『KAMI』裏話。 | ほりすみこ の つれづれぐうたらのんびり日記。

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日々をダラダラぁ~っとつづります。

ご心配なく。なんとか生きてます。

そういえば、

佐藤氏のソロライブの裏話を書くとか

予告しておいて全然書いてないや。


ちょうど2週間前にライブは終わったのだなぁ。

なんかもうずっと前のことのようなのに

まだつい2週間前のことなのか…。


この公演、実は小屋入りしたその日が

仕込み日であり初日でして、

翌日が千秋楽でバラシでした。

いやぁ、慌しいったら。


通常の公演では

少なくとも初日の前日には小屋入りして

舞台セットを作ったり

段取りの稽古をしたりするもんなんですが。


予算の関係上、当日入り。

しかも佐藤氏は暢気に「12時入りで大丈夫でしょ~」

とか言っていたので

「それでは絶対間に合わないから、どうしても9時入りにしてくれ」

と頼み込み、追加料金を払って9時から劇場入り。


やっぱりそれでも時間が足りないくらいに

バタバタで初日は始まったのですけどね。


あまりにバタバタ過ぎて

結局、本番通りに全てを行う「ゲネプロ」というものを

一度もやらずに本番を迎えたのです。


佐藤氏は

かなり不安だったことでしょう。

だって

かなりの回数の衣裳チェンジがあるのに

自分がどの衣裳を着るとか全然知らないまま本番ですもの。

あはは。


小屋入りしてから本番までの時間

私たちは必死で小道具や大道具や音響照明の準備。

佐藤氏は楽屋で紙芝居の稽古をしておりました。


稽古は特別顧問の嶋村太一氏が見てくれてたんですが

楽屋から

「ダメ。もういっかいっ!」とか

「なんでだよっ!またズレてるっ!」とか

「ほら、遅れてるよっ!」とか

嶋村氏の叱咤の声が聴こえてくるなか

佐藤氏の声は一言もなく


ただただ「バサッ」「バサッ」

と紙をめくる音だけが響いてくるという

シュールな状況が

結構な長時間に渡り続きまして。


スタッフ陣は、その状況にちょっと笑いつつも

あまりのスパルタ稽古っぷりに少々心配もしていました。

案の定

楽屋から出てきた佐藤氏の目は虚ろで

本番前とは思えないくらいに

ぐったりと疲れ切ってましたっけ。


ちょっと可哀想に思いましたが、

でもその稽古がなかったら

本番は上手くいかなかったと思うので

あれは本当に素晴らしい稽古だったと思います。

嶋村佐藤両氏、おつかれさまでした。


一回目のステージは…

佐藤氏が

衣裳チェンジの段取りがわからないままで

脱がなくてもいいものまで脱ごうとしたりして

「いいから、それは脱がなくていいからっ」という

私との攻防があったり

「次なに?次なにやるんだっけ?」

なんていう混乱が袖であったりしました。


二回目のステージは…

佐藤氏に少し余裕が出たのか

袖に置いてある小道具の位置などを

「ここに置くより、こっちのほうがいいんじゃない?」

などと動かし始め

「それは私が把握してるからいいの、さわらないでっ」

と私に叱られたりしました。


佐藤氏が

袖にセットしてあった衣裳のジーンズを

自分の普段履きのジーンズだと思い込んで

袖から楽屋に持っていっちゃってて

上演中に私がジーンズを探して走り回るなんてことも。


そして「ある夫婦の話」が始まる前に

障子から布をはずして袖に戻らなければならないのに

佐藤氏がそれを忘れてしまい

暗闇の中、また私があちらこちらと走り回ることになりました。

どちらも無事に解決しましたけども。


三回目のステージは…

観に来ていただいたお客様はご存知かと思いますが

「ありがとう」というラップのときに

ものすごい最初のほうで歌詞が飛んでしまい

「すいません、やりなおさせてくださいっ!」

と言って、唄いなおすというハプニングがあったのです。

いやぁ、ビックリしました。


袖で聴いていた私は、

「あぁ…やっちまったよぉ…どうすんだぁ」

と青ざめて膝がガクガク震えましたさ。

あぁ、怖かった。


でも温かいお客様は

大笑いしてそれを受け入れてくださって。

ホントにありがとうございました。


その回を観に来ていた

ここかしこの風の霧島ロックは

「いやぁ、あれが一番おもろかったな~、めちゃ笑った♪」

と言っておりましたよ。


佐藤氏の失敗談ばかり書いてますが

実は私も裏で数々の失敗をしておりまして。

でもそれは内緒にしておきまぁ~す♪(笑)


この公演での

佐藤氏の失敗談の締めくくりは

千秋楽の打上げを終えて

居酒屋から出る階段を下りている際に

5つほど段を無視して

お尻から落ちていったことでしょうか。


本人いわく

「ものすっごく痛かった」らしいのですが

そこに居た全員がゲラゲラ笑ってしまうくらい

見事な落ちっぷりでした。

やはり最後までやってくれる人です。

でもケガがなくて本当に良かった。


そんなこんなで

ありえないほどのドタバタっぷりな初ライブでした。

次にやるときには

ぜひとも、もう少し余裕を持って

準備した状態で本番に臨みたいものです。


ドタバタは緊張感を生むし

ナチュラルハイみたいな状態になって楽しいから

個人的には結構好きなんですが

スタッフとしては心臓に悪いのでね…。


そんなこんななライブを

「楽しかった」と言ってくださった皆さん、

本当にありがとうございました。


2回目にも挑戦すると本人が明言してましたので

いつかきっと

「vol.2」が実現すると思います。

そのときはまた、ご来場よろしくお願いいたしますです。


ぜひともお友達を誘ったりして

今回の倍くらいの人数でいらしてくださいませ(笑)

お待ちしております♪