たのしいホルン

たのしいホルン

楽器のおたく話(Kruspe)や日常のことを綴っているブログです。
もっと楽しくホルンが吹きたい!プロオケってどんな世界なのだろう?
初心者だけどホルンが吹いてみたい!・・・このブログを通してそういったこともお伝え出来ればと思っています。

来年2026年8月30日(日) 午後1時半開演(予定)

都内、新大久保の管楽器ダクさんの地下ホール

「スペースDo」にて

第15回クルスペホルンアンサンブルを開催予定です。

 

ちょうど1年先の話となりますが、

オールドクルスペの響きに興味ある方々、

(そうでない方々も(^^;)

是非ご来場ください。

オールドクルスペが10本以上揃うのは、

おそらく世界中探してもココだけ(^^;かと思います。

 

入場無料です。

 

また、オールドクルスペをお持ちの方で、

詳細などお知りになりたい方は

是非楽器を持ってご来場ください。

完璧ではありませんが、

鑑定(^^;させていただきます。

ご自分の持つ楽器の素性、知りたいと思いませんか?

興味のあるかたは、是非是非!

 

 

ところで・・・クルスペホルンで、

「オールド」と名の付くのは

どこまでか!?問題(^^;(狭い仲間内での話題です)。

 

我々が学生時代だった今から約45年前

(もう少しで「半世紀」・・・重い言葉です(^^;)、

まだシュナイダー氏はご存命だったので、

シュナイダー氏の製作されたものは、

「ニュークルスペ」と言っていました。

(のち判明したのは、シュナイダー氏、

戦前からクルスペで楽器を作っていましたので

シュナイダー氏の作品が全てニューという

訳ではなかったことがわかりましたが・・・)

オールドは

「戦後のオールド」

(私の師匠の楽器等)と

「戦前のオールド」

(当時日本には数本しかなかった)

として区別していました。

ところが、もう約半世紀も経ちますと、

シュナイダー氏の作品もほぼオールド(^^;。

かろうじて、ヘルドマン氏の作品が、

「ニュー???」

ただ、現在のクルスペ工房を「ニュー」

(工房主様はそんな感覚はないと思います!(^^;)

だとすると、ヘルドマン氏の作品も

近年に近い「オールド???」。

なにせヘルドマン氏の作品も

初期のものからは40年以上も経っていますので。

 

現在プロプレーヤーやアマチュアのホルン吹きの

皆様が使用されている楽器は、使っていても、

ほぼ、ここ10年以内程度であることを考えると、

40年はやはりオールドなのでしょうか?。

今ホルンの世界に飛び込んだ方々にとっては

ヘルドマン氏の作品も「オールド」でしょうね!

 

私個人的には、シュナイダー氏の作品までが

「戦後のオールド」という感覚でしょうか?

 

それでも、自分が最初に入手できたクルスペが

シュナイダー氏の新品だったため、

シュナイダー氏はどうしても世代的に

近い感覚があるので、なんとなく

オールド感はないのですが・・・(^^;。

 

 

さて、現場(^^;を離れて1年半。

ほぼホルンは吹いていませんので、

音楽界事情には、全く疎くなりました。

(ま、元々詳しくはありませんが(^^;)

 

それでも、オールドクルスペのホルン情報に

関しては、思い出したように入ってくるので、

それなりについて行けます・・・

 

ところが・・・楽器の価格については、

最近聞いた話に、驚愕しております。

都内の楽器店の方々とのつきあいは

細々と続いてはいますが、

先日久々に、クルスペ以外の楽器についての

お話しを聞く機会がありました。

ホルンの定価(希望小売価格とか)が、

なんと200万を越えている!!!とのことです。

ここ2~3年で軒並み、各メーカーが

値上げしているそうです。

(もちろん円安の影響もあるでしょうが)

他にも、前には50万で購入できていた

メーカーも今は定価100万越えだそうです。

これに伴い、当然中古価格も上昇。

ホルンを買うのに、なかなか大変な

時代になってきたなぁ・・・と。

もちろん他の楽器も当然値上がりは

していることと思います。

 

音楽を楽しむために使う楽器。

値上がりは仕方はないのでしょうが・・・

多くの皆様に、自分に合う楽器が見つかると

いいなぁ、と思う今日この頃です!

