1992~1996年のサザンとユーミン⑤…1994~1995年『祭りのあと』と『静かなるドン』 | 頑張れ!法政野球部 ~法政大学野球部と東京六大学野球について語るブログ~

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少々マニアックな事なども書くと思いますが、お暇な方は読んでやって下さい。

1992(平成4)~1996(平成8)年、私が10代で、中学生~高校生だった頃、

サザンオールスターズ松任谷由実(ユーミン)が、テレビドラマとのタイアップで大ヒット曲を連発し、サザンとユーミンは、それぞれ「黄金時代」を築いていた。

その頃のサザンとユーミンの活躍にスポットを当て、

「1992~1996年のサザンとユーミン」

というシリーズ記事を連載中である。

 

 

当ブログにて連載中の、

「1992~1996年のサザンとユーミン」

のシリーズで、今まで書いて来た記事は、下記の通りである。

 

①1992年『涙のキッス』と『ずっとあなたが好きだった』

②1993年『真夏の夜の夢』と『誰にも言えない』

③1993年『エロティカ・セブン』と『悪魔のKISS』

④1994年『Hello, my friend』と『君といた夏』

 

そして、今回はこのシリーズの「第5回」として、

1994(平成6)年10月~1995(平成7)年にかけて、日本テレビで「全19回」にわたって放送された、

『静かなるドン』

というドラマと、同ドラマの主題歌だった、桑田佳祐の楽曲、

『祭りのあと』

を、ご紹介させて頂く。

 

 

『静かなるドン』は、昼間はしがないサラリーマン、夜はヤクザの大親分という、

「二重生活」

を送っている男を主人公とした、新田たつおの漫画が原作であり、その主人公・近藤静也の役を、中山秀征が演じた。

そして、近藤静也に思いを寄せるヒロイン・秋野明美の役を、石田ゆり子が演じている。

という事で、「1992~1996年のサザンとユーミン」の「第5回」、「『祭りのあと』と『静かなるドン』」を、ご覧頂こう。

 

<1993(平成5)年10月6日…桑田佳祐、5年振りのソロ・シングル『真夜中のダンディー』リリース>

 

 

 

 

1993(平成5)年7月21日、サザンオールスターズは、

『エロティカ・セブン』『素敵なバーディー(NO NO BIRDY)』

という2枚のシングルを同時発売し、いずれも大ヒットさせたが、

その3ヶ月後、1993(平成5)年10月6日に、桑田佳祐は5年振りとなるソロ・シングル、

『真夜中のダンディー』

をリリースした。

当時、私としては、

「桑田さんが、突然ソロ・シングルを発売したんだな…」

という、ちょっと唐突な印象を受けたが、その桑田佳祐のソロ・シングル『真夜中のダンディー』は、とても渋くてカッコ良い曲であり、

「桑田さんのソロ曲だと、サザンとは全然イメージが違う」

という印象を持った。

そして、この『真夜中のダンディー』が、翌1994(平成6)年における、桑田佳祐本格的な「ソロ活動」の「伏線」となった。

 

<1993(平成5)年11月20日…サザンオールスターズ、通算34枚目のシングル『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』リリース>

 

 

 

 

 

1993(平成5)年11月20日、サザンオールスターズは、通算34枚目のシングル、

『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』

をリリースした。

サザンとしては、本格的なクリスマス・ソングをシングルとして発売するのは初めてである。

この曲も、なかなか良い曲ではあるが、私は、

「サザンのクリスマス・ソング」

としては、更にもっと良い曲が有るのを、声を大にして言っておきたい。

それが、前年(1992年)にリリースされたサザンのアルバム『世に万葉の花が咲くなり』に収録されていた、

『CHRISTMAS TIME FOREVER』

という楽曲である。

 

<1992(平成4)年9月26日リリースの『世に万葉の花が咲くなり』に収録されていた、『CHRISTMAS TIME FOREVER』~サザン史上に残る、「クリスマス・ソング」の名曲中の名曲>

 

 

 

 

 

1992(平成4)年9月26日にリリースされた、サザンオールスターズの通算11枚目のアルバム、

『世に万葉の花が咲くなり』

は、全16曲が収録されているが、どの曲も全部シングルとしてリリースされてもおかしくないぐらいの、「捨て曲無し」の名盤中の名盤であるが、そのラスト16曲目に収録されていたのが、

