フレーベル館の月刊誌『保育ナビ』今年9月号に乗った首藤監修の記事を添付します。
このメールに添付した画像はその第1ページ目(p.29)です。
これに続くページには、「子どもは文字を創っている」という見出しで、子どもが書いた文字の事例を提示して、
「通常の表記法に照らしてみると明らかに誤りですが、A君がそれまでに獲得してきた文字力と、
その力を駆使して自分なりに創意工夫した力結果と、今後の発達の可能性が認められます。」と述べたり、
「子どもの誤字は、いわばその子が創造した文字であり、このような工夫の産物です。
誤り事例は、子どもの創造的な能力を証明するものなのです。」と述べたりしています。
それに続く「教えるから学ぶわけではない」という見出しのもとでは、
「言葉は、教えるから学ぶのではなく、生活の中で自然に学んでいるものです。
文字の読み書きも同様です。就学前に文字を教えるべきか、いつ頃ならば指導してよいかと議論されることがありますが、
それは大きな問題ではありません。
大切なのは、子どもが生活の中で自然に学び始め、学び続けているということです。」と述べ、
「どの文字をいつ習得するかは、子どもの生活経験が決めることです。
教えるから学ぶのではなく、文字が使われて役立っている環境の中で生活し経験することが、子どもの学びの土台になっているのです。」
「幼児の活動や経験の中から、文字を読んだり書いたりして伝え合う楽しさを排除する必要はありません。」
「園には、絵本を一人ですらすら読む子や自分の名前を書く子がいるかと思うと、文字にそこまで興味を持たない子もいます。
保育者は、今目の前の子どもがどのような状況にあるかを理解し、それぞれの育ちの状況をあたたかく受けとめ、
一人ひとりの子がその子なりに精一杯育つことを手助けすることが大切です。」などと述べています。$癒しの歌声 Songs for Healing-保育ナビ9月号