母の命日 | 堀川ゆきオフィシャルブログ「Wellness Studio」Powered by Ameba

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のんびりワタシの言葉で感じたことをつぶやくスペース

昨日は故郷の滋賀で初雪!
故郷にいる姉から写真が届きました♪
4歳の姪っ子作の雪だるま♪
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可愛い♪よくできました♪

続いて、7歳の甥っ子作の雪だるま。
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なんとも言えないブサイク感がたまらない・・・^^; 笑ってゴメンね(笑)

そして私の母親が永逝して、昨日14日でちょうど12年が経ちました。

伝えられなかったたくさんの「ありがとう」と、
たくさんの「ごめんなさい」があります。

今さら気付く母親の愛情や、消えない後悔、ふいに込み上げる母親の想い出に胸が苦しくなる時は、
いつも立ち止まって、空を見上げて深呼吸していました。

私が23歳だった2005年の冬に突然倒れ、最期の言葉もなく意識不明のまま6日後に息を引き取りました。51歳でした。

当時、家族の連絡で東京から駆けつけた京都の総合病院。母がいるらしい集中治療室の前に眼鏡で小太りの見知らぬ中年の男性が立っていました。
「ゆきちゃんですか?」
いきなり声をかけてくる。
「お母さんにそっくりだから、すぐ分かった。いつもお母さんから話を聞かされていて、会えるのをとても楽しみにしていました。でもこんなところで会うことになるとは思いませんでした。」
母親の再婚相手でした。高校時代の同級生と最近再婚して、京都で2人で生活を始めていたのは聞いてはいました。
何度も病院関係者から、
「〇〇さんのご家族の方ですか?」
と尋ねられる。初めて聞く母の新しい名字に戸惑いながらも、
「はい、娘です」
と答えなければならなかった。

その後のお別れ会も、母の名前は聞き慣れないその人の名字なので、亡くなったのは本当は私の母親ではないんじゃないかしら?という現実逃避のような錯覚に陥りそうになりました。

何もかもが突然のことで、死を受け入れるための心の整理も準備も覚悟も、神様は私にそんな時間すら与えてくれなかった。
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もっと素直に母親に甘えたらよかったのに、子供だった自分を責めました。

街を歩いていても、テレビを見ていても、友達と遊んでいても、ご飯を食べていても、
ふと目に飛び込んできたもの、流れてきた音楽、耳にした会話、香りや味が、母親の思い出と一致した瞬間、
堰を切ったように勝手に涙がボロボロこぼれてコントロールが利かない。
仲良い友達は分かってくれていたけど、電車内や街行く人はギョッとして私を見る。
私ついに壊れちゃったのかな?と思っていた。
そんな心の故障がしばらく頻発しました。

翌2006年の夏23歳の時、たまたま受けたヨガに感動して、その2ヶ月後にヨガの資格を取るため単身ニューヨークに渡りました。
帰国後ヨガインストラクターとして試行錯誤、多々の反省と邁進を繰り返し、ヨガクラスを担当し続ける中で、ようやく私が前向きに生きる意味が見えてきたような気がしました。

目標は、「人が笑顔で健康に生きるための力になること」と徐々に明確に考えるようになりました。
そして私自身「今日最期の日を迎えても後悔しないよう、今日を目一杯生きよう」と思うようになりました。

27歳で理学療法士というリハビリの仕事を知り、ヨガをもっと医学的根拠に基づいて教えられたらと思い、4年間専門学校に通って必死で勉強して31歳で国家資格を取りました。

「健康に生きる」ことを、もっと多くの人に伝えたくて、30歳で大学院修士課程に進学して健康マネジメントを学びました。
漠然と医師を目指そうと決心しては諦めるを繰り返しつつ、医師は無理だけど医学博士号なら目指せるかもと思い、さらに受験して32歳で医学部博士課程に進学しました。

ここまで勉強し続けたのは、ただの向上心か、救えなかった母親への償いなのか、自分でも分かりません。

でも曲がりなりにも一つ一つ実現させてきたからこそ、生徒さんや患者さん、周りの人からの「ありがとう」の言葉が、私の何よりの生きがいなんだと思います。

綺麗なものを綺麗と感じたり、
美味しいものを美味しいと感じたり、
家族や大切な人を愛おしいと感じたり、
季節の風の匂いに懐かしさを感じたり、
笑ったり怒ったり悲しんだり喜んだり…
こんなふうに心が感じて動く瞬間「感動」があるのは、今こうしてここで生きているから。
この世に生を授かったことに感謝して。
たくさん愛を注いでくれた、天国の母親と、家族と、私を支えてくれている仲間に、心から感謝の気持ちを込めて。
ありがとう(*^_^*)


2017年12月14日 
堀川ゆき