2025/5/11(日)クリエート浜松にて

第14回クルスペホルンアンサンブル

無事?終了いたしました。

ご来場いただきましたお客様、

本当にありがとうございました。

また、お手伝いいただいた、

メンバーのご友人様、ご家族様にも

深く感謝いたしますm(_ _)m。

 

アンコール2曲の演奏も

楽器を持ってきていただいた

4名の皆様にご参加いただき、

ありがとうございました。

 

おそらく・・・

本田さんもきっと会場に

いらしていたと思います!

(見えた人もいたようで(^^;(^^;(^^;)

私も気は感じました(^^;。

 

コロナや台風などで延期延期と

続いた演奏会が、やっと

開催できてホッとしています。

 

この長い間、我慢?してきた

メンバーの皆様にも感謝感謝です。

 

 

クルスペという楽器、

もちろん現工房はまだ存在しますが、

いわゆる、オールドクルスペと言われる

(我々世代はオールドというと

 戦前モノでしたが、今は戦後の東ドイツ時代

 のものも、りっぱ?なオールドですね)

楽器は、すでに60年~100年経ち、

本田さんがいなければ、生き返ることも

ない楽器達を使った、

こんな演奏会もできないはずでした。

そういう意味でも、我々のメンバーだった

本田さんには感謝してもしきれない思いです。

そんな本田さんの好きだった曲を

演奏できたことは幸せでした。

 

また今後も、クルスペホルンアンサンブルは

出来る限り、続けていきたいと思っています。

 

とりあえず、来年には都内での演奏会を

考えています。

(まだ場所・期間は全く未定です)

もし少しでも、この古い楽器達の

アンサンブルに興味があれば、

是非ご来場くださいませ。

お待ちしています。

 

ちなみに、私は詳しくないし、

見てはないのですが・・・

我々メンバーの一人が、

X旧ツイッターで、我々の活動を

顔伏せ(^^;(^^;で、

アップしているらしいです。

興味あれば是非ご覧ください。

 

 

 

昨年8/31に開催を予定していた演奏会は

台風のため中止となりました。

予定されていた皆様方々、ご容赦くださいませ。

 

今回は、そのリベンジ演奏会です。

 

場所も内容も全く同じです。

 

とりあえず再掲させていただきます。

 

*************************************************

 

「クルスペホルンアンサンブル」の演奏を

やっと復活することになりました。

当時、一時「リビルドホルンアンサブル」と

名前を変えていましたが、この度、

現クルスペ工房のほうから、

以下の文を掲載することで、アンサンブル名を

使わせていただくことになりました。

 

"all members of this ensemble are just enthusiasts

playing Ed.Kruspe instruments、

and it is not an ensemble of the Kruspe company."

「アンサンブルメンバーは全員クルスペを

使用する愛好家ですが、クルスペ工房の

アンサンブル団体ではありません」

 

 

「クルスペホルンアンサンブル 第14回 演奏会」

今回は、我々全ての楽器をメンテナンスしていただいた

本田マイスターの愛したホルンアンサンブル集と銘打ち、

本田さんを偲んで演奏したいと思っています。

アンコールでは、

ベートーヴェン:自然における神の栄光

プンパーディンク:夕べの祈り

を、会場にいらっしゃったみなさんで、

ご一緒に演奏したいと思っています。

もしよろしかったら、是非楽器をご持参で

おいでくださると嬉しいです。

 

日時:2025年5月11日(日) 13時半開演

場所:静岡県浜松市「クリエート浜松」

全席自由・入場無料です。

皆様とお会いできるのを

楽しみにしています!