『CHRISTMAS TIME FOREVER』

という曲である。

この曲は、本当に名曲中の名曲であると、私は思っているが、残念ながら、シングルとしてリリースされてはいないので、サザンファン以外には知名度は低い。

だが、『CHRISTMAS TIME FOREVER』は、1992(平成4)年冬の丸井百貨店のクリスマス・セールのCMソングとして起用されていたので、聴いた事が有る方も多い筈である。

そして、翌1993(平成5)年冬の、丸井百貨店のクリスマス・セールのCMソングとして起用されたのが、『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』だった。

率直に言うと、私としては、この2曲を比較した時に、『CHRISTMAS TIME FOREVER』の方が断然好きである。

「何で、『CHRISTMAS TIME FOREVER』の方を、シングルとしてリリースしてくれなかったのか?」

と、あれから30年ぐらい経った今でも、私は未だに思っているぐらいである。

それはともかくとして、天下の「丸井」のクリスマス・キャンペーン・ソングとして、サザンの異なる2曲の「クリスマス・ソング」が、2年連続で起用されるぐらい、当時のサザンは不動の人気を誇っていた…という事の方が、重要であろう。

 

<1993(平成5)年12月31日~1994(平成6)年1月1日…サザンオールスターズの年越しライブ「しじみのお味噌汁」~原由子の実家の天ぷら屋で出される「しじみのお味噌汁」が元ネタか、或いはユーミン(荒井由実)の『CHINESE SOUP(チャイニーズ・スープ)』が元ネタか!?>

 

 

 

 

1993(平成5)年12月31日~1994(平成6)年1月1日にかけて、

横浜アリーナにて、サザンオールスターズの年越しライブ、

「しじみのお味噌汁」

が開催された。

この時のライブは、TBSで生中継され、当時、私はビデオに録画した「しじみのお味噌汁」のライブを、ビデオテープが擦り切れるぐらい、見まくったものである。

「サザンのライブ、行きたいなあ…」

当時、まだサザンのライブに行った事が無かった私は、サザンのライブに行く事を熱望していた。

 

 

 

 

ところで、サザンの年越しライブのタイトルの、

「しじみのお味噌汁」

というのは、そもそも一体、何なのか?…と思われる方も居るかもしれないが、それには2つの「説」が有るという。

一つは、原由子の実家の天ぷら屋で出される、とても美味しい「しじみのお味噌汁」が元ネタという物であるが、

もう一つは、意外な「説」である。

 

 

 

それは、1975(昭和50)年、荒井由実(ユーミン)の3枚目のアルバム、

『COBALT HOUR(コバルト・アワー)』

に収録されている、

『CHINESE SOUP(チャイニーズ・スープ)』

が、元ネタである…という物だった。

「ユーミンがチャイニーズ・スープなら、サザンは純日本風の『しじみのお味噌汁』で行こう」

という事らしいが、実際は、どちらが「真相」だったのかは不明である。

いずれにせよ、如何にもサザンらしい、「人を食った」ライブのタイトルと言って良い。

 

<1994(平成6)年2月…桑田佳祐の母・昌子さんが享年60歳で死去>

 

 

 

サザンの年越しライブ「しじみのお味噌汁」が、大盛況の内に幕を閉じてから、少し経った頃、

1994(平成6)年2月に、桑田佳祐の母・昌子さんが、享年60歳という若さで亡くなってしまった。

愛するお母さんの急逝に、桑田も大きなショックを受け、この後、桑田は暫く表舞台に出て来なかった。

そして、お母さんを亡くした悲しみを乗り越えるためでもあったのか、

この年(1994年)桑田佳祐は、6年振りとなる本格的な「ソロ活動」を行なう事となる。

 

<1994(平成6)年8月24日…桑田佳祐、通算4枚目のソロ・シングル『月』リリース>

 

 

