(※その人にとっては、良い迷惑だったかもしれないが…)。

そんな思い出が蘇るような曲(?)である。

なお、この後、サザンは暫くの間、「クリスマス・ソング」は出さなかった。

もしかしたら、桑田佳祐「クリスマス・ソング」を歌う事に、何か抵抗が有ったのかもしれない。

 

<1986(昭和61)年7月5日…KUWATA BAND『MERRY X'MAS IN SUMMER』~「南半球の真夏のクリスマス・ソング」という変化球を投げた(?)桑田佳祐>

 

 

1985(昭和60)年限りで、サザンオールスターズが一旦「活動休止」した後、

桑田佳祐は、KUWATA BANDを率いて活動していた。

1986(昭和61)年7月5日、そのKUWATA BANDが、2枚目のシングルとしてリリースしたのが、

『MERRY X'MAS IN SUMMER』

という楽曲である。

「クリスマス・ソング」

といえば、真冬の季節の曲…と、相場は決まっているが、

KUWATA BANDは敢えて、

「南半球の真夏のクリスマス・ソング」

を歌った。

「ただのクリスマス・ソングは、簡単には歌わない」

という、桑田佳祐の考え方(?)が有ったかもしれないが、世にも珍しい、

「真夏のクリスマス・ソング」

という変化球(?)を投げたのは、いかにも桑田らしい。

という事で、

『MERRY X'MAS IN SUMMER』

の歌詞を、ご紹介させて頂こう。

 

 

 

『MERRY X'MAS IN SUMMER』

作詞・作曲:桑田佳祐

唄:KUWATA BAND

 

恋は真夏のHistory

I’ve been cryin' X'mas in Summer

砂に書いた言葉

My baby, I called you. Oh No!!

 

心変わりはMisery

She's been cryin'

Please be my lover

夕陽浮かぶ海へ

ひとりきりで 駆けてた

 

思い出が 波に揺れる 今宵はSilent Night

泣き濡れた日々よいずこ

みめうるわし君よ

 

※Let it be この夏は もうこれきりね

夢見るような 甘いBrown-eyes

お別れで 濡れてた

We can be 心から そう愛されて

振り返れば 雲の上で

神様が 微笑む この街

 

まるで天使のMelody

I’ve been cryin' X'mas in Summer

名前さえも知らぬ

My baby, I called you. Oh No!!

 

誰もかれもがPatiently

Who's been cryin'?

Please be my lover

悲しみで溶けそうな

エボシ岩の彼方に

 

恋人のいない 秋を 迎えにゆくの?

星空に君の顔が

流れては 消えてく

 

Let me know 渚にて ああ 涙ぐむ

あの頃 見た 虹のように

美しい瞳よ

 

Show me please 忘られぬ ああ 夏の日よ

振り返れば 風の中で

神様が 立たずむこの街

 

※Repeat

 

 

…という事であるが、

『MERRY X'MAS IN SUMMER』

は本当に素晴らしい曲であり、桑田佳祐自身もとても気に入っているらしく、

桑田のライブでは、未だによく歌われている。

なお、間奏では、

『ジングルベル』

のメロディーが、エレキピアノで演奏されていたりするという「遊び心」もあり、なかなか楽しい曲である。

「切ない歌詞に、軽快なメロディー」

という、桑田お得意の楽曲でもあり、一度聴いたら癖になる曲と言っておこう。

 

<1992(平成4)年9月26日…サザンオールスターズ、通算11枚目のアルバム『世に万葉の花が咲くなり』リリース~サザン12年振りの「クリスマス・ソング」、『CHIRISTMAS TIME FOREVER』が収録~丸井のCMソングにも起用された、名曲中の名曲>

 

 

 

さて、サザンオールスターズは、1988(昭和63)年に「デビュー10周年」を迎え、

『みんなのうた』

をリリースし、3年振りに活動再開した。

そして、それから4年後の1992(平成4)年9月26日、サザンオールスターズは、通算11枚目のアルバム、

『世に万葉の花が咲くなり』

をリリースした。

このアルバムは、サザンと小林武史がタッグを組み、製作されたが、

「捨て曲無しの、名盤中の名盤」

であると、声を大にして言いたいぐらい、素晴らしいアルバムである。

全16曲が収録されたが、どの曲もシングルとしてリリースされてもおかしくないぐらい、物凄い名曲揃いである。

そして、私が殊の外、大好きなのが、16曲目、つまり、『世に万葉の花が咲くなり』のラストを飾っている、

『CHIRISTMAS TIME FOREVER』

という曲である。

この曲は、1980(昭和55)年の『シャ・ラ・ラ』以来、サザンにとっては、実に12年振りとなる「クリスマス・ソング」なのだが、

個人的には、サザンの歴史上でも5本の指に入るぐらいの名曲中の名曲であると思っている。

という事で、

『CHIRISTMAS TIME FOREVER』

の歌詞を、ご紹介させて頂こう。

 

 

 

『CHIRISTMAS TIME FOREVER』

作詞・作曲:桑田佳祐

唄:サザンオールスターズ

 

見上げる夜空は悲しみあふれて

儚い生命(いのち)の涙できらめく

 

地上の天使が囁く真実

傷跡だらけの翼に託して

 

素敵な過去だけが蘇る

永遠(とわ)なる愛など今は夢なのか

 

I say

Merry Christmas to the world now stars shine forever.