【演奏会中止のお知らせ】

2024年8月31日(土)13時半 

静岡県浜松市「クリエート浜松」で開催予定でした

第14回クルスペホルンアンサンブル演奏会は

台風10号の影響により「中止」とさせていただきます。

中止ではありますが「延期」と考えています。

ご来場を予定されていた皆様には大変ご迷惑をおかけします。

また次回のご来場お待ちしています。

 

 

なんと!3年ぶりの投稿です(^^;。

その間コロナなどいろいろな出来事がありました。

そして今年2024年1月を持ちまして、

39年在籍していた東京フィルハーモニー交響楽団を、

無事?卒業(退団)いたしました。

39年間お世話になった多くの方々に感謝しています。

ありがとうございました。

 

さて「クルスペホルンアンサンブル」の演奏を

やっと復活することになりました。

当時、一時「リビルドホルンアンサブル」と

名前を変えていましたが、この度、

現クルスペ工房のほうから、

以下の文を掲載することで、アンサンブル名を

使わせていただくことになりました。

 

"all members of this ensemble are just enthusiasts

playing Ed.Kruspe instruments、

and it is not an ensemble of the Kruspe company."

「アンサンブルメンバーは全員クルスペを

使用する愛好家ですが、クルスペ工房の

アンサンブル団体ではありません」

 

以下演奏会のコマーシャルと、

出来上がったチラシです。

 

「クルスペホルンアンサンブル 第14回 演奏会」

今回は、我々全ての楽器をメンテナンスしていただいた

本田マイスターの愛したホルンアンサンブル集を銘打ち、

本田さんを偲んで演奏したいと思っています。

アンコールでは、

ベートーヴェン:自然における神の栄光

プンパーディンク:夕べの祈り

を、会場にいらっしゃったみなさんで、

ご一緒に演奏したいと思っています。

もしよろしかったら、是非楽器をご持参で

おいでくださると嬉しいです。

 

日時:2024年8月31日(土) 13時半開演

場所:静岡県浜松市「クリエート浜松」

全席自由・入場無料です。

皆様とお会いできるのを

楽しみにしています!

 

 

 

 

世の中には、その分野でしか通用しない、専門用語・・・業界用語・・・

ま、隠語と言いますか・・・

最近、横文字の多さに辟易しています。日本語でいいのにー・・・

と思ってしまうのは年寄りの僻みでしょうか?(^^;

 

ちなみに、文字を逆さにして言う言い方は、

テレビ業界だけでなく、音楽業界も同じです。ですので

      「まいう~」

などは、私が大学に入学した頃(もう40数年前(^^;)には、

普通に使っていましたね。逆に最近、先輩から教わり、多用していた

逆さ言葉は使わなくなったようです。

 

若い楽器奏者の方に

「これっていくらくらいで買えるんですか?」と聞かれ、ついつい

「G千くらいだよ」と言ったら通じませんでしたから(^^;(^^;(^^;。

ま、自分でもG千なんて、かなり久々に使った言葉でしたけど・・・。

最近の音大生には通じるのでしょうか???

   

   イタリア語のドレミファソラシド

   日本語でハニホヘトイロ(←日本語だと逆に戸惑う(^^;)

   音階のドイツ語読み

   CDEFGAH

   (ツェー、デー、エー、エフ、ゲー、アー、ハー)

   これをお金の金額に当てはめた、音楽業界独特の用語。

   つまり、G千(げーせん)は、5000円のこと。

   G万(げーまん)は50000円。

   G万G千で、5万5千円。ちなみに音階読みに8.9はないので、

   8は「1オクターブ」の「オク」、

   9はどうしようもないので「ナイン」(^^;(^^;(^^;

   だんだんどうでもよくなってきます(^^;。

   ちなみに最近この言い方をする人、ほぼいなくなりました(^^;。

 

さて、我々の時代と現在のホルン吹きの皆様とは

違う言い方をする言葉。というか・・・言い方・・・ですね。

 

まず、マウスピース。

ホルン吹きに関わらず、管楽器奏者には当たり前の専門用語。

「マウスピース」

一般の方がすぐ想像するのは、歯の矯正や歯ぎしりの

矯正するものとしての器具、

あとはボクシングの時に口にはめるもの、とかでしょう。

管楽器奏者にとっては楽器を吹く上で楽器と並び、

最も重要なパーツですので、

マウスピースと聞くと、もちろん真っ先に、

というか当然こちらを想像します。

 