お母さんを亡くしてから、約半年ほどの沈黙を破り、

1994(平成6)年8月24日、桑田佳祐は通算4枚目のソロ・シングル、

『月』

をリリースした。

私は、この曲を初めて聴いた時、

「何という、寂しげで悲哀に満ちた曲なんだ…」

と、とてもビックリした。

サザンの楽曲が、大衆向けの、

「娯楽小説」

のような物だとすれば、今回、桑田がリリースした『月』は、とても内省的であり、

「純文学」

のような作品であると、私は思った。

つまり、普段のサザンの楽曲とは、全くイメージが違っていた。

『月』は、この楽曲の主人公が、それまで辿って来た人生の足跡を、しみじみと振り返るような曲であるが、そこに明るさは全く無い。

「桑田さん、やっぱりお母さんを亡くした悲しみを、この曲に込めているのかな…」

と、私は思ったものである。

 

<1994(平成6)年9月23日…桑田佳祐、6年振りのソロ・アルバム『孤独の太陽』リリース>

 

 

 

1994(平成6)年9月24日、桑田佳祐は6年振りのソロ・アルバム、

『孤独の太陽』

をリリースした。

このアルバムは、全編を通して、生ギターやハーモニカによる演奏を主体とした(※バンド・サウンドも、いつものサザンとは違違う、質実剛健なサウンドである)、とてもシンプルで渋い楽曲ばかりであり、

「桑田さん、こんな渋いアルバムを出したのか…」

と、当時、私はビックリしてしまい、物凄い衝撃を受けた。

そして私は、『孤独の太陽』を、何百回も聴きまくったものである。

桑田佳祐は、『孤独の太陽』により、ソロ・アーティストとして、更に凄味を増したと、当時、誰もが思ったのではないだろうか。

だが、『孤独の太陽』に収録されていた、

『すべての歌に懺悔しな!!』

という楽曲が、「大騒動」を巻き起こしてしまうのである。

 

<1994(平成6)年…『孤独の太陽』に収録されている『すべての歌に懺悔しな!!』が、特定のアーティストを揶揄しているのではないかと、物議を醸す~矢沢永吉は「大人の対応」を見せたが…?>

 

 

『孤独の太陽』に収録されている『すべての歌に懺悔しな!!』という楽曲に、こんな一節が有る。

「テレビにゃ出ないと言ったのに ドラマの主役にゃ燃えている…」

このフレーズも含め、『すべての歌に懺悔しな!!』は、どう聴いても、特定のアーティストを揶揄していると取られてもおかしくないような歌詞が書かれていた。

私も、初めて聴いた時から、

「これって、もしかして…長渕剛の事とか…?」

という事が、頭をよぎった。

 

 

 

『すべての歌に懺悔しな!!』を巡り、メディアが騒ぎ始めた。

「『すべての歌に懺悔しな!!』の、『テレビにゃ出ないと言ったのに ドラマの主役にゃ燃えている』というのは、矢沢永吉や長渕剛の事を揶揄しているのではないか?」

週刊誌などで、そのような記事が書き立てられらが、当の桑田佳祐は、

「この曲は、誰か特定のアーティストの事を歌ったのではなく、自分も含めた、ミュージシャンという人種そのものを皮肉った物です」

と、釈明した。

この年(1994年)4月~6月期、あの矢沢永吉が、

『アリよさらば』

というドラマに、教師役で主演をしていた事も、騒ぎに拍車をかけた。

桑田は、この状況を受け、すぐに矢沢永吉に謝りに行った。

すると、矢沢永吉は、

「俺は気にしてないよ。桑田君も、大変だったね」

と、至って鷹揚な態度であり、「大人の対応」を見せた。

「流石は、永ちゃん!!」

といった所であるが、もう1人、この曲で「名指し」されたとマスコミに騒がれていた男…長渕剛は、全く違う反応を見せた。

洒落のわからない長渕は、本気でブチギレでしまったのである。

 

<1994(平成6)年…「桑田佳祐VS長渕剛」騒動が勃発>

 

 

 

 

実は、同じ1956(昭和31)年生まれの桑田佳祐長渕剛には、長い「因縁」が有った。

1983(昭和58)年の「ある事件」をキッカケに、長渕は桑田に、深い恨み(?)を抱いていたという。

そして、この度の『すべての歌に懺悔しな!!』を機に、長渕は桑田に対する積年の恨み(?)を雑誌にぶちまけ、

「俺は桑田佳祐を許さない」

と言って、桑田に「宣戦布告」をしてしまった。

ここに、世間を大騒ぎさせた、

「桑田佳祐VS長渕剛」

の大騒動が勃発してしまった。

なお、「桑田佳祐VS長渕剛」の大騒動については、私はこのブログで以前(※2019年)に詳しく書いたので、もしご興味が有れば、お読み頂きたい。

 