時空(とき)を超えて星は光る

Sing out

Merry Christmas time to learn how love one another.

願い事は今…

Silent Nighe(永遠(とわ)の生命(いのち)を)

 

このまま世界が終わると言うなら

雪降る聖夜も恋には落ちない

 

凍れる波風が吹き寄せる

だけども小船は明日の海を行く

 

I say

Merry Christmas to the world now stars shine forever.

愛しい女性(ひと)のために祈る

Sing out

Merry Christmas time to learn how love one another.

胸に残る夜…

 

Silent Night

Holy Night

Merry Christmas to you all now.

Your dremas come true.

 

 

 

 

…という事であるが、

『CHIRISTMAS TIME FOREVER』

は、1992(平成4)年の、

「丸井のクリスマス」

のCMソングとして起用され、放送された事も有るので、シングルにはなっていないが、聴いた事が有る方も多いと思われる。

前回の記事で書いた通り、1992(平成4)年といえば、

『クリスマスキャロルの頃には』(稲垣潤一)、『いつかのメリークリスマス』(B'z)、『Christmas for you』(前田亘輝)

…など、クリスマス・ソングの当たり年と言っても良いぐらい、素晴らしいクリスマス・ソングが沢山生まれた年だったが、

サザンの『CHIRISTMAS TIME FOREVER』も、それらに負けないぐらい、いや、それらの曲の中でもダントツに素晴らしい曲であると、私は思う。

私は、今までこのブログで、度々、『CHIRISTMAS TIME FOREVER』の素晴らしさについては言及しているので、

「また、その話か」

と思われる方も居ると思うが、何度でも強調させて頂きたい。

「この曲が、シングルとしてリリースされていたらなあ…」

と、私は未だに思っているぐらいである。

 

 

それと、

『CHIRISTMAS TIME FOREVER』

は、詞も曲も、非の打ち所が無いぐらい素晴らしいのだが、

「このまま世界が終わると言うなら 雪降る聖夜も恋には落ちない」

といったフレーズを見ると、桑田佳祐「クリスマス観」がよく表れているというか、

「クリスマス」

というイベントに対して、ちょっとした疑義を呈しているようにも読み取れる。

そこが、桑田らしくて良いなあ…と、私は思っている。

 

<1993(平成5)年11月20日…サザンオールスターズ、通算34枚目のシングル『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』リリース>

 

 

さて、前述の『CHIRISTMAS TIME FOREVER』が世に出た翌年、

1993(平成5)年11月20日に、サザンオールスターズの通算34枚目のシングルとしてリリースされたのが、

『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』

という曲である。

サザンとしては、1980(昭和55)年の『シャ・ラ・ラ』以来、13年振りにシングルとしてリリースされた「クリスマス・ソング」である。

 

 

 

『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』

は、前年(1992年)の『CHIRISTMAS TIME FOREVER』に引き続き、この年(1993年)も2年連続で、

「丸井のクリスマス」

のCMソングとして起用された。

そして、シングルとしてリリースされた事も有り、

『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』の方が、『CHIRISTMAS TIME FOREVER』よりも知名度は高いと思われる。

という事で、

『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』

の歌詞を、ご紹介させて頂こう。

 

 

 

『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』

作詞・作曲:桑田佳祐

唄:サザンオールスターズ

 

遠い夜空の彼方(かなた)に

面影揺れる Lonely Night

白い天使が舞う 永遠(とわ)の世界で

Baby Baby 涙はBlue

 

きっと愛する 誰かの

声が聴こえる Holy Night

心に積もる音(ね)は 魔法のしらべ

Baby Baby 悲しみはGray

 

愛も守れずに 振り向けばいつも

君だけが見える

 

Wish you a merry Christmas.

when you're faraway.

逢えない運命(さだめ)の Holy Night

胸の慕情がせつない夜にも

君は帰らない……

 

暮れゆく年の最後に

夢を叶えて Silent Night

恋人達が待つ 奇蹟を祈り

Baby Baby 涙はBlue

 

恋も語れずに 耳を澄ませたら

風が泣いている

 

Wish you a merry Christmas.

when you're faraway.

絶えなる想いの Silent Night

星が流れて消えゆく瞬間(あいだ)も

君も忘れない……

 

Merry Christmas, but you're faraway.

逢えない運命(さだめ)の Holy Night

(涙のあとに白い雪が降る)

 

Wish you a merry Christmas.

when you're faraway.