で、これを我々世代は、省略なしに

「マウスピース」と呼んでいますし、

現在でもそうです。

 

ところが、若い奏者は、これを「マッピ」というそうです。

私は最初、なんのことか分かりませんでした(^^;。

この言い方には、いまだ慣れません(^^;(^^;(^^;し、

私自身は使いませんね・・・。

 

さて、面白いのは、メーカー(楽器工房)の読み方。

一番不思議だったのが、

ドイツの老舗ホルンメーカー

 

「ハンス・ホイヤー」です。

 

もちろん戦前からあるメーカーですが、

このメーカー名は、当然、マイスターの本名です。

ですので、ハンス・ホイヤーさんが作っていた楽器です。

 

エドワルド・クルスペ

フリッツ・クノッフ

ヴァルター・メーニッヒ

オスカー・ライスマン

等々・・・

全て、マイスターご本人達の名前が

そのままメーカー名になっています。

 

これらは、普通、

クルスペ、クノッフ・メーニッヒ・ライスマンと呼びます。

 

当然、ハンス・ホイヤーも我々は、「ホイヤー」と呼びますし、

今でもホイヤーです。

 

ところが、我々世代から、10年位後輩の世代になりますと、

なぜか「ハンス」と言われているらしいのです。

これが不思議で仕方ない!(^^;

 

なぜホイヤーだけが、通常の苗字でなく、

名前のほうで呼ばれるようになったのか???

 

こちらが

 

「あ、そのお持ちの楽器、ホイヤーだね」 と聞くと、

 

「いいえ、ハンスなんですよー」 と、

 

頓珍漢な受け答えになったことが何度かあります(^^;。

これは、いまだに、私が理解できない、謎です(^^;(^^;(^^;。

なぜそうなったのか?誰か教えてくださいm(_ _)m

 

さて、ホルンは現在、ダブルホルンが主流です。

ダブルホルンというのは、F管とB管を両方使える、

画期的(^^;な発明品で、

左親指キーで、このFとBの切り替えを行います。

(もちろん、これを発明したのは、フリッツ・クルスペです)

 

1900年代初頭に完成したこのシステムは、

当時のホルンの立場(^^;を反映して、基本はF管です。

ですので、キーを押さない状態がF管で、

キーを押すとB管になります。

 

クルスペ工房では、このシステム、

変更することなしに長年このままでした。

戦後、やっと両方ができるようにロータリーの

変更がおこなわれたので、クルスペでは、

切り替え可能ロータリーになったのは戦後となります。

(他のメーカーについては勉強不足で分かりません。スミマセン)

 

現代では、どのメーカーのダブルホルンも、

FBどちらにもなるようになっています。

 

  (↑ クルスペの1930年代のFB切り替えシステム

     これはオープンFでしか使用できません )

 

さて、前置きが長くなりましたが、

 

このFB切り替えシステムでの「専門用語?」(^^;

左手親指キーで、F管とB管を切り替える時の言い方!

 

我々世代は、当然

 

「オープンF」 「オープンB」

 

です。これしか言いようがなかったのです。

 

が・・・いつからか、これを

「押しF」 「押しB」 という言い方が主流?になったらしいのです(^^;。

 

年寄りは横文字を使わず、日本語でいいではないか!と

言った手前、なんですが(^^;・・・

我々は「オープン」と言い、最近の若い人が「押し」と使う。

面白いもんですね。

 

勘違いのないよう以下まとめておきます。

 

「ダブルホルンのFBを切り替える左親指のキー」

 

 

「オープンF」 = 「押しB」

「オープンB」 = 「押しF」

 

です。お間違いなきよう(^^;(^^;(^^;

 

ちなみに、あなたは、どちらでお使いですか?

