7月28日に、
都内半蔵門駅そばの会場で、南雲吉則医師とのコラボで講演します。
講演会の内容は以下の通りです。
南雲吉則先生「私たちはどうやって生まれたのか」
私首藤久義「漢字から学ぶ命の大切さ」
7月28日午後6時開場。南雲クリニック6階イベントホール(半蔵門駅歩4分)。
会費2000円。懇親会費2000円(命の食事付き。健康食なのに美味!)
申し込みは、
https://ws.formzu.net/fgen/S17510021
あるいは、下記のメルアドにお願いします。
inochi.shokuji@gmail.com
私は、南雲先生との出会い以来、南雲流健康法を実践して贅肉が落ちて歩きやすくなり、快腸・快調・快適です。
懇親会では、南雲式命の食事の料理も出ます。なかなかおいしいです。命の食事と命の漢字講演会
ドイツに小学校1年生用の国語教科書の調査をしています。面白いです。1週間の調査が終わって、今は、29日になったばかりの深夜です。明日朝成田に向かいます。今日は帰国準備です。写真は、ブラウンシヴァイク最大の書店Graff3階にある教科書コーナーの、小学校(4年で卒業するGrundschuleグルントシューレ)のドイツ語(ドイッチュDeutsch:日本では「国語」と呼んでいる教科)の教科書のコーナーの一部です。教科書選択が教員に任されていて、同じ地方でも、学校によって酒類が異なるし、同じ学校でも入学年度によっても種類が異なることがありますので、種類が多のです。無償貸与ですが、自己責任で紛失したり破損したりした場合には、自分でここで買って弁償します。癒しの歌声 Songs for Healing-書店の小学校国語教科書の書架
癒しの歌声 Songs for Healing-ブラウンシュヴァイクの町の様子
癒しの歌声 Songs for Healing-ブラウンシュバイクの赤い獅子
フレーベル館の月刊誌『保育ナビ』今年9月号に乗った首藤監修の記事を添付します。
このメールに添付した画像はその第1ページ目(p.29)です。
これに続くページには、「子どもは文字を創っている」という見出しで、子どもが書いた文字の事例を提示して、
「通常の表記法に照らしてみると明らかに誤りですが、A君がそれまでに獲得してきた文字力と、
その力を駆使して自分なりに創意工夫した力結果と、今後の発達の可能性が認められます。」と述べたり、
「子どもの誤字は、いわばその子が創造した文字であり、このような工夫の産物です。
誤り事例は、子どもの創造的な能力を証明するものなのです。」と述べたりしています。
それに続く「教えるから学ぶわけではない」という見出しのもとでは、
「言葉は、教えるから学ぶのではなく、生活の中で自然に学んでいるものです。
文字の読み書きも同様です。就学前に文字を教えるべきか、いつ頃ならば指導してよいかと議論されることがありますが、
それは大きな問題ではありません。
大切なのは、子どもが生活の中で自然に学び始め、学び続けているということです。」と述べ、
「どの文字をいつ習得するかは、子どもの生活経験が決めることです。
教えるから学ぶのではなく、文字が使われて役立っている環境の中で生活し経験することが、子どもの学びの土台になっているのです。」
「幼児の活動や経験の中から、文字を読んだり書いたりして伝え合う楽しさを排除する必要はありません。」
「園には、絵本を一人ですらすら読む子や自分の名前を書く子がいるかと思うと、文字にそこまで興味を持たない子もいます。
保育者は、今目の前の子どもがどのような状況にあるかを理解し、それぞれの育ちの状況をあたたかく受けとめ、
一人ひとりの子がその子なりに精一杯育つことを手助けすることが大切です。」などと述べています。$癒しの歌声 Songs for Healing-保育ナビ9月号
10月20日(土)の午後2時開演で、上野駅すぐそばの不忍池ほとりにある上品なライブスペース「キ」(QUI)で、首藤薫が、日本の歌、シャンソン、カンツォーネ、オペラアリアを歌います。$癒しの歌声 Songs for Healing-コンサートチラシ
2012年4月15日の読売新聞朝刊に「習う前でも名前書かせて」という記事が出ました。最新の小学校学習指導要領には「当該学年より後の学年に配当されている漢字及びそれ以外の漢字については、振り仮名を用いるなど、児童の学習負担に配慮しつつ提示することができる」とあります。配当枠外の漢字を提示することへの柔軟な方向性が示されているのです。名前の漢字を書くことを禁止する必要はないのです。人にとって名前はとても大事なもので、名前の漢字は最も覚えやすい漢字のひとつです。それを使うことを禁止するのはもったいないと思います。間違って覚えさせたくないという心遣いをするならば、正しく美しく書けるように優しく教えてあげれよいだけのことです。漢字を学ぶ場は国語科の授業だけではありません。有名人の名前やいつも見る看板などを通して読めるようになる漢字は意外に多いものです。自分の名前、級友の名前、担任の先生の名前、学校名、身近な地名などの固有名詞は、学年配当枠外の漢字であっても、漢字学習の大事なきっかけになります。読売新聞のこの記事が、学年別漢字配当表の枠に度を越して縛られることから、先生や子どもたちを解放するきっかけになればよいと思います。$癒しの歌声 Songs for Healing
I am now in Japan after the short trip for reseach at Braunschweig, Germany.