見えない絆は……LOVE

(見えない心の絆……)

 

涙のあとには白い雪が降る

誰かの心に今宵鈴が鳴る

 

 

 

…という事であるが、

『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』

という曲は、桑田佳祐自身、あまり気に入っていないようである。

そして、これは私もこのブログで何度も書いているが、

私個人の意見として、『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』よりも、『CHIRISTMAS TIME FOREVER』の方が、断然、出来が良いと思う。

しかし、一般的な知名度が高いのは、『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』の方であろう。

なお、付け加えておくと、『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』も、サザンらしくて良い曲なのは間違いないが、

『CHIRISTMAS TIME FOREVER』という曲が、あまりにも出来が良すぎる「神曲」なので、それと比べてしまうと、『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』は、どうしても分が悪い(?)。

それは、仕方の無い事であろう。

なお、『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』のカップリング曲、

『ゆけ!!力道山』

は、これまたサザンらしく、渋くてカッコイイ曲であり、隠れた名曲である。

機会が有れば、是非ともお聴き頂きたい。

 

<2001(平成13)年7月4日…桑田佳祐、通算6枚目のソロ・シングル『波乗りジョニー』リリース~『波乗りジョニー』はミリオン・セラーの大ヒット>

 

 

 

さて、それから8年後の、2001(平成13)年。

この年(2001年)桑田佳祐は、「第3期ソロ活動」を行なったが、

桑田佳祐はソロとして、夏と冬に、それぞれ1枚ずつシングルをリリースし、両方とも大ヒットさせている。

2001(平成13)年7月4日、桑田佳祐は通算6枚目のシングル、

『波乗りジョニー』

をリリースしたが、この曲はミリオンセラーの大ヒットとなった。

これが、この年(2001年)における、桑田佳祐夏の大ヒット曲であるが、

同年(2001年)冬、桑田佳祐は、またしても大ヒットを飛ばす。

それが、

『白い恋人達』

という、素晴らしい楽曲である。

 

<2001(平成13)年10月24日…桑田佳祐、通算7枚目のソロ・シングル『白い恋人達』リリース~桑田佳祐のソロとして初の「クリスマス・ソング」~『波乗りジョニー』に続き、『白い恋人達』もミリオンセラーの大ヒット>

 

 

2001(平成13)年夏、桑田佳祐は、ソロとして、

『波乗りジョニー』

という曲をリリースし、これがミリオンセラーの大ヒットとなったが、

同年(2001年)10月24日、桑田佳祐は、通算7枚目のソロ・シングルとして、

『白い恋人達』

という楽曲をリリースした。

『白い恋人達』

は、明確に「クリスマス・ソング」として歌われているのではないが、歌詞の内容や楽曲の雰囲気からして、「クリスマス・ソング」と言って差し支えないであろう。

という事で、『白い恋人達』の歌詞を、ご紹介させて頂く。

 

 

 

『白い恋人達』

作詞・作曲:桑田佳祐

唄:桑田佳祐

 

夜に向かって雪が降り積もると

悲しみがそっと胸にこみあげる

涙で心の灯を消して

通り過ぎてく季節を見ていた

 

外はため息さえ凍りついて

冬枯れの街路樹に風が泣く

あの赤レンガの停車場で

二度と帰らない誰かを待ってる, woo…

 

今宵 涙こらえて奏でる愛の Seranade(セレネイド)

今も忘れない恋の歌

雪よもう一度だけこのときめきを Celebrate(セレブレイト)

ひとり泣き濡れた夜に White Love

 

聖なる鐘の音が響く頃に

最果ての街並みを夢に見る

天使が空から降りてきて

春が来る前に微笑みをくれた, woo…

 

心折れないように負けないように Loneliness(ロンリネス)

白い恋人が待っている

だから夢を希望を胸に抱いて Foreverness(フォーエヴァーネス)

辛い毎日がやがて White Love

 

今宵 涙こらえて奏でる愛の Seranade(セレネイド)

今も忘れない恋の歌

せめてもう一度だけこの出発(たびだち)を Celebrate(セレブレイト)

ひとり泣き濡れた冬に White Love, ah…

永遠(とわ)のWhite Love

My Love

 

ただ逢いたくて もうせつなくて

恋しくて…涙

 

 

…という事であるが、

『白い恋人達』

では、桑田佳祐が珍しく、

「ピアノの弾き語り」

に挑戦している。

そして、『白い恋人達』は、歌詞も楽曲の構成も完璧というか、物凄く完成度が高い、素晴らしい曲である。

「桑田さん、本当に凄い曲を作ったな…」

と、この曲がリリースされた時から、私は本当に圧倒されてしまったが、日本のポップス界の「クリスマス・ソング」の歴史に残る、名曲中の名曲と言って良いであろう。

という事で、『白い恋人達』は、『波乗りジョニー』に続き、ミリオンセラーの大ヒットとなったが、2001(平成13)年、桑田佳祐は夏と冬に、それぞれ1枚ずつシングルを出し、両方ともミリオンセラーという離れ業をやってのけた。

「桑田佳祐が、本気を出してクリスマス・ソングを歌うと、これぐらい凄い曲が出来る」

という事を証明してみせたと言って良い。

それにしても、年代順にサザンや桑田佳祐「クリスマス・ソング」を並べてみると、歌詞に「文学性」や深みが増して行っているように思われる。

それが本当に凄いと私は思っている。

 

(つづく)