 

これもお国による歴史的なもの、楽器の使い方、考え方、用途、

諸々の条件で、どちらにするか自由ですが、

基本、ホルンはF管で考えることが多いので、

オープンFが多いのではないかと思います。

ただ、ヨーロッパなどは一時、B管が主流になったもので、

オープンBも増えたので、

その流れでオープンBの方も多くいるでしょう。

 

ちなみに、現在のホルンでは、圧倒的にB管を使います。

使用率からいうと、8~9割はB管メインです。

ただ、アメリカなどは、F管を中心にすることが多く、いまだに、

五線の中の実音DまではF管を使うことが多いらしいです。

 

これらは、良い悪いの問題でなく、

そのホルン吹きの考え方の問題です。

ですので、

どちらが、正しいの間違っているということでは決してありません。

 

ただ、コレも世界のホルン奏者全員にアンケート取れたら、

是非、どちらで吹いているのか、聞いてみたい質問ですね!

 

私の予想としては、7割オープンF、3割オープンBですかね。

皆様はどちらでお使いですか?

 

 

クルスペファンタジーはこちらで改訂版を続々(^^;追加中です。

超オタク記事に興味のある方はご覧くださいませ。

kruspefantasyのblog (livedoor.blog)

D.R.G.M」→「Deutsches Reichs Gebrauchs Muster」の略です。ベルリンの帝国特許庁は10年間特許保護を提供する「ドイツ帝国特許」(D.R.P.)を1877年に作り、加えて1891年に「ドイツ帝国意匠登録」(D.R.M.G.)を導入しました。このD.R.G.Mは、1891年から1944年まで使われました。ドイツのある古いおもちゃ屋さんのサイトで発見したのですが、このD.R.G.Mが年代ごとに、何番から何番までの登録がある、という表があります(下図参照)。

 

 

最初の年1891年は2056番まで。そして最後の年となった1944年は1536387-1538970。53年間で桁が3桁も増えたのですね(^^;。さてクルスペホルンのこのD.R.G.M。いったいいくつ取ったのでしょう。確実に分かっている範囲ですと、

 

D.R.G.M.   84240(1897)

D.R.G.M.  182267(1902)

D.R.G.M.  232038(1904)

D.R.G.M.  295125(1906)

D.R.G.M.  888990(1924)

D.R.G.M.  964253(1926)

D.R.G.M. 1027194(1928)

 

となります。この番号と年代表を照らし合わせると、


D.R.G.M.

Deutsche Reich Gebrauchs Muster

(クルスペホルンが関係する年代を抜き出したもの)

1897 67053 - 85651

1898 85652 - 108672

1899 108673 - 126198

1900 126199 - 144790

1901 144791 - 165285

1902 165286 - 189298

1903 189299 - 214121

1904 214122 - 238941

1905 238942 - 266693

1906 266694 - 294709

1907 294710 – 325053

1908 325054 - 360057

1909 360058 - 402990

1910 402991 - 445285

1911 445286 - 490792

1912 490793 - 534165

1913 534166 - 582561

1914 582562 - 621440

1915 621441 - 640793

1916 640794 - 656863

1917 656864 - 673159

1918 673160 - 688628

1919 688629 - 727717

1920 727718 - 761167

1921 761168 - 801527

1922 801528 - 834056

1923 834057 - 861682

1924 861683 - 893495

1925 893496 - 933595

1926 933596 - 974245

1927 974246 - 1015246

1928 1015247 - 1056593

 

間違いない!・・・と思いきや、なんと「295125」は1906年ではなく、1907年の番号になります!(が、多くの資料では1906年になっています)。

 