<新田たつおが描く、異色のヤクザ漫画、『静かなるドン』~昼はサラリーマン、夜はヤクザの大親分という男の「二重生活」を描く>

 

 

 

さて、ここで『静かなるドン』という漫画について、ご紹介させて頂く。

『静かなるドン』は、新田たつおが描いた漫画であり、

「昼はしながないサラリーマン、夜はヤクザの大親分」

という主人公・近藤静也「二重生活」を描いた作品であり、

「週刊漫画サンデー」にて、1988(昭和63)~2013(平成25)年の25年間の長きにわたり連載され、全「108巻」が刊行された、大人気漫画である。

 

 

 

 

 

 

『静かなるドン』の主人公・近藤静也は、普段は下着メーカーに勤める、平凡なサラリーマンであるが、

実は、父親は「新鮮組」という、約1万人の子分を持つ広域暴力団の総長であり、静也はその1人息子であった。

そして、父親が亡くなったのを機に、近藤静也「新鮮組」の親分の座を受け継いだ。

こうして、彼は実はヤクザの大親分であるという身分を隠し、

「昼間はサラリーマン、夜はヤクザの大親分」

という、「二重生活」を送る事となった。

なお、近藤静也が思いを寄せているのが、同じ会社に勤務する秋野明美という女性である。

明美は、危ない目に有った所を、「ヤクザの大親分」である静也に助けられるが、実は彼が同じ会社に居る、うだつの上がらない男であるという「正体」を知らない。

そして、明美は「ヤクザの大親分」としての静也に惹かれて行き、彼の事を好きになるが、

静也は、自分の「正体」を明美に明かす事が出来ず、しかも、平凡なサラリーマンとしての自分は、明美にはあまり相手にされていない。

その「ねじれ現象」が、『静かなるドン』の面白さの一つであると言えよう。

 

<香川照之が近藤静也役を演じた、Vシネマの『静かなるドン』(1991~1996年、2000~2001年版)>

 

 

『静かなるドン』は、所謂「Vシネマ」として映像化され、

香川照之が近藤静也役、喜多嶋舞が秋野明美役を演じた。これが、

『静かなるドン』(1991~1996年、2000~2001年版)

であるが、中山秀征よりも前に近藤静也を演じていた人こそ、香川照之であった。

後に「怪演」で名を馳せる香川照之らしい役どころであると言えう。

 

<1994(平成6)年10月~1995(平成7)年3月…中山秀征が近藤静也役を演じた、日本テレビ版の『静かなるドン』が放送~桑田佳祐『祭りのあと』が主題歌として起用される>

 

 

 

 

1994(平成6)年10月~1995(平成7)年3月にかけて、日本テレビ版の、

『静かなるドン』

が、「全19回」で放送された。

「昼間は平凡なサラリーマン、夜はヤクザの大親分」

である、主人公・近藤静也を、中山秀征が演じ、

近藤静也が思いを寄せるヒロイン、秋野明美石田ゆり子が演じた。

 

 

 

中山秀征といえば、(※今もそうだが)バラエティー番組のタレントというイメージが強いので、

「ヒデちゃんが、『静かなるドン』の主役って…大丈夫か?」

と、その配役を危惧(?)するような声も上がっていた。

しかし、蓋を開けてみると、中山秀征は近藤静也という難しい役を、なかなか好演していた。

そして、「ヤクザの大親分」としての静也に惹かれて行くが、実はその正体は、同じ会社の、うだつの上がらない同僚である…という事を知らない、ヒロイン・秋野明美を、これまた石田ゆり子が実に魅力的に演じていた。

 

 

 

そして、石田ゆり子は、前述の秋野明美の役と、

近藤静也(中山秀征)が親分を務める「新鮮組」と敵対する、

「鬼州組」の女親分・坂本龍子の役も演じており、

「1人2役」

という大役を果たしていた。

つまり、石田ゆり子という女優は、『静かなるドン』においては、OL役と、ヤクザの女親分という、全く別人の役を演じており、それはそれで大変魅力的であった。

 

