蹄のトリミング | HorseGarden縁のブログ

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千葉県山武市にあるブリティッシュスタイルの乗馬クラブです。
日々の馬たちの様子や、クラブでの出来事を綴ります。

縁の馬たちはみんな裸蹄です。
裸蹄とは、蹄鉄を履いていない蹄ということです。
それなので、すり減った蹄鉄を履き替える必要はありません。
しかし、裸足だからといって何もしなくてもいいわけではなく、定期的にトリミングをして整えてあげないと、変形してしまいます。
日々のケアがとても大切ですニコニコ
もちろん、定期的にプロの装蹄師さんにチェックしていただいています。

今日は馬たちの蹄のトリミングをしましたひらめき電球

時間がかかるので、おやつを食べさせながら(^-^;


裸蹄は放っておくと、先端(蹄尖)がとがったり、蹄壁(外側の固い蹄)がひろがってひび割れたりしてきます。
なので、その余分にはみ出たところを切って、丸くヤスリかけします。



蹄鉄を履く馬の場合は、ここは丸くしません。蹄鉄を打つために、平らにやすります。
しかし、裸足の馬の場合は面取りして丸くしておかないと、負荷がかかり、ひび割れや変形のもとになってしまいます。

裸蹄が目指すところは、野性馬(正確には家畜馬が野生化したそうです。)であるマスタングの蹄であるといわれています。

↑「Making Natural Hoof Care Work for You」より

固い地面を一日中動き回る野性馬は、何もしなくても蹄は丸く整っています。
これをマスタングロールといいます。
(英語の文献を読んだので、正しく解釈できているかわかりませんが…)
しかし、家畜馬の場合、マスタングのように固い地面を何十キロも動くわけではないので、自然に丸くはなりません。
人が手を加えることが必要です。

蹄の左右のバランスも重要です。
旭の場合、内側のかかとが高いので、ここも削って左右均等にしなくてはいけません。
脚を持ち上げて、蹄の真後ろから見て平らになるように、はみ出しているところを削ります。




本当は蹄叉が地面につくように削るのですが、そこまでは装蹄師さんにお任せします。

トリミング後。
まだ少し蹄尖の丸みが足りない気がしますが、今日はこの辺りで終わりにしました。


旭→「あの…おやつなくなったんですけど、まだやります?」
もう少しねウインク


蹄叉も整えます。
ここの溝に汚れがたまらないようにするために、蹄叉の角を落とします。


右前肢。


裸蹄について勉強し始めたのはマーベルを裸足にした時でした。
装蹄師さんに見ていただけるのは月に一度くらい。毎日様子を見てもらえるわけではありません。
日々、どのように管理したらいいか調べるために、とにかく文献を読みまくりました。
しかし、日本語のものはなく、英語の文献ばかり(>_<)
装蹄師さんに見ていただきながら、マーベルにも教わりながら、手さぐりでしたが、裸蹄をどのように維持していけばよいか教えてもらえたように思います。

しかし、私たちは蹄のプロではありません。
装蹄師さんとしっかり連携して、日々のケアで私たちにできることをし、健康な蹄をキープしていこうと思います。