ともあれ、このD.R.G.M、現在の感覚と、この当時の感覚とは当然違いますし、国も違うので、どのようなものであるかは、理解することは難しいです。あえて簡単に言えば「登録商標」でしょう。当時のドイツでこれがどこまで制限を持つものであるかは専門分野の方にお任せするとして(^^;、クルスペはこの登録商標をホルンだけ(クルスペでは他にもトロンボーンやテューバなどのシステムで登録商標を取っています)でもこれだけ取っています。そして世界初のダブルホルンを売り出した1897年から1930年代前後までの楽器の多くに、このD.R.G.Mがベルのマークの下に彫ってあります。昔はオークションの出品時に、この番号を製造番号と勘違いして書いてあることが多々ありました。番号が彫ってあれば、普通はそう思いますよね。D.R.G.Mが使われた(登録済)のが1944年までですが、クルスペ工房では、1930年頃には楽器にこの番号を彫らなくなっています。ヴェンドラーが正式にクルスペを継いだのが、1928年(実際は1924年頃には実権を握っていたらしい)ですので、ヴェンドラー時代以降だんだんとこの番号を彫らなくなって行ったようです。実際自分の名を冠したモデルを作ってD.R.G.Mを取っていますし、初期のヴェンドラーモデルにはD.R.G.M 888990が彫られていましたので、なぜ1930年前後でこの文字を彫らなくなったのかは不明です。ただ単に彫る手間を省くようになったのか?世界恐慌やナチスドイツ台頭などの世相に関係があったのか?ともあれ、クルスペの製作年を特定するのに、このD.R.G.Mの彫りは大事な要素になりますね。また当然ながら、この番号が彫ってある楽器はそれ以前に存在することはありませんので、製作年を知る拠り所にもなります。ただ・・・結構いい加減なことも多々あったようで(^^;、彫りの番号を間違えるとか、打ち間違えとか、全くない訳ではありません。現にヘルドマン氏に聞いた話・・・そういうこともあったそうです(^^;(^^;(^^;。