The places which I visited in Braunscweig are Geork-Eckert-Insitute and Westermann-Verlag's archive.
I am fine now.
癒しの歌声 Songs for Healing-the room C in GEI
癒しの歌声 Songs for Healing-an week-end in Braunschweig
癒しの歌声 Songs for Healing-GEI
幕張ベイストレッチ教室の鈴木先生の教わったところによると、福沢諭吉は「帯患健康」(無病息災ではなくて有病息災という感じでしょうか?)というようですが、私も腰痛や咽頭炎にびくびくしながら、なんとかそれを防ぎつつ順調にドイツでの仕事を続けています。旅行期間は3月11日から18日までですが、11日の夜遅くホテルについて17日の未明にホテルを出発してやっと18日に成田に帰り着きますので、ドイツには6泊するけど、昼間は5日間しかありません。こういうのを6泊5日というのでしょうか。その5日間は朝から晩まで調査活動に従事することになります。GEI(ゲオルク・エッカート・インスティテュート)という国際教科書研究所と古くから続く教科書出版社の古文書保管室を訪問して調べ続けています。毎朝ホテルでたっぷりの食事をよく噛みながらゆっくり食べて出かけ、昼食抜きで夕方まで資料取集を続けています。長年探し続けていた貴重な資料や予想外の発見もしました。同分野の研究者から貴重な話がたくさん聞けました。それを16日の夕方まで続けていて、17日の未明にはホテルを出発して成田に向かいます。今日15日は朝から夕方まで、Westermqann古文書保管室で、関連するすべての文書の閲覧と撮影を終了しました。ここがやはりHansafibelの本拠地でした。書写の蔵書や手紙や写真も含めて、膨大な資料が整理されて保管されておりました。Hansafibelとその地方版だけで600冊ほどありました。その全部に目を通して、必要なページを撮影しました。ここは公共の図書館ではなく私有の資料室だから撮影の管理は厳しかったです。まず、1冊すべてのページの撮影は許可されませんでした。どれも許可を受けた必要箇所だけです。この写真を使って出版するときは必ず事前の了承を取るように言われました。が、管理しつつ研究するVerena Kleinschmidt(ヴェレーナと発音するのでしょうか?)さんが厳しいけれど親切で、小さな疑問にもいちいち答えてくれました。ハーケンについてもこれが明瞭に描かれているFibelがみつかったので質問しましたら、これは船乗りが使う特殊なハーケンではあるがこれがハーケンであるといってくれました。これも辞書だけで確定できなかったことの一つです。100年前に出た教科書の著者の蔵書や出版社内部の教科書が含まれているので、鉛筆書き次回修正メモが書き込まれていたりしました。そのうちの一つにスカートの下から長い下着が見えているのを咎める指摘がどこかからあったらしく、それが1929年版に鉛筆で書き込まれていました。1931年以降はその部分が不自然に修正されたものが増えましたが、よくよく見ると、まだ下着がのぞいたままになっている部分がある本があったり、どこにもその修正がされていないものがあったりしました。私は、600冊ほどのすべてに目を通しましたので、著者や画家や出版実務者や営業マンの息吹が見えてくるようでした。結局、古文書室だけで撮影した枚数は2000枚ほどになりました。そして、ついに井上が回想しているようなHansafibelが1冊も出版されていないことを確認することができました。日本人のすべてが井上の回想に基づくと推測されるハンザフィーベル像を受け入れていると思いますが、今回の調査でその訂正をすることができます。