 

そして、日本テレビ版『静かなるドン』の主題歌として起用されていたのが、

桑田佳祐のソロ・シングル、

『祭りのあと』

という曲である。

私も大好きな曲であるが、『祭りのあと』については、後述する。

 

<その後の『静かなるドン』について>

 

 

 

 

 

その後の、『静かなるドン』であるが、

中山秀征・石田ゆり子版の『静かなるドン』は、なかなか好評であり、

 

・1995(平成7)年…『静かなるドン リターンズ』

・1996(平成8)年…『静かなるドン フォーエバー』

 

として、日本テレビでスペシャル・ドラマが放送されるに至った。

という事で、ここまで来れば、中山秀征の代表作といえば、『静かなるドン』である…と言っても良いと思われる。

ちなみに、『静かなるドン』は、その後も違うキャストで、多数、映画化や「Vシネマ」化されているが、それらについては本稿の趣旨から外れるので、割愛させて頂く。

なお、スペシャル・ドラマの『静かなるドン』でも、主題歌は桑田佳祐『祭りのあと』であった。

 

<1994(平成6)年10月31日…桑田佳祐、通算5枚目のシングル『祭りのあと』リリース~カップリングは『すべての歌に懺悔しな!!』>

 

 

 

さて、前述の通り、日本テレビ版の『静かなるドン』の主題歌として起用されたのが、

1994(平成6)年10月31日にリリースされた、桑田佳祐の通算5枚目のシングル、

『祭りのあと』

であった。

私は、桑田のソロ曲の中でも、『祭りのあと』は、本当に大好きな曲である。

「大切な人」

への思いを込めた、切ない心情を歌ったような曲であるが、

当時、私が高校生だった頃から大好きな曲だったものの、それから年齢を重ねた今になって聴くと、この曲の込められた「悲哀」も、より一層、伝わって来るような気がして、ますます好きになった。

 

 

なお、『祭りのあと』のカップリング曲として、

何と、既に「桑田佳祐VS長渕剛」の大騒動を巻き起こしていた、

『すべての歌に懺悔しな!!』

が、収録されている。

元々、決まっていた事なのかもしれないが、

「こんなに揉めている曲を、わざわざシングルのカップリングにしなくても…」

と、当時の私は思ったものであった。

…というわけで、それはともかくとして、

最後に『祭りのあと』の歌詞をご紹介させて頂き、今回の記事の締めくくりとさせて頂きたい。

さっきも書いたが、私はこの曲が大好きであり、この曲を聴くと、

「あー、何かわかるわ…」

と、勝手に共感してしまう。

そして、これからも大切に聴いて行きたいと思っている。

 

 

『祭りのあと』

作詞・作曲:桑田佳祐

唄:桑田佳祐

 

情けない男で御免よ

愚にもつかない俺だけど

涙を拭いて 嗚呼 夜汽車に揺れながら

 

飾らないお前に惚れたよ

いつも泣かせたはずなのに

好きだョなんて もう 言葉に出来ない

 

恋も涙も純情も 生きるためには捨てよう

今日も汚れた人ごみに 背中丸めて隠れてる

 

眠れない街に 愛する女性(ひと)がいる

お前だけが死ぬほど好きさ

秋風のSHADOW

終わらない夏に 誰かとめぐり逢う

夢の中で彷徨(さまよ)いながら 涙も枯れ果てた

 

それとなくあの娘(こ)に聞いたよ

誰が大事な男性(ひと)なのか

心の中じゃ 嗚呼 無理だと知りながら

 

フラれてもくじけちゃ駄目だよ

こんなしがない世の中で

振り向くたびに もう 若くはないさと

 

野暮でイナたい人生を 照れることなく語ろう

悪さしながら男なら 粋で優しい馬鹿でいろ

 

底なしの海に 沈めた愛もある

酔い潰れて夜更けに独り

月明かりのWINDOW

悲しみの果てに おぼえた歌もある

胸に残る祭りのあとで 花火は燃え尽きた

 

眠れない街に 愛する女性(ひと)がいる

お前だけが死ぬほど好きさ

秋風のSHADOW

終わらない夏に 誰かとめぐり逢う

夢の中で彷徨(さまよ)いながら 涙も枯れ果てた