現在も受注生産でカタログ上に存在するヤマハのセミダブルホルン「YHR-841」。このモデルは1985~86年頃に作られ、発売され、すでに35年近く形をほぼ変えずに現在に至っています。実はこのヤマハ初のセミダブルホルン、私の師匠である安原正幸氏が「ヨーロッパの多くのホルン工房では、ほぼ全ての工房でセミダブルを作っているのに、日本の一流メーカーであるヤマハにセミダブルがないのはおかしい!」ということから、ヤマハが動き出したという経緯があります。言い出しっぺ(^^;が師匠だったので、師匠の持つ、クルスペのセミダブルを研究材料に差し出し(^^;、当時のヤマハの素晴らしい技術でこの楽器を研究し、ヤマハのセミダブルを作り上げました。その研究のモデルになったのが、当時師匠の所有だった、クルスペのセミダブル「ヴェンドラーモデル」です。当時、私も師匠の家に頻繁に出入りしていて、その時にこの楽器の来歴などを聞き、何度も吹いては、やはりオールドは凄いな、と感激したものでした。この当時、クルスペは「幻の名器」と言われ、日本ではなかなか入手できない楽器でした。当時は東ドイツの時代で、共産圏の国からの輸入は大変だったということ、また政治的な問題もあったと思います。そんな中、師匠は当時のソビエトのオケ(東ドイツのオケだったか?)のホルン吹きが持ち込んだ、この楽器を入手しました。師匠はBシングルホルン吹きでしたから、セミダブルは必要ありませんでしたが、当時、戦前のオールドなどほとんど入手困難な時代でしたので、本当のオールドということで入手されたようです。ロータリーはすでに減ってスカスカ、ベルも激しく潰れてはいましたが、それでも出る音はビロードのように柔らかく、夢心地になったものです。「先生はセミはいらないでしょ?私に譲ってください!!!」と何度もおねだりしたものですが「オレにとっても初めての戦前のオールドだからナ!ワシも飛んでるし!!!」(師匠のBシングルは1957年頃の戦後のもので、ベルカット仕様だったので、マークは「リボンマーク」。ワシは飛んでいなかった)と言われて相手にされませんでした(^^;。この楽器は、管楽器専門誌「パイパーズ」の1987年73号の「僕が出会ったホルンと銘器クルスペ」という記事の中で写真付きで紹介されています。昭一さんがインタビュアーで師匠が語るという、我々弟子連に取っては師匠のことを知る貴重な記事でした(と言いつつ、これらの話はすでに師匠から直接何度も聞かされてはいましたが(^^;)。この記事の紹介文では、この楽器を1920年代のエドワルドの作品と書いてありますが、後々いろいろな事実が明らかになってからは、もう少し後の1940年代前後のものと分かりました。もちろん、エドワルドの時代ではなく(この頃はまだダブルホルンさえなかった)、ヴェンドラー時代のもので、もちろんヴェンドラー自身が作った訳ではなく、当時の職人さん達の手によるものです。面白い話があります。当時は情報も少なく、シュナイダーの前の職人がエドワルドだったと言われていました。師匠はご自身の持つ1950~60年頃のカタログに載っているクルスペの職人の写真を「エドワルド」と信じていましたが(それは当然で、ワルター・メーニッヒ、フリッツ・クノッフ、ハンス・ホイヤーらが確かにご本人の写真で載っていて、エドワルド・クルスペと名前の下に、ホルンを組み立てている人がいれば、普通エドワルドだと思いますよね!)、のち、ペーター・ダム氏が師匠の家を訪れた時、ダム氏が師匠の持つカタログを見て、クルスペの写真を見たとたん「おー!シュナイダー氏だね!」と言われて、始めてその写真の人がシュナイダーだったと分かったとか!(ダム氏は当然シュナイダーご本人と会っていますからね(^^;)。しかも、そのカタログ、ダム氏自身(若い時にホイヤーの5Vフルダブルを持っている写真)も載っていたので、ご本人を目の前にして笑った・・・とか。そんな訳でこの楽器の来歴などをもっと知りたくなり、現在の所有者A氏に頼んで現物を拝見することになりました。当時自分も吹いて実物を見ていたのに、さすがに35年以上前のことで、もちろんクルスペに関して全く無知でしたので、覚えていなかったのですが、こうしてじっくり眺めると、いろいろ新たな発見が。覚えていたのは、外管まで全て黄色で作られていたこと。確かにこの手の作り方は、他の工房でもありますが、ことクルスペに関して言えば、かなり少ないです。というか、基本どこの工房でも、基本、外管にはニッケルを使います。外管にニッケルが常識とは言え、なぜそうなるのか?は正直分かりませんが、おそらく、音程調節や水を抜くために常にこすれるので、内管と同じ素材では両方が減ってしまうため・・・か、同じ素材だと滑りが悪くなる・・・か、全体の耐久性、もっと深いところで音色のため・・・か・・・などなどと推察できますが、正解は分かりません。もしかして、作る時、たまたま素材がコレしかなかったから、というロマンのない理由かもしれません(^^;。実際、一部の部品だけ違う素材で作られていることが戦後の楽器には多いのですが、これは、間違いなく部品の供給がなかった、ということですので、あながち間違った推論ではないでしょう・・・。あとは、キー台座裏の4桁の番号、ワシマークの彫り、作り方などから判断すると、やはり1940年前後の作と言えるのではないでしょうか。師匠の元にこの楽器が帰ってきた時は、ヤマハのほうでOH済でしたので、楽器としては完璧に使えるものとして戻ってきました。今吹いても、とにかく素晴らしい!クルスペは黄色でも、赤っぽいダークで柔らかい音がします。このまま仕事ですぐにでも使える超名器です。

楽器をこころよく貸してくださったM・A氏に感謝m(_ _)m。

 

尚、ヤマハYHR-841のカタログはこちらからご覧になれます。↓

https://jp.yamaha.com/files/download/brochure/1/874211/-BHA2104.pdf

 

昨日の続編(^^;です。

 

昨日のブログで書いた

クルスペがプリントされたブランケット。

これを見て、浜松のKさんから

連絡を頂き、このブランケットを作っている

サイトを教えて頂きました

(Kさんありがとうございます)。

 

https://avathread.uk/?s=horn&post_type=product

 

どうやら自分の好きな図柄で作ってもらえるようです。

その中にあったホルン。これヤマハYHR567ですね!

 

 

しかもヤマハのカタログからの引用ですね。

ロータリーキャップの陰影が、まさにカタログと同じ!