小さな事のようですが、新しい考えや方法が受け止められたり、それをヒントに新しいものが生まれたりすることの機微にかかわる大事なことだと思います。この点で井上赳を責める必要は全くないと私は考えています。たぶん井上はHANSAFIBELを見ただけで購入することはなかったのではないかとVerena Kleinschmidtさんは想像していましたが、その可能性は多分にあると思います。井上自身の分厚い紀行文を見ても、井上が調査を計画し大量の教科書を注文していたのはベルリンであって、ハンブルクには予定外でいわば偶然に観光半分で立ち寄っていますので、購入するに至らなかったのではないかとも思います。あるいは、一目見ただけで学ぶべき点を看破してそれで満足したのではないかとも思います。あるいは、入手して日本に持ち帰ったのだけれど、ハンザフィーベルについてものを書く際にいちいち確認しなかったのではないかと思います。そういうことは、戦前の著書にしばしば見られる現象です。あるいは、敗戦直前に戦争責任を逃れるために文部省で大量の文書を数日にわたって焼却したそうですが、特に米国とは敵対していたドイツのものは真っ先に焼却された可能性があります。いずれにしても、井上が戦後になって盛んにハンザフィーベルの回想記を書いている際には、井上の手元にはハンザフィーベルがなかったのだろうと、今はほとんど確信しています。でもそれは、井上がハンザフィーベルからほとんど開眼や悟りともいうべき衝撃的な学びをしたことに何千倍もの意義があるのであり、かつ、細部の勘違いはあっても、大事なことは学べるのだということも含めて、あるいは、有名人や功績者が語ることの細部には不正確な点があり、それも、人間の行為につきもののことであるということなどが、この一点からうかがうことができるように思います。長く書きすぎました。昨夜はほとんど寝ないで、収集した資料の整理や、こちらの関係者に渡す文書を作成して、そのまま朝食を済ませて古文書館に向かったので、今は興奮した寝不足状態です。これから少し静養して、明日の早朝からのGEIでの撮影に臨みます。撮影するフィーベル30冊ほどを選んでいるので次々に撮影するだけです。その中にはベルリンの教科書「ベーレンフィーベル」もあります。ヒトラーが登場する第三帝国時代の小学高入門国語教科書もあります。GEIでは全頁の撮影が許されていますので、数千枚の写真を撮影することになります。32ギガのメモリーを三つと、長時間使える電池二つがあり、GEIでは電源も使わせてもらえるので、充電しながらの撮影ができます。今回も緊張と興奮と充実のドイツ滞在です。首藤
今ドイツにいます。11日の夜にブラウンシュヴァイク中央駅の正​面にあるメルキュールホテルに到着し翌日の午前中から国際教科書​研究所と教科書出版社の古文書保管室を訪問して調べ続けています​。毎朝ホテルでたっぷりのハム・ソーセージ・果物等をゆっくり食​べて出かけ、昼食抜きで膨大な量の資料に目を通して資料取集を続​けていま。長年探し続けていた貴重な資料や予想外の発見もしまし​た。同分野の研究者から貴重な話をたくさん聞けました。翌日は朝から90年前に日本の教科書に多大な影響を与えた子供の側に立った魅力的な教科書を世界に先駆けて出版した出版社の古文書館で数百冊に上る関連資料を調べ続けて、うれしい発見をたくさんしました。この調子で16日までがんばって17日の朝暗いうちに電車に乗ってハノーヴァ​ー空港まで行き、日曜日18日の午前中に成田に着く予定です。僕のつたないドイツ語と英語ですが、熱意でなんとか目的を達しています。本場のビールとハム・ソーセージもも楽しんでます。


Noriko Matsuki さんに教えてもらいました。サラ・マクラクランSarah McLachlanが弾き歌う「Angel」です。いいですね。生きる力が蘇ってきます。見え透いた嘘がまかり通る日々にうんざりしている自分の心が洗われます。妻の歌じゃないけど、これはぜひ紹介したい。