慶応は、第4週で法政との壮絶な戦いを制し、
開幕から3カード連続で勝ち点を奪取、勝ち点3を挙げ、優勝争いで一歩リードしたが、
一方、早稲田は東大に危なげなく連勝、勝ち点を2に伸ばした。
<10/1(月)、早稲田の小島、東大に4安打完封勝利>
早稲田-東大の1回戦は、
早稲田が小島、東大は小林大という両先発投手で始まり、
3回表、早稲田が檜村の2点タイムリーで先制すると、
9回表には、岸本がダメ押しの2点タイムリーを放つなど、終始、試合を優位に進めた。
早稲田の小島は、東大打線を4安打に抑え、9奪三振で見事な完封勝利。
早稲田は、大エース・小島の快投で、4-0で東大との初戦を制した。
小島は、これで2試合連続の完封勝利であり、
立教との1回戦の1失点完投勝利、立教との3回戦では4安打完封勝利、東大との1回戦でも4安打完封勝利と、
3試合で、僅か1点しか取られないという、誠に見事な投球で、小島は、都合3試合連続完投勝利となった。
小島は、流石はプロ注目の左腕投手の面目躍如といったところであろう。
<10/2(火)、早稲田の西垣、東大に2安打完封勝利、早稲田が東大に連勝>
早稲田-東大の2回戦は、
早稲田が西垣、東大が有坂という先発投手で試合が始まったが、
3回裏、早稲田が鈴木萌、西岡、池田のタイムリーと、福岡の2ランホームランで、一挙5点を先取。
結局、その5点が決勝点となり、早稲田が5-0で勝ち、東大に連勝した。
早稲田の西垣は、東大打線を僅か2安打、8奪三振に封じ込め、完封勝利を挙げたが、
早稲田は、2試合連続の完封で東大に連勝。
早稲田は、勝ち点を2に伸ばした。
一方、東大は早稲田に2試合連続の零封負けを喫し、開幕6連敗となった。
<優勝争いは慶応が勝ち点3で首位、法政と早稲田が勝ち点2で追走>
法政との壮絶な「10.3決戦」を、サヨナラ勝ちで制しした慶応は、
開幕から3カード連続の勝ち点奪取で、「勝ち点3」となったが、
慶応の残る2カードは、立教と早稲田との対戦であり、
慶応は、2カードで勝ち点を奪うと、文句無しに優勝。
従って、第4週を終わった時点で、
優勝争いは、慶応が一歩リードした形となった。
慶応は、1971年秋~1972年秋以来、46年振りの3連覇達成に向け、大きく視界が開けた格好である。
一方、死闘の末、惜しくも慶応に敗れてしまった法政は、
もし「10.3決戦」を制していれば、勝ち点3で首位に立ち、優勝が大きく近付くところであったが、
法政は慶応に痛恨の敗北を喫してしまい、自力優勝の可能性が消滅。
法政は、優勝争いから一歩後退した。
法政の残る2カードは、立教戦と東大戦だが、
仮に、法政は残る2カードに全勝したとしても、慶応が、何処かで勝ち点を落としてくれなければ、優勝する事は出来ない。
しかも、法政の慶応との対戦は、台風で2日間順延した上、3回戦にまで及ぶ激闘となったため、
次の立教戦は、僅か中2日空けた後、10/6(土)から始まる。
その上、勝率の事を考えると、法政は残る2カードで勝ち点を取る事は勿論必須だが、
勝率の事を考えると、1敗でもすると、非常に厳しい状況に追い込まれる。
つまり、法政としては、もう1敗も出来ない上、たとえ残り試合に全部勝っても、慶応が何処かで勝ち点を落とさない限りは優勝は出来ないわけである。
法政は優勝するためには、崖っぷちに立たされたと言って良い。
果たして、法政は「10.3決戦」の敗北の痛手から立ち直り、
ここから奇跡を起こす事は出来るのであろうか?
一方、早稲田は開幕カードの法政戦こそ勝ち点を落としたものの、
大エース・小島が復調し、立教と東大を破り、勝ち点を2に伸ばした。
早稲田の残る2カードは、早明戦と早慶戦だが、
展開次第によっては、早稲田は、充分に逆転優勝も狙える状況である。
果たして、慶応、法政、早稲田の優勝争いの行方や、如何に!?
<2018秋 東京六大学野球 第4週の結果>
10/1(月) 慶応〇2-1●法政、早稲田〇4-0●東大
10/2(火) 早稲田〇5-0●東大、法政〇8-2●慶応
10/3(水) 慶応〇9-8●法政
<2018秋 東京六大学野球 勝敗表(第4週終了)>
①慶応 6勝2敗 勝ち点3 勝率.750
②法政 5勝3敗1分 勝ち点2 勝率.625
②早稲田 5勝3敗 勝ち点2 勝率.625
④立教 3勝2敗 勝ち点1 勝率.600
⑤明治 1勝4敗1分 勝ち点0 勝率.200
⑥東大 0勝6敗 勝ち点0 勝率.000