しかし昔から、ヤマハのカタログは、

ホルンのキャップにこの影、写しますね(わざと?(^^;)。

 

昔のヨーロッパ、アメリカの修理工房などで、

ロータリーが、ぶれてきたら、キャップに穴を開けて、

ネジを食い込ませ、ロータリー調整をする方法が

用いられてきましたが、

ヤマハホルンのカタログ写真を見ると、

キャップにネジがあるように見えて、

ドッキリさせられたものです。

 

更にビックリしたのは、

私が入手した昨日のクルスペ、プレホーナーのプリント。

なんと、私がよく参考にさせて頂いている、

あるホルン研究サイトにある写真でした!

 

パッチ位置、親指のカバー、ベルの歪み、

青サビの位置、全て一致しました(^^;。

 

つまりこれは、実物を写真に撮って

プリントしたものでなく、

ネットの写真を使ったものです。

 

問題は無いのか?な?(^^;・・・。

 

ともあれ、出どころがはっきりわかった・・・イエ・・・

わかってしまった、のは、とりあえず良かった?

・・・のか?(^^;

 

このホルン研究サイトは、

昔からアップされているもので、

クルスペに関してももちろんですが、

ホルン全般に、超オタク・・・失礼・・・

超詳しく、深く、ホルンのことを学べるサイトです。

私はこちらで読ませていただく度、

ワクワクが止まらなくなります。

 

もちろん全て英文ですので

昔は全く読む気にもなりませんでしたが、

最近のパソコンはおりこうさんで、

かなり良い翻訳をやってくれます・・・

ただ・・・ホルンの場合、専門用語が多いので

ホルン吹き以外の方は「なんじゃこりゃ」に

なってしまいますけど・・・(^^;。

 

ほんの少し前までは

「ダブルホルン」は「二重の角」でしたし

「トリプルホルン」なんて「3角」(^^;。

「クルーク」にいたっては「詐欺師」ですから(^^;。

 

ともあれ、私が非常にお世話になっている

サイトの中の写真が、購入したブランケットに

プリントしてあったのだから、ひとつの「縁}?

楽器との出会いは人と同じく

「縁」と申しますから!!!

ネットオークション・・・使っていますか?

 

今の世の中では、必須アイテムでしょうか。

私もよく利用しています。

特にオールドクルスペなど、新品がないもの(^^;は、

これに頼ることが多いですね。

 

先日eBayで、「クルスペ」を検索していたら

  (全く詳しくないのですが、おそらく、

   ロック関係で「リチャード・クルスペ」さん

   は、よく現れます(^^;)、

アメリカからの出品で、縦約90cm×横約70cmの

大きな「ブランケット」がヒットしました。

なぜ「クルスペ」で「ブランケット」???

と思ったら、なんと図柄に大きくホルンが!!!

 

で、この楽器がなんとクルスペ!!!

しかも・・・プレホーナー!!!

しかも・・・これ、実際使われている(た?(^^;)

実物をプリントしたもの。

なにせ、ベルに穴の開いた修理の

パッチ(あてがね)があるし、

ベル本体はかなり潰れたものを修理した

跡があり、シワシワ(^^;。

使われている支柱や部品、曲げ方、

ベルの太さ、等々から、

おそらく1910年代~1920年代の楽器。

ところどころ青さびの浮く、

使用感抜群(^^;の古いものです。

なぜ、こんなボロい(失礼)楽器を

このようなブランケットに

プリントしたのか???

 

この

  「just a girl who loves her」

  (これがメーカー名なのかどうか

   ブランドには全く興味が

   ないので、分かりませんが・・・)

の下に、

ハッキリ「クルスペ巻き」と

ありますので、

おそらく、かなりホルンには

詳しい方かと!(^^;(^^;(^^;

 

いや~これを作った方にお会いして、

楽器を見せていただきたいものです!

 

で・・・こんな理由で、

ついつい、夜中にポチッと・・・・・

 

昔からホルンに関係するモノは

ついつい買ってしまうクセが・・・

 

ネットオークション おそるべし!